名鉄ワ610形貨車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 名鉄ワ610形貨車の意味・解説 

名鉄ワ610形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/22 10:07 UTC 版)

名鉄ワ610形貨車
基本情報
車種 有蓋車
運用者 名古屋鉄道
所有者 名古屋鉄道→大同製鋼、三河貨車組合、三河通運(一部の車両)
改造年 1941年昭和16年)
改造数 66両
消滅 1968年(昭和43年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,579 mm
全幅 2,667 mm
全高 3,639 mm
荷重 12 t
実容積 27.78 m3 - 30.31 m3
自重 6.5 t - 7.32 t
換算両数 積車 1.6
換算両数 空車 0.8
軸距 3,048 mm
テンプレートを表示

名鉄ワ610形貨車(めいてつワ610がたかしゃ)とは、かつて名古屋鉄道で運用されていた木造貨車有蓋車)である。

概要

  • 元は1922年大正11年)から1924年(大正13年)に日本車輌製造で製造された愛知電気鉄道の12 t 積木造有蓋車ワ610形(ワ610 - ワ675)である。66両が製造された。同時期に製造された愛知電気鉄道ツ600通風車とは寸法などは共通である。本形式の多くは知多郡常滑町(現・常滑市)の荷主の私有貨車であった。1935年昭和10年)に名岐鉄道と愛知電気鉄道が合併し名古屋鉄道が発足すると、全車が名古屋鉄道に引き継がれる。1941年(昭和16年)にワ610形(ワ611-ワ676)に改番する。
  • 主に東部線で運用され、国鉄直通貨車であった。1954年(昭和29年)に名古屋鉄道が渥美線豊橋鉄道へ譲渡すると、渥美線に所属していた2両(ワ612・ワ613)は豊橋鉄道へ移る。ワ610形の私有貨車は、戦後は常滑の荷主(常滑通運[1])以外の会社、組合(大同製鋼、三河貨車組合、三河通運)も所有し、1960年(昭和35年)時点では63両中31両が私有貨車であった。
  • 国鉄の貨物列車の速度がヨンサントオダイヤ改正により75 km/hに引き上げられるのに伴い、老朽化の進んだワ610形はその条件に対応できなかったこと、また、名鉄の私有貨車制度の廃止により、1968年(昭和43年)に形式消滅となった。

脚注

  1. ^ 常滑市鯉江本町に存在した会社。2015年解散。

参考文献

  • 清水武・田中義人・澤内一晃 『名古屋鉄道の貨物輸送』フォトパブリッシング、2021年。ISBN 978-4-8021-3270-1 
  • 小寺幹久 『名鉄電車ヒストリー』天夢人、2021年。ISBN 978-4-635-82269-5 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  名鉄ワ610形貨車のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

名鉄ワ610形貨車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



名鉄ワ610形貨車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの名鉄ワ610形貨車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS