『涼宮ハルヒの憂鬱』(みずのまこと版)
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「涼宮ハルヒシリーズ」の記事における「『涼宮ハルヒの憂鬱』(みずのまこと版)」の解説
みずのまことによる漫画化作品。『月刊少年エース』2004年5月号より連載開始、同年12月号で終了となった。 単行本は全1巻だが絶版のため、通常の書店での入手は完全に不可能である。また、2004年9月号掲載分(5話)までは単行本に収録されているが、以降の未収録分についての単行本化は無いことを、後にみずのが自身で運営していたブログで公言している。他方で角川書店はこの「みずのまこと版」について連載終了以降はさながら「最初から全く存在していない」という扱いを徹底しており、また打ち切り以後に関係者が表でこの「みずのまこと版」を語ったこともなく、打ち切りの真相については説や噂の域を出るものは無い。 1巻には原作第1巻『憂鬱』の半分と原作第3巻『退屈』収録の「涼宮ハルヒの退屈」、「笹の葉ラプソディ」が収録されている。時系列順に話が展開されていない(『憂鬱』の間に「笹の葉ラプソディ」、「涼宮ハルヒの退屈」という順に収録されている)。 この「みずのまこと版」については、ジャーナリストの安藤健二が独自に取材・分析を行った内容が、安藤の著書『封印作品の憂鬱』(洋泉社)に収録されている。これによると、当時の角川グループ内で外様扱いされていた角川スニーカー文庫発の作品であったため冷遇されていた原作が、アニメ化が決定したためにわかに注目され、メディアミックス戦略の一環としてより原作にフィットした漫画家に変更する意向があったのではないかと、安藤は推測している。「連載中にみずのが、性的描写を含む『ハルヒ』の同人誌を発売したため」という説もあったが、安藤が入手して確認した当該同人誌(『悠々自適』)はソフトな内容であり、その説は的はずれとして否定されている。他方では、同人誌の内容の如何や出版社の販売戦略を言う以前に、連載期間中に『ハルヒ』の二次創作物である同人誌を発行したことそれ自体が契約違反となり、契約と連載の打ち切りの原因になったという説も存在しており、たとえば古書や同人誌の専門店であるまんだらけの当該同人誌の紹介文では、同書にまつわるいわくとしてこの説に言及している。上述のとおり本作におけることの真相は定かではない。みずのまことが同人誌を書いた時点で、それを禁止する契約があったことを確認できる事実はなく、それ以後になって、そのような同人誌の出ることを問題視した角川側が厳しく条項を定めた契約を作ったという事実も確認できない。だが、すくなくとも、いつの時点からか角川がそういうことを禁止する契約を漫画家とかわすようになっていることは以下立証されている。ハルヒシリーズに直接かかわってはいないものの、同じく角川書店によって本作(みずのまこと版)よりも後に展開されたメディアミックス企画『ストライクウィッチーズ』において、その漫画化作品の1つを担当していた京極しんが、雑誌連載末期に自身のブログの中で、自らが漫画化を担当している作品の二次創作で同人イベントに参加するのは困難であることや、商業連載で描いた『ストライクウィッチーズ』のキャラクターについて連載終了後には一切描くことができなくなるであろうという旨のことを記しており、つまりは漫画化作品の連載に際して角川書店と交わす契約で、漫画家には自身が漫画化を担当した作品・キャラクターを利用した同人活動や二次創作について厳しい制限が義務付けられている事を暗に示唆している。
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『涼宮ハルヒの憂鬱』(ツガノガク版)
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ツガノガクによる漫画化作品。『月刊少年エース』2005年11月号より連載開始。また『月刊少年エース』増刊『エースアサルト』でも2007年SUMMER号より読切を連載していたが2009年SPRING号で『エースアサルト』の刊行が終了したことにより連載終了した。『月刊少年エース』では連載を継続していたが、ストーリーが原作(2013年9月現在の最新刊である涼宮ハルヒの驚愕の最後まで)に追いついてしまったことから、2013年11月号にて『第一部完』と題してひとまずの最終回を迎えた。ただし、最終回後に月刊少年エース2014年2月号にて涼宮ハルヒの驚愕の初回限定盤特典冊子『涼宮ハルヒの秘話』に収録された『Rainy Day』のエピソードをコミカライズしたものが掲載されている。単行本20巻の刊行に際しても第一部完と称しており、後の展開に含みをもたせている。またアニメ公式ファンブック「涼宮ハルヒの公式」等に番外編を掲載している。 上述の「みずのまこと版」で漫画化されている部分も含めて完全に仕切り直しの内容となった。また、原作やアニメ(2006年版)とも異なり、ほぼ時系列順に話が展開されている。また、アニメ版でのオリジナル脚色が取り入れられているエピソード、漫画オリジナルのエピソードもある。 連載当初は、ストーリー展開が大きく異なる(故の矛盾がある)個所や、アニメとキャラクターデザインの違い(キョン・長門・朝倉など)などが多数見られたが、単行本2巻の巻末話からアニメ版に準拠したキャラクターデザインで描かれるようになり、現在は原作ともほぼ同じストーリー、同じデザインとなっている。また、パラレル番外編という、パラレルワールドを描いた漫画オリジナル作品が描かれる。 既刊8巻の時点で累計発行部数は350万部を突破している。
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『涼宮ハルヒの憂鬱』(中国版)
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『凉宫春日的忧郁』のタイトルで、広州天聞角川動漫が中華人民共和国で発行していた『天漫』(後に『天漫・赤風』と改称)に創刊号(2011年9月号)より掲載されていた。しかし、2012年4月号より休載されることが多くなり、さらに『天漫・赤風』は2014年5月号を持って休刊したため、以降の動向は不明。Summer Zoo(夏天島工作室)という漫画制作プロダクションが担当しており、監督は姚非拉、作画は豚宝。未単行本化。
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『涼宮ハルヒの憂鬱』
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第八巻『涼宮ハルヒの憤慨』において「あたしの忠実な三つのしもべたちをこんなところに閉じ込めて何してんのよ!」というセリフがある。
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