名鉄ト100形貨車とは? わかりやすく解説

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名鉄ト100形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/15 06:00 UTC 版)

名鉄ト100形貨車
基本情報
車種 無蓋車
運用者 名古屋鉄道
所有者 名古屋鉄道
種車 名古屋電気鉄道ト1形
改造数 30両
運用開始 1913年大正2年)※名古屋電気鉄道ト1形として
消滅 1962年昭和37年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,320 mm
全幅 2,345 mm
全高 1,705 mm
荷重 10 t
自重 5.4 t
軸距 3,048 mm
備考 要目は旧・名古屋電気鉄道ト1形を更新した車両
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名鉄ト100形貨車(めいてつト100がたかしゃ)とは、かつて名古屋鉄道で運用されていた木造貨車無蓋車)である。

30両が存在し、ト101 - ト104及びト109 - ト130は名古屋電気鉄道の木造無蓋車ト1形を車体更新した車両、ト105 - ト108は尾西鉄道から引き継いだ車両である。

ここでは派生したトフ1形チ40形についても記述する。

概要

  • 1913年(大正2年)に日本車輌製造で製造された名古屋電気鉄道の木造無蓋車ト1形は名古屋鉄道(初代)に引き継がれ、1927年(昭和2年)に4両が長物車チ30形に改造。同年から1939年(昭和14年)に車体更新し、補助制動として手制動ブレーキがある5両のがトフ1形(トフ1 - トフ5)[注 1]、手制動ブレーキがない26両がト100形(ト101 - ト104、ト109 - ト130)となる。途中で1899年(明治32年)に製造された旧・尾西鉄道の無蓋車ト102、ト103、ト106、ト108を編入しト105 - ト108とし、総数は30両となる。
  • 木造無蓋車であるが、一部の車両は側板を外して代用長物車としても使用されていた。1958年(昭和33年)には代用長物車として使用していた2両(ト101、ト105)は回転枕木の設置などを行い、ト150形(ト151、ト152)とともに長物車チ40形に改番し、チ40・チ41となる。
  • ト100形は西部線及び瀬戸線、トフ1形、チ40形は西部線で運用された。ト100形は1962年(昭和37年)、トフ1形は1960年(昭和35年)、チ40形は1963年(昭和38年)に形式消滅した。

脚注

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注釈

  1. ^ 名鉄での用途記号の「トフ」は手制動のある無蓋車のことであり、無蓋緩急車のことでは無い。

出典

参考文献

  • 清水武・田中義人・澤内一晃 『名古屋鉄道の貨物輸送』フォトパブリッシング、2021年。ISBN 978-4-8021-3270-1 



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