分類・分野とは? わかりやすく解説

分類・分野

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:19 UTC 版)

数学」の記事における「分類・分野」の解説

現代における純粋数学研究は主に代数学幾何学解析学三分野に大別されるまた、これらの数学記述するのに必要な道具与え論理研究する学問数学基礎論という。 基礎付け 数学基礎明確にすること、あるいは数学そのもの研究することのために、集合論数理論理学そしてモデル理論発展してきた。フランス数学者グループであるニコラ・ブルバキは、集合論による数学基礎付け行い、その巨大な体系を『数学原論』として著した。彼らのスタイルブルバキ主義とよばれ、現代数学発展大きな影響あたえた個々対象の持つ性質中心とする研究方法である集合論とは別の体系として、対象同士関係性作るシステム主眼を置くことにより対象研究する方法として圏と関手理論がある。これはシステムという具体性からコンピュータネットワークなどに応用される一方で極めて高い抽象性を持つ議論経て極めて具体的な結果を得るようなアブストラクト・ナンセンスなどと呼ばれる形式性も持ち合わせている。 構造 数や関数図形の中の点などの数学的対象の間に成り立つさまざまな関係を形式化公理化して調べるという立場ダフィット・ヒルベルトニコラ・ブルバキによって追求された。数の大小関係演算、点の近さ遠さなどの関係がそれぞれ順序構造群の構造位相構造などの概念として公理化され、その帰結研究される。特に、様々な代数的構造性質研究する抽象代数学20世紀大きく発展した現代数学取り扱われる構造上のような基本的な構造とどまらず異なった種類構造併せて考え位相線型空間や双曲群などさまざまなものがある。 空間 空間研究幾何学と共に始まる。初めは、それは身近な三次元におけるユークリッド幾何学三角法であるが、後にはやはり、一般相対性理論中心的な役割演ずる非ユークリッド幾何学一般化される長い間未解決だった定規とコンパスによる作図問題は、最終的にガロア理論によって決着付いた現代的な分野である微分幾何学代数幾何学幾何学異な方向発展させた:微分幾何学では、座標系滑らかさ、それに向き概念強調されるが、一方で代数幾何学では、代数方程式の解となるような集合幾何学的な対象とする。集合数学基礎を成す重要な概念であるが、幾何学的な側面強調する場合集合空間と言い、その集合の元を点と呼ぶ。群論では対称性という概念抽象的に研究し空間代数構造研究の間に関連与える。位相幾何学連続という概念着目することで、空間変化双方研究関係する解析 測る量についての変化理解し記述することは自然科学の共通の主題であり、微積分学はまさにそのための最も有用な道具として発展してきた。変化する量を記述するのに使われる中心的な道具関数である。多く問題は、とても自然に量とその変化割合との関係になり、そのような問題を解くための手法は微分方程式分野研究される連続的な量を表すのに使われる数が実数であり、実数性質実数に値をとる関数性質の詳しい研究実解析として知られるいくつかの理由から、複素数拡張する方が便利であり、それは複素解析において研究される関数解析学関数空間関数集合位相構造持たせたもの)が興味中心であり、この分野は量子力学やその他多く学問基盤となっている。自然の多く現象力学系によって記述されカオス理論では、多くの系が決定可能であるにもかかわらず予測不可能現れ方をする、という事実を扱う。 計算機 人類コンピュータ最初に思いついたとき(それは実際に作られるより遥かに前のことだが)、いくつかの重要な理論的概念数学者によってかたち作られ計算可能性理論計算複雑性理論情報理論、そしてアルゴリズム情報理論分野発展した。これらの問題内の多く計算機科学において研究されている。離散数学計算機科学において有用な数学分野総称である。数値解析は、丸め誤差考慮入れて幅広い数学の問題について効率的にコンピュータの上数値解求め方法研究する。また1950年代から2000年代にかけて、計算機科学駆使して自然科学上の問題解決する計算科学急速に発展した統計 応用数学において、重要な分野統計学挙げられる統計学ランダムな現象記述解析予測可能にし、全ての科学において利用されている。 「数学の諸分野 」および「数学の諸分野語彙の一覧(英語: Glossary of areas of mathematics) 」も参照 以下の分野や項目の一覧は、数学対す一つ有機的な見方反映している。 便宜上分類 代数学 幾何学 解析学 集合論 情報科学 確率論 統計学 論理学 量 数--自然数--整数--偶数--奇数--小数--分数--素数--有理数--無理数--実数--虚数--複素数--四元数--八元数--十六元数--超実数--順序数--濃度--p進数--巨大数--整数列--数学定数--数の名称--無限 変化 算術--微積分学--ベクトル解析--解析学--微分方程式--力学系--カオス理論--関数一覧 構造 抽象代数学--数論--代数幾何学--群論--モノイド--解析学--位相幾何学--線型代数学--グラフ理論--圏論 空間 解析幾何学--位相幾何学--幾何学--三角法--代数幾何学--微分幾何学--線型代数学--フラクタル幾何--図形--図形の一覧--ベクトル解析 有限数学 組合せ論--素朴集合論--確率論--統計学--計算理論--離散数学--暗号法--暗号理論--グラフ理論 数理科学 計算科学--数値解析--確率論--逆問題--数理物理学--数理経済学--ゲーム理論--数理生物学--数理心理学--保険数理--数理工学 有名な定理予想 フェルマーの最終定理--リーマン予想--連続体仮説--P≠NP予想--ゴールドバッハの予想--双子素数の予想--ゲーデルの不完全性定理--ポアンカレ予想--カントールの対角線論法--ピタゴラスの定理--中心極限定理--微積分学の基本定理--代数学の基本定理--四色定理--ツォルンの補題--オイラーの等式--コラッツの予想--合同数の問題--バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想--ヒルベルトの23の問題--スメイルの問題--ソファ問題 基礎方法 数理哲学--直観主義--数学的構成主義--数学基礎論--集合論--数理論理学--モデル理論--圏論--数学的証明--数学記号の表--逆数学

※この「分類・分野」の解説は、「数学」の解説の一部です。
「分類・分野」を含む「数学」の記事については、「数学」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「分類・分野」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「分類・分野」の関連用語

分類・分野のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



分類・分野のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの数学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS