名鉄モ90形電車_(初代)とは? わかりやすく解説

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名鉄モ90形電車 (初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 04:22 UTC 版)

名鉄モ90形電車
名鉄モ140形電車
モ90形 車両形式図
基本情報
製造所 日本車輌製造
製造数 3両
投入先 渥美線
主要諸元
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 直流600 V架空電車線方式
車両定員 58人(座席16人)
全長 8,700 mm
全幅 2,715 mm
車体 半鋼製
台車 ブリル21-E
主電動機 ゼネラル・エレクトリック GE58
主電動機出力 37 PS
搭載数 2基 / 両
歯車比 67:17
制御装置 直接制御 T1C
制動装置 手ブレーキ・非常用発電ブレーキ
備考 1944年の諸元表より[1]
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名鉄モ90形電車(めいてつも90がたでんしゃ)は、かつて名古屋鉄道(名鉄)に在籍していた電車制御電動車)である。

渥美線(現・豊橋鉄道)向けに1942年(昭和17年)2月に製造された半鋼製二軸単車で、機器はデワ1形からの流用で台車はブリル21-E、屋根はシングルルーフ構造、側面窓配置は D 6 D である[2][3]。鉄道線向けの車両だが構造的には路面電車に準じており[2]、制動装置は手ブレーキ、集電装置はトロリーポールであった[1]

戦後、戦災で車両不足に陥った岡崎市内線に名古屋市電から元・京都N電車両が譲渡され、これがモ90形(2代)となると、本形式はモ140形(140 - 142)に改番した[3]。モ140とモ141はその後永久連結化されている[2]

1954年(昭和29年)10月に渥美線が豊橋鉄道に譲渡されるとモ140形も豊橋鉄道に転籍となったが、譲渡後さほど使われることなく廃車解体された[2](1956年(昭和31年)9月14日廃車届[4])。

脚注

  1. ^ a b 清水・田中 2019, p. 158.
  2. ^ a b c d 清水・田中 2019, p. 132.
  3. ^ a b 加藤・渡辺 2015, p. 160.
  4. ^ 白井 1970, p. 72.

参考文献

  • 加藤久爾夫・渡辺肇「私鉄車両めぐり 名古屋鉄道」『鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション』第30号、電気車研究会、2015年1月、122 - 165頁。 
  • 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年。ISBN 978-4865988475 
  • 白井良和「豊橋鉄道渥美線」『鉄道ピクトリアル』第244号、電気車研究会、1970年11月、66 - 72頁。 



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