常磐線快速電車・成田線とは? わかりやすく解説

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常磐線快速電車・成田線(我孫子 - 成田)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:50 UTC 版)

JR東日本E231系電車」の記事における「常磐線快速電車・成田線(我孫子 - 成田)」の解説

常磐線快速電車用(スカート変更後成田線開業120周年記念に際してスカ色にラッピングされた第139編成 2001年11月から落成始まり2002年3月3日営業運転開始した。このグループ全編成が新津車両製作所製である。 運用線区常磐線快速電車上野 - 松戸 - 我孫子 - 取手常磐線取手以北交流電化区間であるため、取手以北乗り入れない。 成田線我孫子 - 成田 上野東京ライン東京 - 上野 東海道線…品川 - 東京 車体の帯の色:上…■エメラルドグリーン青緑) 、下…■ウグイス色黄緑)同じエメラルドグリーン青緑1号)の帯色用いている常磐線各駅停車東京メトロ千代田線直通車両203系207系900番台209系1000番台E233系2000番台)との誤乗防止のため、常磐線快速電車・成田線の編成にはエメラルドグリーン帯下ウグイス色の帯を追加している。同様の理由からE501系も帯上部□白色帯下部が■エメラルドグリーン青緑1号)の配色となっている(同系列は2007年3月17日をもって上野口の運用から離脱した)。常磐線快速電車用の第1・2編成(第101102121122編成)の帯色落成当時エメラルドグリーン単色であったが、営業運転開始直前になってから帯色下部ウグイス色追加され同時に乗務員室のドアにもエメラルドグリーンステッカー貼り付け施された。本系列の帯のエメラルドグリーンはかつて使用されていた103系同様のカラーである。 所属車両数2021年4月1日現在):松戸車両センター基本編成10両編成18本(180両)、付属編成(5両)19本(95両)(合計275両)通勤タイプ車両としては最長15編成での運用行われている。成田線では最長10両編成で、基本編成による運用のほかに付属編成5両のみの運用付属編成を2本連結した10両編成もある。 基本編成1本(第118編成)は、2020年8月18日付で2両(サハE231-58,60)を廃車し、8両編成として2020年10月6日付で京葉車両センター転属、MU22編成となった常磐快速線向け0番台車内 上り品川行の表示2015年6月18日 取手駅) 常磐線快速電車・成田線では、置き換え103系車両数285両に対し本系列の投入車両数予備車を削減して280両の予定であったところ、常磐線中距離電車E531系製造計画決定による計画変更により265両の投入変更し代替103系3編成30両を残存させた。その後2006年3月18日ダイヤ改正運用本数削減され残った103系本系列への置き換え行わず廃車となり、全列車E231系による運転となった。このダイヤ改正後は15編成運転する列車増加している。 仕様中央・総武線各駅停車向け0番台(4扉車)を基本とし、分割・併合転に対応するための機能追加している。内容運用上から使用想定していない基本編成の上野側先頭車同車取り付け準備工事)を除いた先頭車電気連結器搭載した前面FRP白色となり、スカート形状変更している。外観ラインカラー帯は、エメラルド・グリーンであり、同線で使用されていた103系同色カラーである。側面には車外放送スピーカー取り付け準備をしてあり(この箇所メクラ塞いでおり、ライン途切れている)、合わせて乗務員室の車掌スイッチユニット内に車外放送設備準備工事実施した車内座席クッション座り心地見直したほか、座席下の暖房器を斜め吊り構造とすることで、暖房効率改善図ったまた、端部3人掛け座席部の荷棚長さ若干延長し荷物載せやすくした。その他、細かな変更として車内中吊り広告金具挟み込み方式から差し込み方式変更、また材質アルミニウムの無塗装品としたほか、乗務員背面仕切り窓下埋め込みの手すりを新設した。 乗務員室内次に述べVIS装置等の機器増加に伴い乗務員背面部にも機器ユニット新設するなど配置変更している。運転台前面計器パネル右側TIMS第2表示器の取り付け準備実施したほか、運転士用の仕業表差し大形時刻表への対応形とした。また、列車待避時等の長時間停車時における車内保温考慮して片側4か所のドアのうち1か所を除いて閉めることが可能な3/4閉」スイッチ設置している。走行機器など仕様0番台準じたのであるが、制御装置改良型のSC60B形VVVFインバータ装置とSC62A形静止形インバータ装置採用されている。 乗客へのサービス向上策として地上から車上情報配信するシステムとして情報提供装置VIS) を搭載した。これは運行情報配信センターからの運行情報パケット通信により送信車両側受信して受信データ車内案内表示器に表示させるシステムである。このため車内案内表示器従来の1段表示から2段表示式としており、上段には行き先・次駅案内・現在駅・ドア開方向などを表示し下段には行き先乗り換え案内所要時間運行情報急停車マナー文などの表示用として使用する順番運行情報運行路線携帯電話テロ対策で、日本語2回→英語2回で流れる。ただし、テロ対策部分日本語→英語→日本語→英語の順で流れる。運行情報のない時は運行路線から表示する。これは基本的には後の近郊タイプにも採用されている内容だが、常磐線快速電車・成田線仕様では始発駅停車中、または我孫子駅での増結作業中に主要駅までの所要時間表示し運行路線行先まで表示する新たな列車運行情報入電された場合アラート音(205系10003100番台などのドア開閉時のチャイム)が鳴る(始発駅発車時に入電されている場合発車時に鳴る。また、2007年頃から他社線情報表示されるようになっているが、その場合でもアラート音が鳴る アラート音[ヘルプ/ファイル])。 なお、VIS装置受信機能のほか、TIMS取得した情報故障情報乗車率など)を地上側に送信する機能持たせている。放送装置にはJR東日本通勤形車両では初め本格的な自動放送装置搭載ワンマン運転対応車両は対応済み)しており、日本語および英語による案内放送行っている。 2015年には上野東京ライン開業合わせて三鷹車両センターミツB20編成ミツB21編成それぞれマト118編成マト119編成として転入し同年3月14日から営業運転開始した。これらの編成ホーム検知装置付いているほか、車外放送スピーカー取り付けスペースがないため上部ライン端部から中央の行先表示器まで連続しており、車内案内表示器従来の1段表示となっている。転入に際して上記通り6扉車サハE230がミツB22編成から捻出しサハE231振り替えられている。 同一路線上を走る常磐線中距離列車E531系には、2007年1月6日から2階建てグリーン車導入されているが、本系列は連結していない。 前面側面LED式行先表示器路線名と終着駅名(上り電車品川行は日暮里まで「上野経由 品川」、品川始発下り電車新橋まで「東京経由終着駅名)」)のみを表示し、運転種別である「快速」の表示はしない。これは、本系列での種別固定化されていて、常磐線快速電車・成田線の普通以外での運用がないためである。また、下り列車にて我孫子駅での車両解放がある場合には「我孫子成田」「我孫子取手」という表示15号車前面行先表示器表示するが、1号車側は通常の取手」か「成田」を表示する取手駅始発の上列車我孫子での付属編成解放がある場合は、15号車前面行先表示器表示は「我孫子」のみの表示となっている。 なお、上野東京ライン開業以前は他線区への投入のような路線名との交互表示もしていなかった(行先のみの表示固定)が、開業合わせて路線名(「常磐線」「成田線」と成田線直通場合の「常磐成田線」)の表示追加された。 ← 取手成田 上野品川10両編成基本編成号車10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 形式 クハE231(Tc) サハE231(T) > モハE231(M) モハE230(M') サハE231(T) サハE231(T) サハE231(T) > モハE231(M) モハE230(M') クハE230(Tc') 搭載機器 VVVF SIV,CP VVVF SIV,CP 車両重量 (t)25.6 22.7 28.6 28.4 22.7 22.7 22.7 28.6 28.4 25.6 5両編成付属編成号車15 14 13 12 11 形クハE231(Tc) サハE231(T) > モハE231(M) モハE230(M') クハE230(Tc') 搭載機器 VVVF SIV,CP 車両重量 (t)25.6 22.7 28.6 28.4 25.6 全編成が2005年製造以降近郊タイプ装着されたものと同様のV字に尖がった大型形状スカート交換されている。また、2008年3月まで優先席付近つり革E233系タイプ交換した2015年平成27年)度よりVVVFドアエンジンSIV等の各種機器更新工事施行された。2016年度以前更新工事中間付随車への施行見送られていたが、2017年度以降中間付随車を含む全車両を対象行われている。また、当初更新見送られ中間付随車についても、2017年度より順次追加更新が行われている。 2021年令和3年4月30日より同年10月頃まで、成田線開業120周年記念企画として第139編成帯色横須賀・総武快速線などで使用されているE217系更新車の「スカ色」(■クリーム1号と■青20号ツートンカラー)と酷似し塗装変更されていた。同編成2021年5月31日まで記念ヘッドマーク装着し成田線内のみで、6月1日以降ヘッドマーク外して常磐快速線上野東京ラインでも運用された。 検査に伴う東京総合車両センターへの入場後、当編成は他の編成と同じ塗装戻されている。

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