分類・名称とは? わかりやすく解説

分類・名称

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/13 23:12 UTC 版)

チヒロザメ」の記事における「分類・名称」の解説

1868年、Jornal do Sciências Mathemáticas, Physicas e Naturaes においてポルトガル魚類学者 Félix de Brito Capello によって記載された。記載用いられたのは、セトゥーバル沖で捕獲され全長2.3mの雄成体である。彼は本種とドチザメ属 (Triakis) が似ている考えギリシャ語で"偽"を意味するpseudo冠した Pseudotriakis を属名とした。英名"false catshark"もこれに由来する種小名 microdon はギリシャ語の mikros ("小さい") ・odontos ("歯") に由来する。他の英名として日本語の「唖鮫」に由来する dumb shark背鰭形態表した keel-dorsal shark などがある。 和名は深い海を表す「千尋」に由来する旧名オシザメであったが、日本魚類学会は「オシ」が差別的語にあたるとし、2007年1月31日チヒロザメ改名された。チヒロザメはこの差別的標準和名改名対象になった軟骨魚類唯一の例である。 太平洋個体群別種として Pseudotriakis acrales という学名与えられていた。だが、形態学的にP. microdonと区別できないため、現在ではP. microdonのシノニムとされている。本種はトガリドチザメ属 Gollum と近縁であり、多く形態的特徴共有するタンパク質コード遺伝子用いた系統解析結果、本種とトガリドチザメ属とは、属内レベル遺伝的差異しかないことが示された。これは、本種が短期間多く固有派生形質進化させたことを意味しており、本種とトガリドチザメ属を同科とする根拠となっている。また、そのほか同科の種類として、北東インド洋から報告されたヒメチヒロザメ属のヒメチヒロザメがいる。

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分類・名称

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 01:13 UTC 版)

マチカネワニ」の記事における「分類・名称」の解説

発見当初は、本種は頭骨特徴現生マレーガビアル属類似している(鼻吻部異常に長く狭いこと、鼻骨外鼻孔まで届かず楔状であること、前上顎骨片側5本、上顎骨片側16本と上顎歯式が同じことなど)ことからマレーガビアル属新種とされた。亀井節夫松本英二により出土した地名待兼山にちなん1965年9月、和名はマチカネワニ学名Tomistoma machikanense(トミストマ・マチカネンセ)と命名された。 それから18年後、青木良輔により再研究され1983年マレーガビアル属ではなく新属のワニであることが示唆され古事記登場しワニ化した伝えられる豊玉姫にちなん属名冠した学名 Toyotamaphimeia machikanensis (トヨタマヒメイア・マチカネンシス)と命名された。青木関節骨後突起が分類上重要なことを指摘しマレーガビアル属よりもクロコダイル属に近いと提唱した。この論文出版した「Copeia」は国際的な爬虫類学学術誌だったため、Toyotamaphimeiaの名が世界中浸透し、その重要性確認された。 その後世界でワニ新たな研究進んだため、大阪大学北海道大学国立科学博物館による共同研究始まり2006年に本種はトミストマ亜科 Tomistominae属することが支持されその中で進化したのであることが報告された。そのため現生種ではマレーガビアル Tomistoma schlegelii に近縁であることが解明された。この結果はKobatake et al. (1965)と整合性を持つ。また、亜科の種はヨーロッパ大陸発生し、そこからアメリカ大陸アフリカ大陸移動し少なくとも40万年前にマチカネワニマレーガビアルのようにアジア移動し生息していたことがわかったワニ目     クロコダイル科 トミストマ亜科マレーガビアル亜科)   †マチカネワニ属 Toyotamaphimeia     マレーガビアル属 TomistomaTomistominae クロコダイル亜科クロコダイル属ワニ属) Crocodylus     コビトワニ属 Osteolaemus   Crocodylinae Crocodylidae     アリゲーター科 アリゲーター亜科 アリゲーター属 Alligator Alligatorinae カイマン亜科コビトカイマン属 Paleosuchus       カイマン属 Caiman     クロカイマン属 Melanosuchus     Caimaninae Alligatoridae       ガビアル科 ガビアル亜科   †エオガビアリス属 Eogavialis     インドガビアル属 Gavialis   Gavialinae Gavialidae   Crocodilia なお、DNAシークエンシング用いた分子系統解析では、マレーガビアル実際にインドガビアル上科インドガビアル科属することが示されている。これにより、近縁トミストマ亜科全てインドガビアル科位置付けられ、それに伴ってマチカネワニもその系統的位置解釈変更された。2018年には Lee と Yates により形態情報分子情報層序用いた系統解析発表されトミストマ亜科側系統群であることが示唆された。ここでもマチカネワニインドガビアル科位置付けられている。 インドガビアル科                 Gavialis gangeticusインドガビアル)     Gavialis bengawanicus†       Gavialis browni†       Gryposuchus colombianus†       Ikanogavialis†         Gryposuchus pachakamue†     Piscogavialis†         Harpacochampsa†           Toyotamaphimeiaマチカネワニ)†     Penghusuchus†       Gavialosuchus†           Tomistoma lusitanica†     Tomistoma schlegelii (マレーガビアル)      

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分類・名称

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:32 UTC 版)

ドロモルニス」の記事における「分類・名称」の解説

巨大なエミューのような外見をしているが、キジカモ類近縁であり、約800万年前から3万年前まで生息していたドロモルニス科属する。オーストラリア大陸ドロモルニス時代まで数千万年渡って南の巨大なゴンドワナ大陸から分断されており、オーストラリア大陸動物他の大陸動物とほぼ完全に隔絶され状況で非常にゆっくり進化続けていた。タイプ標本である大腿骨クイーンズランド州ピークダウンズの井戸深さ55メートル地点発見され1872年リチャード・オーウェンの手記載された。模式種であるD. australis種の化石保存悪く他のドロモルニス属との時間的な間隔大きいため、D. stirtoni種は後にブロコルニス属に再分類される可能性がある。 ドロモルニスは "Mihirung birds" や "Stirton's Thunder Birds" と呼ばれることもある。"Mihirung paringmal" とはビクトリア州西部原住民言語で「巨大な鳥」を意味する

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