コビトカイマン属とは？わかりやすく解説

コビトカイマン属
	コビトカイマン Paleosuchus palpebrosus
保全状況評価
	（ワシントン条約附属書II）
分類
下位分類群
	コビトカイマン; ブラジルカイマン;

コビトカイマン属（コビトカイマンぞく、Paleosuchus）は、爬虫綱ワニ目アリゲーター科に含まれる属。別名ムカシカイマン属。

分布

最大種はブラジルカイマンで最大全長2メートル以上、最小種はコビトカイマンで最大全長172センチメートル^[1]。鱗板内には骨質板が発達し^[3]、外敵に対して身を防いでいると考えられている^[1]。前頭骨と頭頂骨の正中癒合は不完全^[1]。眼窩は突出しない^[2]。上瞼が一重^[3]。

ワニ目内でも原始的な分類群と考えられている^[1]。属名Paleosuchusは「昔のワニ」の意で、原始的特徴を残した形態に由来すると考えられている^[1]。形態は白亜紀前期の化石種に類似するもののより古く、ワニ目が出現した三畳紀の化石種の特徴を残しているとされる^[1]。

森林内の細流に生息する^[1]^[3]。魚類、甲殻類、爬虫類（ヘビ）、哺乳類（齧歯類）などを食べる^[1]。

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著『動物世界遺産レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社、2001年、93頁。
^ ^a ^b 千石正一監修長坂拓也編著『爬虫類・両生類800種図鑑第3版』、ピーシーズ、2002年、154頁。
^ ^a ^b ^c ^d 『動物たちの地球 101 両生類・爬虫類5 リクガメ・ワニほか』、朝日新聞社、1993年、141、154頁。