タイピストキーボード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/09 02:45 UTC 版)
「ポーランド語キー配列」の記事における「タイピストキーボード」の解説
タイピストキーボード(ポーランド語:Klawiatura maszynistki)とは、ポーランド語特有の文字を含むQWERTZ配列のキーボード配列のことである。タイプライターやコンピュータのキーボードとして使用される。タッチタイピングを行うタイピストにちなんでこう呼ばれる。 もともとこれはドイツ語のタイプライター(QWERTZ配列)を、ポーランド語で使えるように考案されたものである。ドイツ語特有の文字(ä, ö, ü, ß)をポーランド語特有の文字(ą, ć, ę, ł, ń, ó, ś, ź, ż)で置き換えてある。ポーランド語特有の文字はドイツ語特有の文字より数が多いので、ドイツ語の大文字をポーランド語の小文字で置換えている。そのためポーランド語特有の文字の大文字は使えない。この配列はポーランド規格PN-87として定められた(現在の規格では、PN-I-06000:1997)。 QWERTZ配列を基本にしたタイピストキーボードと呼ばれる配列は、PN-87配列以外にも存在する。そのような配列のひとつがPL-214配列で、MS-DOS, WindowsおよびLinuxに採用されている。この配列は、ポーランド語特有の文字がPN-87配列とは別のキーに割り当てられているため、PN-87配列でタッチタイピングをする者には入力しにくいものになっている。 コンピュータが普及する前は、タイピストキーボードがポーランドにおける唯一のキーボードの配列であった。
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