名古屋鉄道デキ100形電気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 22:57 UTC 版)
(旧)名古屋鉄道デキ100形電気機関車
名鉄デキ100形電気機関車
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デキ100形103
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基本情報 | |
運用者 | (旧)名古屋鉄道・名古屋鉄道 |
製造所 | 名古屋電車製作所 |
製造年 | 101・102: 1924年(大正13年) 103・104: 1928年(昭和3年) |
製造数 | 4両 |
廃車 | 1968年(昭和43年) |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
電気方式 | 直流600 V(架空電車線方式) |
荷重 | 5.0 t |
車両重量 | 20.33 t |
全長 | 11,430 mm |
全幅 | 2,425 mm |
全高 | 4,013 mm |
車体 | 半鋼 |
台車 | ボールドウィン型 101・102: 日本車輌製 103・104: 住友金属製[* 1] |
主電動機 | TDK 516-A[* 2] |
主電動機出力 | 85 PS |
搭載数 | 4基 / 両 |
歯車比 | 69 : 15 |
制御装置 | 直接制御 TDK Q2 |
制動装置 | WH SME非常直通ブレーキ |
備考 | 1944年の諸元表より[2] |
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名古屋鉄道デキ100形電気機関車(なごやてつどうデキ100がたでんききかんしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)の前身である初代名古屋鉄道が新製した直流用電気機関車。4両(101~104)が存在した。
概要
名古屋電車製作所で新製された、直流600V用凸字形電気機関車で、日本製電気機関車のごく初期の車両である[3]。1924年(大正13年)に2両(デキ101・102)が、1928年(昭和3年)に2両(デキ103・104)が製造された。
それまで名鉄(初代)は、電動貨車で貨物牽引、電車で貨車を牽引などといった運用を行っていたが、国鉄(鉄道省)へ貨車継走する貨物が増加していたため、機関車を製造。その車両がデキ100形である。
走行機器は当時名鉄(初代)で増備していたデボ650形・デセホ700形など旅客用電車との共通性が多く、主電動機は東洋電機製造がイングリッシュ・エレクトリック (EE) 社の国内製造ライセンスを得て製造したTDK-516直流直巻電動機(端子電圧600V時、85 PS≒63.5 kW)[1]、台車はいずれもアメリカ・ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス (BLW) 社が設計・製造した、ボールドウィンA形台車を原設計とする形鋼組立形の釣り合い梁式台車を装着した。ただし台車は製造年度でメーカーが異なり、101と102は日本車輛製、103と104は住友製鋼所製[* 1]であり、そのためか自重も若干異なる。
車体中央機器室には荷物用のスペースがあり、荷物用の引き戸が設けられていた[4]。電動貨車的な使われ方もされていたが、1948年(昭和23年)5月に旧名岐区間(通称「西部線」)の1,500V昇圧に合わせて昇圧改造を実施した際、荷物室に抵抗器、コンプレッサーなどを設置したため、荷物運搬は行われなくなった[2]。
旧西部線区間で運用されていたが、101・102は1965年(昭和40年)11月[4]、103は1966年(昭和41年)2月[4]、104は1968年(昭和43年)5月[4]に廃車。台車は3730系に流用された。
脚注
注釈
出典
参考資料
書籍
- 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年。ISBN 978-4-8659-8847-5。
雑誌記事
- 『鉄道ピクトリアル』 鉄道図書刊行会
- 渡辺肇 「私鉄車両めぐり(27) 名古屋鉄道 4」 1957年1月号(通巻66号) pp.59 - 63
- 渡辺肇 「私鉄車両めぐり(46) 名古屋鉄道 補遺」 1961年7月号(通巻120号) pp.32 - 39
- 渡辺肇・加藤久爾夫「私鉄車両めぐり 名古屋鉄道」『鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション30 名古屋鉄道 1960-70』pp.122 - 165
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1941年改番以降の形式称号を掲載。「引継車」は名岐鉄道および被合併会社から継承した車両。「譲受車」は被合併会社以外から購入・譲受した車両。 |
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