二河白道とは? わかりやすく解説

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にが‐びゃくどう〔‐ビヤクダウ〕【二河白道】

読み方:にがびゃくどう

浄土教で、阿弥陀仏(あみだぶつ)の救い説く比喩(ひゆ)。火の河と水の河を人の貪欲怒りにたとえ、この間にある白い道極楽通じる道で、往生を願う信心にたとえる。びゃくどう


二河白道

読み方:ニガビャクドウ(nigabyakudou)

中国、唐の善導の「観経疏」散善義に説かれているたとえ話


二河白道

読み方:ニガビャクドウ(nigabyakudou)

初演 元禄8.7(江戸山村座)


二河白道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/28 19:50 UTC 版)

二河白道(にがびゃくどう)とは、浄土教における極楽往生を願う信心の譬喩。二河譬(にがひ)とも。善導が浄土教の信心を喩えたとされる。主に掛け軸に絵を描いて説法を行った。

二河白道図(奈良国立博物館蔵、重要文化財

絵では上段に阿弥陀仏観音菩薩勢至菩薩の二菩薩が描かれ、中段から下には真っ直ぐの細く白い線が引かれている。 白い線の右側には水の河が逆巻き、左側には火の河が燃え盛っている様子が描かれている。 下段にはこちらの岸に立つ人物とそれを追いかける盗賊、獣の群れが描かれている。

下段の岸は現世、上段の岸は浄土のこと。 右の河は貪りや執着の心(欲に流されると表すことから水の河)を表し、左の河は怒りや憎しみ(憎しみは燃え上がると表すことから火の河)をそれぞれ表す。 盗賊や獣の群れも同じく欲を表す。

東岸からは釈迦の「逝け」という声がし、西岸からは阿弥陀仏の「来たれ」という声がする。 この喚び声に応じて人物は白い道をとおり西岸に辿りつき、悟りの世界である極楽へ往生を果たすというもの。

参考文献

  • 「日本佛教語辞典」岩本裕 1988年 平凡社 557ページ
  • 「仏教用語事典」須藤隆仙 1993年 新人物往来社 301ページ

脚注

関連項目


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