谷汲鉄道デロ1形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/23 14:53 UTC 版)
谷汲鉄道デロ1形電車(たにぐみてつどうデロ1がたでんしゃ)は、後の名鉄谷汲線を敷設・運営した谷汲鉄道が、同社路線の開業に際して1926年(大正15年)に導入した電車(制御電動車)である。
注釈
- ^ DB1系直接制御器はイングリッシュ・エレクトリック (EE) 社の前身事業者の一つであるディック・カー・アンド・カンパニーの原設計により、EE社製あるいはEE社とのライセンス生産契約を締結した東洋電機製造において製造されたものの2種類が存在する[7]。また、DB1系を原設計として三菱電機が製造したKR-8系直接制御器は日本国内における直接制御器のうち最も標準的な機種として普及した[7]。
- ^ M-15-Cは、DB1系直接制御器と同じくディック・カー・アンド・カンパニーが開発した「デッカーシステム」と通称される電動カム軸式制御装置の一機種である[8]。名鉄においては美濃電および谷汲鉄道が導入した間接制御仕様の4輪単車各形式が同機種を採用したほか、各務原線を敷設・運営した各務原鉄道由来のモ450形(1925年製)にも採用された機種であった[8]。
出典
- ^ a b c d e 「私鉄車両めぐり(87) 名古屋鉄道 終」 (1971) p.63
- ^ a b c d 「名古屋鉄道の車両前史 現在の名鉄を構成した各社の車両」 (1986) p.170
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『RM LIBRARY129 名鉄岐阜線の電車 -美濃電の終焉(上)』 p.26
- ^ a b c 『名古屋鉄道社史』 pp.315 - 316
- ^ a b 「私鉄車両めぐり(46) 名古屋鉄道 補遺」 (1961) p.32
- ^ a b c 「私鉄車両めぐり(87) 名古屋鉄道 終」 (1971) p.59
- ^ a b c 「路面電車の制御装置とブレーキについて」 (2000) p.86
- ^ a b 鉄道技術史 - 岡崎南公園に保存中の名鉄401号電車 - 白井昭電子博物館(2007年5月9日) 2013年10月5日閲覧
- ^ 「岐阜市内、揖斐・谷汲、美濃町線の記録」 (2006) p.118
- ^ a b c 「特集 白井昭の一口メモ」 (PDF) - 名古屋レールアーカイブス NRA NEWS No.13(2012年8月) 2013年10月5日閲覧
- ^ 「名古屋鉄道 豊川線のあゆみ」 (1979) p.79
- ^ a b 『犬山・江南・大口・扶桑の今昔』 p.152
- ^ a b 「私鉄車両めぐり(27) 名古屋鉄道 続」 (1957) p.59
- ^ 「電車をたずねて8 ローカルカラー豊かな名古屋鉄道揖斐・谷汲線」 (1973) p.40
- 1 谷汲鉄道デロ1形電車とは
- 2 谷汲鉄道デロ1形電車の概要
- 3 脚注
固有名詞の分類
名古屋鉄道の電車 | 三河鉄道キ50形気動車 名鉄モ45形電車 谷汲鉄道デロ1形電車 三河鉄道デ150形電車 名鉄1600系電車 |
- 谷汲鉄道デロ1形電車のページへのリンク