その他の添加剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 01:02 UTC 版)
ミセル増強剤 LASなど界面活性剤の臨界ミセル濃度(cmc)を引き下げ、界面活性剤の性能を補助する。硫酸ナトリウムが代表的である。 アルカリ剤 ケイ酸ナトリウムや炭酸ナトリウムが添加され、脂肪性の汚れの中和など自らも洗浄力を持つほか、洗剤の洗浄力を高める作用もある。 再汚染防止剤 衣類から引き離された汚れが再び衣類に付着することを防ぐ。繊維や汚れの表面に親水性の膜を形成する陰イオン性高分子と、汚れの粒子表面を覆い分散性を高める非イオン性高分子の二通りある。前者の代表的なものはカルボキシメチルセルロースであり、木綿に良く吸着され、大半の洗濯洗剤に配合されているが、疎水性の繊維には効果は薄い。後者は化学繊維など疎水性の繊維に有効で、ポリエチレングリコールやポリビニルアルコールが代表的である。 酵素 生体内で生成される、触媒作用を持つ物質で、タンパク質を主成分としている。1913年にドイツで動物の乾燥膵臓を原料とした洗剤が発売されたのが酵素入り洗剤の始まりとされる。現在では洗剤に添加されるものは枯草菌やカビ類などの微生物を培養して作られ、脂肪を分解するリパーゼ、デンプンを分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、繊維を分解するセルラーゼなどが代表的である。低温では効果が損なわれるため、40℃程度のぬるま湯での洗浄が効果的である。 蛍光増白剤 詳細は「蛍光染料」を参照
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