二流の人 (小説)
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『二流の人』(にりゅうのひと)は、坂口安吾の中編小説。黒田官兵衛(黒田如水)を主人公とした歴史小説である。「第一話 小田原にて」「第二話 朝鮮で」「第三話 関ヶ原 」の全3章から成る。権謀術数にかけては人に譲らないほど秀でていたが、二流の武将に甘んじた黒田如水を独自の目線で捉えた作品で[1][2]、その後に書かれた他の安吾の歴史小説の根幹をなす作品ともなっている[3]。
注釈
出典
- ^ 「カバー解説」(文庫版『白痴・二流の人』)(角川文庫、1970年。改版1989年、2008年、2012年)
- ^ a b c 奥野健男「坂口安吾――人と作品」(文庫版『白痴・二流の人』)(角川文庫、1970年。改版1989年、2008年、2012年)
- ^ a b c 三枝康高「作品解説」(文庫版『白痴・二流の人』)(角川文庫、1970年。改版1989年、2008年、2012年)
- ^ 住友直子「坂口安吾作品ガイド100『二流の人』」(『KAWADE夢ムック文藝別冊 坂口安吾―風と光と戦争と』)(河出書房新社、2013年)
- ^ a b c d e f g h i 上野俊哉「堕ちることと逸れること、あるいは『二流の人』について」(『KAWADE夢ムック文藝別冊 坂口安吾―風と光と戦争と』)(河出書房新社、2013年)
- ^ a b 関井光男「解題――黒田如水」(全集3 1999, pp. 571–572)
- ^ a b 関井光男「解題――二流の人」(全集4 1998, pp. 541–542)
- ^ a b 関井光男「解題――餓鬼」(全集4 1998, pp. 533–534)
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