常磐線優等列車としての「ひたち」と派生列車群
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「ひたち (列車)」の記事における「常磐線優等列車としての「ひたち」と派生列車群」の解説
1982年(昭和57年)11月15日:東北新幹線本格開業に伴い、仙台駅より先、盛岡・青森方面を結ぶ特急「みちのく」・急行「もりおか」などの昼行特急列車・急行列車を全廃。急行「十和田」は夜行のみ存続。これにより、常磐線を運行する列車名は特急「ひたち」・急行「ときわ」の2種類のみとなった。また、「みちのく」・「もりおか」の廃止に伴い、仙台駅発着の「ひたち」1往復、「ときわ」2往復を増発。編成は従来12両と9両の2種類あったが全て12両編成に統一。一部の「ひたち」が、石岡駅と勝田駅に停車するようになる。 1985年(昭和60年)3月14日:急行「ときわ」が特急「ひたち」に統合されて定期列車の運転を終了した。「ひたち」は下り24本、上り23本に増発し国鉄在来線特急列車での運行本数最多となった。編成は1両減車して11両編成になったほか、車両の所属を仙台運転所から勝田電車区に移管。急行「ときわ」の廃止に伴い、新たに我孫子駅・取手駅・東海駅・大甕駅・磯原駅・大津港駅・植田駅が特急停車駅に加わる。急行「十和田」を臨時列車に格下げ。 1986年(昭和61年)11月1日:特急「ひたち」が26.5往復に増発。編成は485系9両編成に統一。この増発で、号数が下り53号、上り52号までに達する。それまで50番台の号数は在来線列車の場合、臨時列車に与えるのが国鉄の慣例になっていたが、定期列車で初めて号数が50番台に達したため、国鉄最後となったこの改正より、臨時列車には(ほかの列車名を含めすべて)80番台の号数を与えるように改めることとなった。 車両についてはクハ481形300番台(非貫通形)が再度配置され、臨時の「鳥海」と共通運用となったほか、普通車座席を従来の回転クロスシート・簡易リクライニングシートから、フリーストップ式リクライニングシートへの交換がこれ以降進捗する。 列車により停車駅は異なるものの、上野駅 - 土浦駅間で停車駅が追加され、新たに北千住駅・松戸駅・柏駅に停車するようになった。 1989年(平成元年)3月11日:この改正で、以下のように変更。651系電車を投入。愛称を「スーパーひたち」として運転開始。当初は1日7往復。 なお、指定券発売時の区別等のため、485系の「ひたち」は号数が100番台に変更された。 「ホームライナー土浦」が485系で運転開始。 1990年(平成2年)3月10日:「ホームタウンひたち」・「おはようライナー土浦」運転開始。「おはようフレッシュひたち」などといった列車を運行する基礎となる。また、651系の増備によりこの改正で「スーパーひたち」は15往復へ倍増、ほぼ1時間間隔の運転となり、仙台駅まで運用区間を拡大した。なお、この改正により北千住駅停車が終了する。 その一方485系「ひたち」は平駅発着までの運行となり、同時にグリーン車の連結も中止されて7両編成に短縮された。モノクラス化とボンネット型クハの老朽置き換えのため、サロ481形等を改造したサハ481形300番台(8両)およびクハ481形1100番台(8両)が編成に組み込まれた。 1992年(平成4年)3月14日:上野駅 - 会津若松駅間の特急「あいづ」の受け持ちが秋田から勝田に移管となったため、「あいづ」への送り込みの列車に限り、485系「ひたち」のグリーン車が復活。 3月31日:「ひたち」用485系に新色(濃淡のグレーに薄緑の帯)の車両が登場。 1993年(平成5年)12月1日:「あいづ」廃止により再び485系「ひたち」のグリーン車の連結は廃止された。「ひたち」の慢性的な混雑解消のため、利用客の多い時間帯に上野駅-勝田駅間で7両編成を2編成に連結した14両編成の運転開始。それに伴い、石岡駅、友部駅、水戸駅、勝田駅でホームの延長工事が実施された。 1994年(平成6年)12月3日:臨時急行「十和田」が廃止。 1997年(平成9年)10月1日:E653系電車による「フレッシュひたち」が運転開始。「フレッシュひたち」には当初より、定義が曖昧になっていた「エル特急」の呼称は与えられなかった。 また、この改正より号数の100番台使用を取りやめ、「スーパーひたち」・「フレッシュひたち」・「ひたち」をすべて合わせ、1号から順の付番に戻された。 1998年(平成10年)12月8日:485系電車の全車が、651系電車・E653系電車へ置き換えられたのに伴い、「ひたち」・「さわやかひたち」・「ホームタウンひたち」は名称上消滅。ホームライナー・おはようライナー土浦を「フレッシュひたち」へ格上げ。この結果、常磐線の特急列車は「スーパーひたち」・「フレッシュひたち」の2系統となった。早朝・夜間に1往復あった相馬駅発着列車を原ノ町駅発着に見直し(原ノ町駅で普通列車に接続するよう変更)。上野駅21時30分発の列車(改正前「ホームタウンひたち」、改正後「フレッシュひたち」)を高萩行きからいわき行きに延長し、いわき行き最終を30分繰り下げ。 1999年(平成11年)12月4日:上野駅21時30分発の「フレッシュひたち」がいわき行きから高萩行きに戻る。代わりに上野駅20時30分発の「フレッシュひたち」を高萩行きからいわき行きに延長。 2002年(平成14年)12月1日:「スーパーひたち」のうち、勝田駅発着系統を「フレッシュひたち」に編入。「スーパーひたち」を含め、JR東日本はこの改正で「エル特急」の呼称を全廃。 2005年(平成17年)7月9日:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の開業を翌月に控え、競合を織り込んでのダイヤ改正に伴い、列車の増発や停車駅の整理等を行う。我孫子駅・柏駅・松戸駅に分散されていた千葉県内の「フレッシュひたち」停車駅を柏駅に統一。「おはようフレッシュひたち」、下り「ウィークエンドフレッシュひたち」が定期列車化。上り「ウィークエンドフレッシュひたち」が廃止。 2006年(平成18年)3月18日:上り「フレッシュひたち」1本、下り「フレッシュひたち」2本増発(土浦行き)および最終下り「フレッシュひたち」を勝田行きに変更。なお、朝の一部上り「フレッシュひたち」は時刻が繰り上がった。 2007年(平成19年)3月18日:全列車全車禁煙になる。
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