名鉄トフ30形貨車とは? わかりやすく解説

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名鉄トフ30形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:13 UTC 版)

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名鉄トフ30形貨車
基本情報
車種 無蓋車
運用者 名古屋鉄道
所有者 名古屋鉄道
改造年 1941年昭和16年)
改造数 6両
消滅 1960年(昭和35年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,147 mm
全幅 2,134 mm
全高 1,886 mm
荷重t
自重 3.56 t
換算両数 積車 0.8
換算両数 空車 0.4
軸距 1,829 mm
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名鉄トフ30形貨車(めいてつトフ30がたかしゃ)[注 1]とは、かつて名古屋鉄道で運用されていた木造貨車無蓋車)である。

概要

  • トフ30形の種車は、美濃電気軌道のトフ301形(トフ31 - トフ33)と竹鼻鉄道のトフ1形(トフ34 - トフ36)であり、ほぼ同型の車両であった。
  • トフ31 - トフ33は美濃電気軌道の二軸無蓋車トフ301形であり、1912年大正元年)に最初の車両が運用が開始され、最終的には17両(トフ301 - トフ308、トフ310 - トフ318)が在籍した。片側にデッキがあり、そこに手制動ハンドルが設置されていた。軌道線専用で連結器ピン・リンク式連結器であった。1930年昭和5年)に名古屋鉄道(初代)は美濃電気軌道と合併し名岐鉄道に改称する。トフ301形は名岐鉄道へ承継されたが、貨物量減少によりこの時点で多くが休車となっていた。1939年(昭和14年)4月には12両(トフ301 - トフ304,トフ306 - トフ308,トフ310,トフ313,トフ316 - トフ318)が廃車、1940年(昭和15年)6月には2両(トフ314,トフ315)が廃車となる。残りの3両(トフ305,トフ311,トフ312)は1941年(昭和16年)に改番され、トフ30形(トフ31 - トフ33)となる。主に美濃町線で使用される。
  • トフ34 - トフ36は竹鼻鉄道の二軸無蓋車トフ1形であり、1921年(大正10年)製。1943年(昭和18年)に竹鼻鉄道が名古屋鉄道に買収されると、トフ30形に編入され、トフ34 - トフ36となる。名鉄籍になってから連結器を自動連結器に交換され、竹鼻線などで使用される。
  • 1946年(昭和21年)にはトフ34 - トフ36が廃車。残りも美濃町線での貨物量減少や老朽化で廃車が進み、1954年(昭和29年)頃には1両(トフ32)のみとなった。晩年は工事車両として運用され、1960年(昭和35年)に廃車となり同時に形式消滅となった。

脚注

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注釈

  1. ^ 名鉄での用途記号の「トフ」は手制動のある無蓋車のことであり、無蓋緩急車のことでは無い。

出典

参考文献





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