組合せ論とは? わかりやすく解説

組合せ数学

(組合せ論 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 14:22 UTC 版)

組合せ数学(くみあわせすうがく)あるいは組合せ論(くみあわせろん、: combinatorics)とは、特定の性質を備えた(普通は有限の)対象からなる集まりについて研究する数学の分野であり、離散数学と呼ばれる分野の一つである。




「組合せ数学」の続きの解説一覧

組合せ論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/14 14:14 UTC 版)

超フィルター」の記事における「組合せ論」の解説

組合せ論の中で特に大き分野一つであるラムゼー理論中心的定理ラムゼーの定理 はある集合上に与えられ一件無秩序な構造にたいし、十分大きく等質部分集合取れることを表している。以下のラムゼーフィルターはこの大きさを表すものとみなすことが出来る。以下 X を無限集合 U を X 上の自由な超フィルターとする。このとき U がラムゼーとは、X の二元集合上の関数 f: [X]2 → {0, 1} が与えられたとき、「ある A ∈ U が存在して、[A]2 ⊆ f−1({0}) または [A]2 ⊆ f−1{1})」となること。 U が κ-一様選抜的(英: uniformly selective)とは、X の任意の κ の分割 P が与えられたとき、「Q⊆ P が存在して |Q| < κ かつ ⋃ Q ∈ U {\textstyle \bigcup Q\in U} であるかさもなくば、ある A ∈ U が存在して任意の B ∈ P に対し、|B ∩ A| = 1」となること。 U がP-点 とは、X の任意の可算分割 P が与えられたとき、「P ∩ U ≠ ∅ であるかさもなくば、ある A ∈ U が存在して任意の B ∈ P に対し、|B ∩ A| < ∞」となること。 ただし、P ⊆ P(X)互いに素集合からなる集合族でその合併が X と一致するとき X の分割といい、[A]2 := {B ⊆ A : |B| = 2} とする。特に U が ω-一様選抜的なとき単に選抜的といい、|X|-一様選抜的なとき一様選抜的という。 無限グラフとその頂点集合上のラムゼーフィルター U を固定する。このとき有限色の辺彩色任意に与えられれば、彩色に関する等質集合を U の元に取れる。これがラムゼーという呼び名の由来である。 このP-点の定義は β(X) ∖ X 上の位相的P-点の定義と一致する明らかに選抜的ならP-点である。ウォルター・ルーディン連続体仮説から可算集合上のラムゼーフィルターの存在証明している。更にマーティンの公理始めとする様々な仮定からラムゼーフィルターの存在証明されている。逆にサハロン・シェラハはP-pointの存在ZFCから示せないことを証明した。以上からこれらの存在ZFCから独立であることが分かるこのようなフィルター性質は「無限の組合せ論」等と呼ばれる集合論分野一部をなし、集合論的な議論基礎をなしている。 基本性質 自由な超フィルターラムゼーであることと選抜的であることは同値自由な超フィルター選抜的であることと、自由な超フィルター全体ルディン・キースラー順序に関する極小元であることが同値自由な超フィルターが κ-一様選抜的であることと、κ-一様自由な超フィルター全体ルディン・キースラー順序に関する極小元であることが同値

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組合せ論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 23:33 UTC 版)

超準解析」の記事における「組合せ論」の解説

Di Nassoらはα-理論呼ばれる超準化の反復を可能とする公理的超準解析枠組み開発し、これを加法的組合せ論をはじめとした研究応用している。

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組合せ論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/21 03:00 UTC 版)

カジュダン–ルスティック多項式」の記事における「組合せ論」の解説

カジュダン・ルスティック多項式やその一般化の持つ組合せ論的な性質は現在も活発に研究されている。 表現論代数幾何におけるカジュダン・ルスティック多項式重要性鑑みカジュダン・ルスティック多項式理論を純組合せ論的に、すなわち旗多様体幾何学的考察用いることはあっても、交叉コホモロジーなどの高級な道具用いことなし理解するいくつかの試みなされている。この試みは、代数的組合せ論において、シューベルト多様体特異性を組合せ論的に記述しカジュダン・ルスティック多項式係数に関する評価与える pattern-avoidance phenomenon のような興味深い発展導いたBjörner & Brenti (2005) や Billey & Lakshmibai (2000) を参照2005年現在カジュダン・ルスティック多項式係数すべてを(何らかの自然な集合濃度の形で)組合せ論的に解釈する方法は、対称群場合においてさえ知られていない。しかし、多く特殊な場合において係数対す具体的な公式は知られている。

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組合せ論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 10:24 UTC 版)

階乗」の記事における「組合せ論」の解説

階乗を含む公式は数学多く分野現れるけれども、階乗おおもと出自は組合せ論にある。相異なる n 個の対象順列(k-順列)の総数n! 通りである。 階乗はしばしば「順番無視するという事実を反映するものとして分母現れる古典的な例としては n 個の元から k 個の元を選ぶ組合せk-組合せ)の総数挙げられるこのような組合せ順列から得ることができる。実際、k-順列総数 n k _ = n ( n − 1 ) ( n − 2 ) ⋯ ( n − k + 1 ) {\displaystyle n^{\underline {k}}=n(n-1)(n-2)\cdots (n-k+1)} において、順番のみが違う(k-組合せでは違い無視される)k-順列が k ! 通りずつ存在するから、k-組合せ総数n k _ k ! = n ( n − 1 ) ( n − 2 ) ⋯ ( n − k + 1 ) k ( k − 1 ) ( k − 2 ) ⋯ 1 {\displaystyle {\frac {n^{\underline {k}}}{k!}}={\frac {n(n-1)(n-2)\cdots (n-k+1)}{k(k-1)(k-2)\cdots 1}}} となる。この数は、二項冪 (1 + X)n における Xk係数となることから、二項係数 ( n k ) {\displaystyle {\tbinom {n}{k}}} とも呼ばれる代数学現れる階乗はいくつ理由があるが、既述如く二項展開係数として現れたり、ある種演算対称化英語版) において置換による平均化を行うなど、組合せ論的な理由現れるものもある。 微分積分学においても階乗例えテイラー級数分母として現れるが、これは冪函数 xnn 階導函数が n ! であることを補正する定数である。確率論でも階乗用いられる階乗数式操作にも有効である。例えば n の k-順列総数n k _ = n ! ( n − k ) ! {\displaystyle n^{\underline {k}}={\frac {n!}{(n-k)!}}} と書けば、(この数値計算することを考えれば効率悪くなるが)二項係数対称性 ( n k ) = n k _ k ! = n ! ( n − k ) ! k ! = n n − k _ ( n − k ) ! = ( n n − k ) {\displaystyle {\binom {n}{k}}={\frac {n^{\underline {k}}}{k!}}={\frac {n!}{(n-k)!k!}}={\frac {n^{\underline {n-k}}}{(n-k)!}}={\binom {n}{n-k}}} を見るには都合がよい。

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