ポリスチレンフォームとは? わかりやすく解説

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ポリスチレンフォーム


発泡スチロール

(ポリスチレンフォーム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 23:08 UTC 版)

発泡スチロール(はっぽうスチロール、foamed styrol)は、合成樹脂素材の一種で、気泡を含ませたポリスチレン(PS)である。発泡プラスチックの一種。なお、スチロールとはスチレンの別名である。 また、発泡スチロールの98パーセントは空気である。


  1. ^ Its Not A Cup
  2. ^ a b c 日本放送協会. ““使われなくなる日を願って” 小さな黒い箱に込められた思い”. NHKニュース. 2021年7月22日閲覧。
  3. ^ 断熱工事のビル 再び火災――可燃材料が断熱工事の建材にとなる 新唐人 2010年11月23日放送
  4. ^ 東京農業大学 断熱材のシロアリ食害試験報告
  5. ^ 福田清春, 柏井伸二, 冨永洋二, 近江正陽. 2001. 発泡スチロール廃棄物の木質材料用接着剤への再利用. 木材工業 Vol56. No10. 458 -463


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ポリスチレンフォーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 08:23 UTC 版)

発泡プラスチック」の記事における「ポリスチレンフォーム」の解説

発泡スチロール」も参照 ポリスチレンフォーム(PSフォーム)は、1930年代スウェーデン研究始まり1943年ダウ・ケミカル溶融発泡押出発泡成形したスチロールボード(Extruded Polystyrene - XPS)を、1951年ドイツBASF固相発泡ビーズ発泡ポリスチレン(Expandable Polystyrene Beads - EPS)を発明した1960年代には押出発泡法の改良進み1961年には0.5mm程度厚さを持つシート成形が可能となり「ポリスチレンペーパー」(または「発泡ポリスチレンシート」、Polystylene paper - PSP)が初め上市された。標準的な発泡倍率は、XPSおよびEPSで50-100倍、PSPで10-20程度である。 原材料 原料には汎用ポリスチレン(GPPS)が用いられるビーズ法(EPS)では、型内での予備発泡には水蒸気用いられる。これは安価熱効率良くPS水蒸気通しやすい性質から発泡剤への熱伝導早い効果から採用されている。発泡剤にはPS軟化点よりも沸点が低い炭化水素類(プロパン・ブタン・ペンタン・ヘキサン・ヘプタン・シクロヘキサンなど)を単体または混合して用いる。これら発泡剤選択は、EPS機械強度寿命だけではなく発泡成形時のサイクルなどにも影響するため、適切な選択必要になる。さらに、発泡時の合成樹脂可塑助剤として芳香族炭化水素(トルエン・エチルベンゼン)やハロゲン化炭化水素などを、気泡調整剤として塩素化ワックスなどを添加する場合もある。成形前にビーズ同士ひっつくことを予防するためには、複数表面コーティング剤(ステアリン酸ロジンなどの金属石鹸グリセリンアマイドなど高級脂肪酸類、食用油類、タルクなど無機粉末界面活性剤、他)を併用して用いる。 押出成形(XPS、PSP)では、均一微細な気泡をつくるために、無機ではシリカタルク粉末有機ではクエン酸重曹併用反応系化合物などが剤として利用される発泡剤蒸発型(低沸点溶剤活用法)と分解型(化学反応ガス活用法)が使われるが、分解型は窒素二酸化炭素など発生するガスPS透過しやすく発泡倍率上げにくい。そのため蒸発発泡剤一般的に採用されプロパンブタンなど沸点が低い石油系炭化水素が主に使用されているが、燃えやすいため取扱い注意求められる。かつて使われていた塩化メチルやニ塩化メチレンなどの塩素化脂肪族炭化水素難燃フォーム製造することが可能だ毒性強くフロン類全廃された。この他にも、着色するための顔料類や、難燃化のための添加難燃剤助剤またはPS反応させて改質する反応難燃剤などが使われる製法・性能・用途 EPSでは、発泡剤配合したPSの粒を用いる。あらかじめ予備発泡させ密度60 - 100g/L程度にする手法と、予備発泡させない方法がある。これらを金型内に投入して加熱し20 - 70倍に発泡させて成形する加熱方法金型開けた小孔から水蒸気吹き込む方法多く加熱温度100程度だと高密度の、105 - 130程度だと低密度発泡体得られる軽量であり断熱緩衝性また印刷適性にも優れEPS容器材料用いられる例が多くフィルム段ボールなど他の素材複合化して、水産農業分野広く採用されている。その他にも、衝撃性生かしたヘルメットなど、難燃性付与した建材分野、高い浮力から浮子救命胴衣などに使われる中、1980年代後半頃から土木分野での各種工法開発され需要拡大している。 押出成形にて製造されるXPSは、押出機でPS剤およびその他の添加剤加熱混練させ、シリンダー途中のメルトゾーンで発泡剤注入し合成樹脂ゲル状にする。続けて温度管理施しながらダイから押出し連続的に成形する発泡30程度独立気泡体得られるが、特殊な成形法で2 - 3発泡体製造される厚物では丸太または厚さ150mm程度ボード一般的で、これらに切断などの二次加工施して成形品を仕上げる。厚物はほとんどの場合土木建築断熱材用途で使用され薄物木材代替としてディスプレイ用などに用いられる例が多い。 シート状のPSP成形インフレーション法用いられる。あらかじめ発泡剤含浸させる二段法と、XPS同様に押出機中注入する一段法がある。これをリング状のダイから円筒状に押し出し、マンドレルと呼ばれる筒の外側を沿わせながら発泡させた後にスリッター縦に切り、2本または4本のロール状に巻き取る。これにより、真珠様の表面光沢優れた主に10程度の薄い発泡シート得られる。このシート真空成形などで狙った形状二次加工されるが、その際にはさらなる発泡が起こる。PSPはプリパッケージ用が需要半分以上占め、他も折り詰め箱やカップまたはトレイ状の包装材料用途使用される断熱効果限定的で、建築用にはほとんど採用されていない

※この「ポリスチレンフォーム」の解説は、「発泡プラスチック」の解説の一部です。
「ポリスチレンフォーム」を含む「発泡プラスチック」の記事については、「発泡プラスチック」の概要を参照ください。

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