タイピングクイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:14 UTC 版)
「クイズマジックアカデミーのクイズ概要」の記事における「タイピングクイズ」の解説
QMA1から現在まで基本的には同じスタイルで継続している(ただし、QMA1では後述のひっかけ問題・表記揺れを含めた複数の正解がある問題が存在しない)。 答えの文字が“○”で伏せられていることが多いため、○の数からある程度見当をつけることができることもあるが、それでもプレイヤーの本当の知識力が試され、当てずっぽうではほとんど正解できない。 表示される○の数は、カタカナおよび英数の場合はそのまま、ひらがなで答える問題の場合は漢字かな混じりの文字数が表示される。 キーボードを使用する形式(タイピングクイズ・エフェクトクイズ・キューブクイズ)における共通の特徴 問題の答えを、タッチパネルに表示されるキーボードを使い直接入力して答える。携帯電話版ではトグル打ちで文字を入力する。 問題によってひらがな、カタカナ、英字(大文字のみ)・数字で解答を求められ(1文字-最大8文字を入力する)、それぞれに対応したキーボードを使い、解答を入力する。 問題によって適切なキーボードが自動的に表示され、一つの問題につき一種類しか使われない(ネームエントリー時と違い文字種の切り替えはできない)。 入力を間違えても「OK」を押すまでは修正できるが、制限時間は他の形式と同様20秒であり、最初の1文字目を間違えてしまった場合は文字をすべて消去してから再入力しなければならないため、慎重に入力する必要がある。 QMA賢者の扉以降、QMA8まで使用されていた配列とQWERTY配列を使用したローマ字入力の切り替えが可能。この場合、英数字以外の問題でも解答に数字が使える(ただし、『怪人○○面相』の正解である「二十」や、「Jリーグ○年構想」の正解である「百」のように漢数字が正解になる問題をそれぞれ「20」「100」と数字で入力しても「○の漢字をひらがなで答えなさい」に反するので不正解になる)。また、解答する文字種が表示されるようになった。 2018年よりサービスを開始したコナステPC版では、マウス(もしくはタッチパネル対応ディスプレイ)で画面上のキーボードを使用した入力のほか、ハードウェアのキーボードも使用可能である(2018年11月1日の正式サービス開始直後は協力イベントでタイピング問題が出題された場合のみハードウェアキーボードが使用可能だった)。 従来型キーボードの特徴 ひらがなとカタカナのキーボードは、シリーズを通して基本的に左からあ行・か行…と五十音配列で並んでいる。英数字のキーボードは、シリーズを通して最上段に数字、2-4段目に英字という配置になっている。英字の並びはアルファベット順で2段目左端から右方向に4段目まで続いている。 シリーズを追う毎に微妙にキーボードの文字配置の変更が行われている。ひらがなとカタカナのキーボードについてはQMA1では「っ」「ゃ-ょ」がそれぞれ独立したキーとなっており(「ぁ-ぉ」を入力させる問題はなかった。ただし、ネームエントリー時に特殊な操作を行うことで「ぁ-ぉ」を含めたキャラクターネームをつけることは可能)、QMA2・3では小文字(拗促音)入力は文字入力後「小文字」のキーを押す方式だったが、QMA4以降は「ぁ-ぉ」「っ」「ゃ-ょ」がそれぞれ独立したキーとなり、QMA1に近い形の入力形式となった。濁点・半濁点はシリーズを通して独立したキーであり、最大16回キーを押さないと正答が入力できない場合が考えられる。 英数字のキーボードについてはQMA4まで、数字は一般的なキー配列と同様に左から1、2、…、8、9、0となっていたが、QMA5より、左から0-9というように変更された。 フィルタリング QMA5からは、わいせつな言葉や誹謗中傷にあたる言葉が含まれる解答を行った場合に他のプレイヤーの画面上には表示されないようにするフィルタリングが導入された。公式には一切告知がされておらずこの仕様の正式な名称は存在しない。 解答が内部の判定により不適切と認識されると他のプレイヤーの画面上では、該当の解答をしたプレイヤーがあたかも「空白解答」(「・・・・・・・・」)をしているように表示される。なお、該当の解答をしたプレイヤー自身の画面上においては何の変化も起こらない。 但し、フィルタリングはあくまでも誤答にのみ適用され、正答である場合は例外となる。【問題例1-1】タイピングクイズ:映画から流行したファッションは○○モード?○を答えなさい 答:「シネ」 【問題例1-2】キューブクイズ:度を超した映画通のこと(ヒントの文字:ィ シ ネ フ ル) 答:「シネフィル」 「しね」「シネ」(死ね)という言葉は本来であればフィルタリングの対象であるが、上記の例において正答を入力して解答した場合は例外となる。 【問題例1-2】において、「フィルシネ」「シネルフィ」というような提示された文字を過不足なく使用した誤答であってもフィルタリング対象となる場合は伏字の解答となってしまう。 フィルタリングはオンラインプレイのみならず店内対戦モードでも適用される。 また、家庭用であるQMADS/QMADS2ではさらに厳しく、正答と一部の典型的な誤答以外はすべて(わいせつな表現であるかどうかにかかわらず)「空白解答」として表示される。なお、キューブクイズの場合は提示された文字を過不足なく使っている誤答はすべて一部の典型的な誤答として扱われ表示される。 漢字の読み タイピングクイズ・エフェクトクイズでは漢字の人名・地名の問題は原則読み方を間違えたら不正解となる。逆に言えば文字パネルクイズ・スロットクイズと異なり、読み方さえ知っていれば漢字でどう書くか知らなくても問題ない。 【問題例1】2007年から「水戸黄門」で二代目「風車の弥七」を演じている俳優は○○○○? ○の漢字をひらがなで答えなさい の場合、答えは「内藤剛志」であるが、正式な読みである「ないとうたかし」のみ正解であり、読み間違いとして多い「ないとうつよし」、「ないとうたけし」とすると不正解となる(一部の人名は正解になる場合がある)。 【問題例2】沖縄県豊見城市の地名「保栄茂」は何と読む? のように、超難読地名タイピングクイズが出る場合がある。この答えは「びん」となる。 タイピングクイズのみの特徴 QMA2以降、 揺れる表現、別解答にも対応している問題もある(特に外国語の解答に多い)。 【問題例1-1】1896年に第1回近代オリンピックが開催された国は○○○○? カタカナで答えなさい答:「ギリシア」または「ギリシャ」 【問題例1-2】ゴルフにてボールを入れるために開けられた穴は○○○?カタカナで答えなさい答:「カップ」または「ホール」。 ○で伏せられている場合は○の部分以外を答えると不正解となる。 解答の一部が伏せられている場合もあり、このような方式だと答えの推測がしやすく初心者にも易しくなっているが、その一方で初心者がそれを知らずに余分なタイプをしてしまうミスを起こす場合も考えられる。上級者でも問題文を最後まで見ずに即答を狙う際、勘違いや覚え違い、アップデートによる問題の微修正により同様のミスを犯す例も見受けられる。【問題例2-1】1847年にエネルギー保存の法則を確立したドイツの物理学者は○○○ホルツ?カタカナで答えなさい の場合、エネルギー保存の法則を確立したとされる人物は複数名居るが、この場合は必然的にヘルマン・フォン・ヘルムホルツが該当する。但し「ヘルム」と答えずに「ヘルムホルツ」と答えると不正解になる。 【問題例2-2】1847年にエネルギー保存の法則を確立したドイツの物理学者はヘルマン・フォン・○○○○○○?カタカナで答えなさい このようにアップデートの際は新問の追加以外に既存の問題の問題文が予告無しに微修正される場合がある。このような修正が加わった場合は、もちろん「ヘルム」と答えると不正解となる。この手の修正は不定期に行われているので、一度見た問題だからといって最後まで問題文をよく見ないで答えると不正解になる可能性がある。 なお本来であればエネルギー保存の法則を確立したとされる人物は複数名居るのでこのような問題は後述の複数回答があるうちの一つを答えさせる問題として出題させるのが適切ではあるが、QMA4まではそのような問題の出題がなされていなかったため、以前に作られた問題のなかにはこのような問題が取り残されている場合がある。 単一解答の問題が複数解答に修正された例は現時点では確認されていないが新問として類似の別問題が追加されたケースはある(この場合、2つの問題が混同することになり、理論上はその問題が連続して出題されてしまう可能性もある)。 複数解答問題 QMA5以降では複数正解があるうちの一つを答えさせる問題が出題されることがある。 このとき解答の文字数は指定されない場合が多く、通常出題と同様に表記揺れ(日本の都道府県を答えさせる問題における「けん(県)」などの有無、都市名における「し(市)」の有無、外国人のファーストネームの有無など)に対応している問題もあるが、解答文字数は仕様上1文字-最大8文字となっており、出題の際にその制限を超過する解答が原則として存在しないように配慮されている。【問題例3-1】2002年の日韓W杯で日本代表が戦った国を1つ答えなさい ※キーボードは片仮名 答:「ベルギー」、「ロシア」、「チュニジア」、「トルコ」のいずれかをタイプすれば正解。 【問題例3-2】戦後の総理大臣の中で在任期間中に病死した人物をフルネームで一人答えなさい ※キーボードは平仮名 この場合、「おおひらまさよし(大平正芳)」、「おぶちけいぞう(小渕恵三)」のいずれかをタイプすれば正解(戦前には「かとうともさぶろう(加藤友三郎)」と「かとうたかあき(加藤高明)」も在任期間中に病死しているが、前者は9文字につき文字数が超過していて入力不可能であり、また問題文で「戦後」と限定することで必然的に両者とも正解にならなくなる。文字数が超過している解答を正答から除外する場合このように文字数とは関係ない条件を付加することによって除外している場合がほとんどであり、それによって文字数が超過しない他の解答も正答から除外されてしまうこともある。)。 【問題例3-3】小林旭の楽曲「恋の山手線」で、当時未開業だった西日暮里駅と高輪ゲートウェイ駅以外で、歌われなかった駅を答えなさい ※キーボードは平仮名 「にしにっぽり」は問題文の中に出ているため不正解となる。この場合の答えは「しんおおくぼ(新大久保駅)」、「はままつちょう(浜松町駅)」のいずれかをタイプすれば正解。「たかなわげーとうぇい」は文字数オーバーのため回答不可。 【問題例3-4】九州にある政令指定都市を1つ答えなさい ※キーボードは平仮名 この場合、答えは福岡市と北九州市および熊本市の3つがあるが、福岡市もしくは熊本市を答えたい場合は「ふくおか」「くまもと」の他に表記揺れの「ふくおかし」「くまもとし」をタイプしても正解になる。しかし、北九州市を答えたい場合は「きたきゅうしゅうし」だと9文字につき文字数が超過するので「きたきゅうしゅう」の1パターンのみが正解となり、文字数超過による解答不能の例外となる。ここで注意しなければならないのは、「きたきゅうしゅうし」が文字数超過で解答不可能であっても「きたきゅうしゅう」と解答することはできるため北九州市を正解から除外する条件が入っていなくても問題として成立しており「きたきゅうしゅう」と答えれば正解となることと、「きたきゅうしゅうし」が文字数超過により正答から除外されたところで同じニュアンスの表記揺れの解答である「ふくおかし」「くまもとし」は正答から除外されず正解となることである。 用意される複数の解答は、原則的には平仮名表記か片仮名表記で統一できるようにされているが例外も存在する。【問題例3-5】元素記号が「A」から始まる元素の名前で一般に漢字1文字になるものを1つ答えなさい ※キーボードは平仮名 「きん(金)」「ぎん(銀)」のいずれかをタイプすれば正解となる(一般に漢字1文字にならないものには原子番号が小さい順に「アルミニウム」「アルゴン」「ヒ素」「アスタチン」「アクチニウム」「アメリシウム」も元素記号がAから始まる元素であるが、どれも一般的な表記では片仮名が含まれており平仮名のキーボードでは入力不可能であるため、問題文で「一般に漢字1文字」と限定することによって(漢字2文字で表現できる「砒素」を含め)正解から除外しており、無理矢理「あるみにうむ」「あるごん」「ひそ」「あすたちん」「あくちにうむ」「あめりしうむ」と解答しても不正解となる)。 【問題例3-6】アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングでダンスを踊っているSOS団メンバーを1人答えなさい ※キーボードは平仮名 この場合、答えは「キョン」「涼宮ハルヒ」「長門有希」「朝比奈みくる」「古泉一樹」の5人である。「ながとゆき」「あさひなみくる」「こいずみいつき」は当然正解であるが、キーボードが平仮名であるからといって表記に片仮名が含まれている「キョン」「涼宮ハルヒ」を正解から除外する条件が入っているわけではないため、無理矢理「きょん」「すずみやはるひ」と解答すれば不正解にはならず正解として扱われる。 【問題例3-7】静岡県にあるJリーグのクラブチームを1つ答えなさい ※キーボードは片仮名 この場合、答えは清水エスパルス、ジュビロ磐田、アスルクラロ沼津、藤枝MYFCの4つがあるが、キーボードが片仮名であることから地域名を含まない一般的な呼称である「エスパルス」「ジュビロ」「アスルクラロ」「マイエフシー」と答えれば正解となる。しかし、「シミズエスパルス」や「ジュビロイワタ」という解答も正解となる。なお、「アスルクラロヌマヅ」および「フジエダマイエフシー」は、文字数オーバーのため回答できない。 【問題例3-8】 この国旗はどこの国でしょう? 出題画像 稼動当初は「スワジランド」のみが正解だったが、2018年4月19日に現在の「エスワティニ王国」と改めることが発表された。アップデートによって「エスワティニ」も正解扱いとなる。
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