プログラマキーボード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/09 02:45 UTC 版)
「ポーランド語キー配列」の記事における「プログラマキーボード」の解説
プログラマキーボード(ポーランド語:Klawiatura programisty)とは、ポーランド語特有の文字を入力できるようにしたQWERTY配列のキーボードのことである。英語から取り入れられた記号、[, ], {, }, ', |, \, @, #, $, ^, &, *, ~.といった記号、つまり、プログラムを書く際によく使用される記号が入力しやすいので、プログラマキーボードと呼ばれている。 ダイアクリティカルマーク付きのポーランド語特有の文字(ą, ć, ę, ł, ń, ó, ś, ź, ż)は、Altキー(またはAltGrキー)を押しながら、対応するダイアクリティカルマークの無いアルファベットのキーを押すことで入力することができる。例えば、「ę」を入力する場合は、Altキーを押しながら「e」を押す。例外は「ź」で、これはAltキーを押しながら「x」を押すことで入力できる。 アップルのオペレーティングシステムの場合、「ż」と「ź」の位置が違うものがある。もともとは、Option+z で「ź」、Option+x で「ż」であったが、Mac OS X v10.5 レオパードからキーボードドライバが変更になり、他のオペレーティングシステムと同様になった。 ポーランド語テクストの高速入力には向いていないとはいうものの、プログラマキーボードは、今日、ポーランドにおいて最も普及しているキーボード配列である。高速入力に向いていないと言う主張の基本的なポイントは、タッチタイピングがしにくいのでタイピストキーボードに比べて効率が悪いというものである。前述の通り、プログラマキーボードでは、ポーランド語特有の文字を入力するために2つないし3つのキーを同時に押す必要があり、タッチタイピングにおいて入力速度が遅くなる。 プログラマーキーボードは、チェコにおいても使用されている。チェコ語のダイアクリティカルマーク付きアルファベット(á, č, ě, é, í, ř, š, ů, ú, ý, ž) は、AltキーまたはAltGrキーと一緒に、対応する「8」, 「4」, 「2」, 「0」, 「9」, 「5」, 「3」, 「;」, 「[」, 「7」, 「6」の文字を押すことで入力できる。 プログラマーキーボードは、ルーマニアにおいても使用されている。ルーマニア語のダイアクリティカルマーク付きアルファベット(â, ț, î, ă, ș) は、AltキーまたはAltGrキーと一緒に、対応する「A」, 「T」, 「I」, 「A」, 「S」の文字を押すことで入力できる。
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