キャラクタークラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 15:47 UTC 版)
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キャラクタークラス (character class) は、ロールプレイングゲーム(RPG)内で、プレイヤーキャラクターなどの能力と役割分担を表す項目である。単にクラスとも呼ばれ、日本語では職業と意訳されることも多いが、キャラクターの能力的特性を示すものであるため、本来は職業そのものではない。例えば普段は職業として酒場の亭主をやっている「クラス:ファイター」のキャラクターがいてもいいのである。ゲームシステムによっては、ジョブやスタイルといった特有の名称で表すこともある。人間以外のキャラクターが味方として登場するゲームでは種族の名称がクラスの名称になっているキャラクターもいる。このようなキャラクターはクラスの変更が不可能であることが多い。
歴史
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』によって示された、ファイター(戦士)・マジックユーザー(魔法使い)・クレリック(神官)・シーフ(盗賊)がキャラクタークラスの一つの典型例であり、パーティメンバーの役割分担やキャラ立ての基準として、以後のRPGやゲーム系のファンタジー作品に強い影響を与えている。この基本的な4つのクラスを元に、複数の役割を兼ねるクラス(例えば、『AD&D』でクレリックの魔法を使えていくつかの特殊な力をもつ戦士「パラディン」や、『ウィザードリィ』での戦士+魔術師で「サムライ」など)、特殊な能力を付与したバリエーションのクラスなどが次第に増加した。
当初、クラスはキャラクター一人につき固定的に一つ定められるものであったが、ある一定の条件下において、複数のクラスの掛け持ち(マルチクラス)や、クラスの変更(デュアルクラス、クラスチェンジ)などが認められるようになり、バリエーションがさらに豊富になった。
クラス制とスキル制
こうしたキャラクタークラスを採用するロールプレイングゲームのシステムを「クラスシステム」ないしは「クラス制」と呼ぶことがある。
クラス制はテーブルトークRPG、コンピュータRPGともに見られるが、コンピュータRPGでは背景設定を含めた固有名詞付きのキャラクターそのものに焦点があたる作品も多いため、キャラクタークラスがあまり意識されなかったり、自由度がある程度狭められていたりすることもある(クラスが決められたまま変更できなかったり、クラスの選択幅がキャラクターによって決められているなど)。
一方で、『ルーンクエスト』や『ガープス』などのテーブルトークRPGでは、「スキルシステム」「スキル制」と呼ばれる方式を採用している。これは、キャラクターが持つ基本的な能力を数十個のスキル(技能)で表現しようというものである。
例えば、これまでクラス制のシステムでは「ファイター」というクラス一個で表現されていた「剣術に長けていて、身のかわし方が上手い」という特徴は、スキル製のシステムでは例えば「《剣術》と《回避》のスキル値が高いキャラクター」などとして表現される。キャラクターの能力がクラスの枠組みで固定的にセットにされていた時代において、スキル制のシステムでは「《剣術》は得意だが、《槍術》は苦手な戦士」、「《回避》は苦手だが、《受け流し》は得意な戦士」など、様々なバリエーションのキャラクターを比較的高い自由度で作れる場合が多く、リアリティのあるキャラクターの表現方法として注目を集めた。
一方、スキル制にはキャラクター作成に比較的時間がかかる、そのキャラクターの能力的特性を一言で表現するのが難しいといった問題もある。これを克服するために、一定のスキル選択を事前に行ったパッケージをアーキタイプやテンプレートとして例示するシステムも見られたが(このスキルパッケージをサンプルではなく固定化し、クラス制と折衷したものが『ソード・ワールドRPG』の「クラススキル制」である)、これらはクラス制とスキル制の中間的な試みと言える。
一時のスキル制システムの興隆にもかかわらず、今日のテーブルトークRPGでは、直感的で平易という利点を持ったクラス制を採用するゲームが多数を占めている。現在では、数十、数百ものキャラクタークラスが存在するゲームもあり、そのキャラクターバリエーションの表現力は膨大で、プレイヤーの欲求を刺激する。クラスの中でも特殊能力の選択幅を広げることで「様々なファイター」を表現できるようにしたり、クラスに加えて、スキルの取得も行えるようにして、クラス制とスキル制の両方の利点を取り入れているシステムも一般的である。
関連書籍
- 安田均/グループSNE 『キャラクター・コレクション ファンタジーRPGの職業・役割』 富士見書房 富士見ドラゴンブック
- (上) ISBN 4-8291-4246-4
- (下) ISBN 4-8291-4247-2
関連項目
- ジョブ (ファイナルファンタジー)
- キャラクタークラス (ダンジョンズ&ドラゴンズ)
キャラクタークラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/20 04:11 UTC 版)
「ファンタシースターオンラインのキャラクタークリエイション」の記事における「キャラクタークラス」の解説
ヒューマー(HUmar) ヒューマンの男ハンター。攻撃力はヒューキャストに次いで高く、他の全てのステータスは均一で、初心者向けとされる。 接近戦や銃火器、テクニックなどをバランスよく扱いこなせるが、それだけに行動のタスクが多く、このキャラクタをスマートに扱いこなせるプレイヤーは真に上級者と言える。 DC版初期では万能に強すぎたため、バージョンアップを繰り返すごとに弱体化されていった。とくにGC版以降はステータス強化のテクニックが使用不能になってしまった事が大きく響いた。 ハニュエール(HUnewearl) ニューマンの女ハンター。ヒューマーより攻撃力が低いが精神力や防御力で勝る。 ヒューマーよりも若干高いレベルのテクニックを使うことができ、ネットワークプレイでは準サポート役的な扱いを受けることがしばしある。ハンターの中で最も低い攻撃力と、テクニックをメインとするにはもの足りない精神力からスペック的には中途半端であるが、高レベルのテクニック・シフタ、デバンド&ジェルン、ザルアを併用する事によって、ヒューマー等と遜色ない戦力を得られる。 また丸腰での命中力は低いため、アルティメット到達レベルでは命中力不足に陥りやすい。 服装は他の職業に比べて極端に露出度が高いものが多く、割と人気がある。また、クロー系にはこの種族専用の物がいくつか存在する。 ヒューキャスト(HUcast) アンドロイドの男ハンター。攻撃力が全職業中最も高く、かつアンドロイド特有の高い耐久力を持つが、精神力を持たないためテクニックは一切使えないという両極端なキャラ。 一撃の破壊力の高さから最強キャラの一角とされているが、回復方法が限られるため、受けるダメージを最小限にとどめる必要があり、扱うには相応の熟練が必要である。 アンドロイドは精密作業に優れるという点からGC版まではハンターの中ではレイキャシールに次いで2番目(ヒューキャシールのいないDC版等ではハンター中1番)に命中力の基本値が高く設定されており(最大値はレンジャー全般には劣る)、命中力不足に悩むアルティメットではヒューマーより僅かに優位があった他、レベル2で必ずハンドガンの装備条件を満たせるという点からチャレンジモードの第1ステージにおいてメインアタッカーとして重宝されていたが、それ以降ではバランス調整の結果逆にアンドロイドより人間のほうが命中率が高く設定されており、現在ではヒューマーの次で3番目になっている。 デザインは忍者をモチーフとしている。作中の登場人物の中に「キリークの旦那」と呼ばれる同職業のキャラクタが存在する。 ヒューキャシール(HUcaseal) アンドロイドの女ハンター。EP2以降追加された。ヒューキャストより攻撃力と防御力、HPが低い代わりに命中・回避力で勝る。これによりハンターの中で最も命中力が高くなり、命中限界はレイキャストに迫る程である。テクニックが使えない上、ヒューキャストのような肉弾戦に持ち込める程の攻撃力や耐久力も無いため、優れた命中力を生かして確実なヒット&アウェイを心がけるといった非常にデリケートな戦い方を要求される。 アンドロイド系共通のHPが高いという特長を持たず、ヒューマーやハニュエールと大差ない物となっている。ダガー系は専用のモーションが用意されていて素早い攻撃が可能になっている。デザインはくのいちをモチーフとしている。 後から登場した事もあり、これといった代表的な登場人物がいない職業である。人型というよりも、動物的なフォルムをしているのと、デフォルト以外の頭部デザインの悪さ、ハンターなのに耐久力が低いなどの要因が重なり、人気はいま一つのようである。 しかしながらとくにEP2のチャレンジモードでは耐久力もそこそこあり、命中がハンターで最高なためよく用いられる。 レイマー(RAmar) ヒューマンの男レンジャー。ステータスが均一で、テクニックも使える。 ヒューマーと同じくバランス型とされているが、DCまでは命中率はレンジャー中最低であったが、GC以降ではアンドロイドよりも生身キャラのほうが命中率が高くなったため、全キャラ中最高の命中力を誇るもののそれ以外はかなり中途半端な仕上がりのため(実は攻撃力限界が高いのだが、パワーマテリアルをつぎ込んで成長させないとアルティメット到達レベルでは火力不足に陥る)、掴みどころが難しいという一面も。GC以降は敵のステータスを下げるジェルンとザルアが使用不能になっているが、ステータスを上げるシフタ・デバンドは使用可能。 ザルアは一部武器でも補えるが、防御力やレスタによる精神力不足による回復力が低いなど、前線で戦うのは難しい。 基本的にオジサン顔だが、一部の顔デザインに宇宙ヘルメットの頭部があり、際立ってヒロイックな存在感がある。 精神力はアンドロイドを除いて全キャラ中最低であり、精神力が装備の必要条件である武器が一部装備できないが、ver2以降生身のキャラ中最終的に最もHPが高くなる。 レイキャスト(RAcast) アンドロイドの男レンジャー。アンドロイドの特性としてHPと命中力に優れるがテクニックは使えない。HPに関してはver2以降、レンジャーが全職種中最高となったため、最終的に全職業中最も高くなる。 歩く音がうるさく(ガシャンガシャンと言う大きな足音を立てる。同じアンドロイドでもレイキャスト以外は他種族と同じ足音である)、いかにも箱を被ったような体型のため、揶揄で「ハコ」と呼ばれる。初期のドリームキャスト版の頃はトラップが無く、高い初期命中力も「少し早めに上位ランクの銃器が装備できる」という程度だった上に、同じアンドロイドでも前線で肉の盾になるヒューキャストとは異なり、何も考えずにベシベシ後ろで発砲するしか能が無いという性質上、パーティプレイにおいて不必要とされやすかった。一部ではパーティに参加してレイキャストだと判明した瞬間に「帰れ」とまで言われる始末で(本当に言っていたプレイヤーが実在したのかは不明)、上記のハコの通称もあわせて「ハコはカエレ![゜Д゜]」、「ハコもアイシテ[゜Д゜]」(カタカナ部分は半角カタカナ)などというネタが生まれた。[要出典] バージョンアップによってトラップ攻撃を得、銃器の扱いにおいてもハンターと差別化がなされた。 チャレンジモードにおいては無条件でトラップを見破れるアンドロイドであり、尚且つ確実に何かしらの銃器が装備出来る(装備条件以外に、レンジャーなら初期装備で必ず1つは銃を所持している)レンジャーであるため、終盤まで通じて重宝される。アンドロイドのレンジャーとしては下記のレイキャシールもいるが、攻撃力で勝るこちらがより重宝される傾向が大きい。 レイキャシール(RAcaseal) アンドロイドの女レンジャー。アンドロイド特有の高いHPを持ち(ver2以降はレイキャストについで全職中2位)、レイキャスト同様命中力に優れるがテクニックは使えない。 全職業中最も守備力が高いという特徴を持つが、レンジャーであるため遠距離から攻撃する事が殆どであり、宝の持ち腐れになりがちでいまいち特徴がかみ合っていない。攻撃力が伸びがあまり良くないのでエネミーの防御力が極端に上がるアルティメットでは火力不足に陥りやすい。とくにレンジャー全般にいえるが、アルティメットに到達したばかりでは相当な火力不足であり、雑魚キャラにすらダメージがほとんどあたえられないという事態になる。 トラップを得るまではレイキャストと同じく単に後方で銃を乱射するしか行動パターンが無かったため「カエレ」の対象だったはずだが[要出典]、見た目のためか不遇な扱いを受ける事は少なかった。メイドのような外観で、レンジャーの中ではレイマールと並んで人気が高い。 GC以降ではエクストラアタックの補正がアンドロイド全員にかかるようになったため、アンドロイドでは最強の命中力を生かしてエクストラアタックで状態異常を狙うなどの戦い方もできる。 レイマール(RAmarl) ヒューマンの女レンジャー。EP2以降追加された。軍服のようなコスチュームに身を包んでおり、ミリタリー色が強い。 レイマーに比べ、攻撃力は落ちるが回避力は全職業中最も高く、ハンドガン系は固有のモーションを持ち使いやすい。ヒューマン系には珍しくテクニックも比較的得意で、ハニュエールと同等のレベルまで扱う事が出来る。補助テクニックを使えるのでレイキャシールとは違い、ソロプレイでの火力不足を補うことが可能。 とはいえ攻撃力限界値はレンジャー中最低であるので、パーティプレイでは逆の意味で火力不足に陥りやすい。 遠距離攻撃主体の上、ソロプレイ・パーティプレイ問わず一通りの事をこなせる為、人気の職業となっている。 フォマール(FOmarl) ヒューマンの女フォース。フォース系でHPが最も高く、他のステータスも平均的なので、成長すれば接近戦もテクニックもこなせるオールマイティなキャラとなる。 得意テクニックはグランツと回復・補助テクニック全般。これによりグランツの威力が標準で1.5倍になり、レスタ・アンティ・シフタ・デバンドの効果範囲も倍になる。しかし精神力はフォース中最低であり、グランツ以外に得意な攻撃テクニックがないのが弱み。 一部武器を除いて攻撃モーションは専用の物が用意されており、全体的に他のキャラより多少遅いが、スライサー・バズーカを装備した時のモーションは他キャラより速く、とくに後者のモーションは異常な程速い。その他、素手(ナックル)のモーションは速くは無いものの、モーションがコンパクトであるため人によっては素手のモーションも使いやすいとする人もいる。 いわゆる司祭やシスターのような礼服に身を包んでいる。帽子のデザインの一つに鈴をぶら下げたものがあり、その印象が強いせいか「鈴」と呼ばれることがある。カスタマイズによっては身長を高くも低くも出来る汎用的な体形のため、「お姉さま」キャラから「お子様」キャラまで様々なバリエーションが楽しまれている。 フォニューム(FOnewm) ニューマンの男フォース。ステータスは平均的で、精神力と打撃に対する耐性のバランスが良い。 中級のギ系テクニックと上級のラ系のテクニックを得意とするので、テクニック攻撃重視のプレイヤーに好まれる。男性キャラのモーションの特性として、素手時のテクニックの連射速度が速いのも強み。その反面、回復・補助系には得意テクニックがない(効果範囲が狭い)のでパーティプレイでの使いづらさもある。 攻撃力・命中力限界値はそこそこあるので肉弾戦もこなせるが素での命中力は最低クラスであるため低レベルのうちは物理・テクニックのバランスが難しい。 中世のおとぎ話の王子が着用していたような「ちょうちんブルマ」を着用しており「王子」と呼ばれることがある。また、キャラクタのカスタマイズのしようによっては単なるヘンタイに見える事からやや敬遠されがちだが、一部強烈な愛好家が居る。 フォニュエール(FOnewearl) ニューマンの女フォース。物理攻撃力の成長限界は他キャラと比べて極端に低くHPや防御力も全職中最低と非常に打たれ弱いが、フォース中最も命中率・回避力が高く、精神力は全職業中最も高い。攻撃力の成長限界の低さから、攻撃力が装備条件の武器の一部に装備できない物がある。 初級の攻撃テクニックとレスタ、アンティの扱いを得意とし、特定のレア装備が無くとも敵を貫通するメギドを放てる。また、元来の精神力の高さから、とくに得意とされていない攻撃テクニックの威力も高めとなる。 道化師のような姿をしており、デフォルトのデザインで被っている帽子が、二股になっている先端に毛玉が付いているというデザインのため、「ぽんぽん」という愛称で呼ばれることもある。いわゆるオタク受けするデザインをしており、このクラスに限って身長が極端に低いキャラクタが作られる傾向が多い。 フォーマー(FOmar) ヒューマンの男フォース。EP2より追加され、ある程度の接近戦ができるというふれ込みだったが、物理攻撃力は高いがあまりにも打たれ弱い上に、命中力の成長限界が全職業中最も低いという致命的欠点があるため、前線に立っての活躍は難しい。 中級のギ系テクニック・グランツ・シフタ・デバンドが得意という特徴を持つが、テクニックのみで戦うならばフォニュームなどのほうが有利であり、肉弾戦をする場合命中率の低さがネックとなり、全体的なステータス水準も低いため中途半端感はぬぐえない。フォニューム同様レスタの範囲が狭いのでパーティプレイでの使いづらさも同様にある。 また、最初から用意されている基本デザインは代表的なNPCの登場人物を再現したものであるが、フォーマーは代表格が複数いるというのもあってか、その法則には当てはまらない。一方で基本が美少年系のグラフィックなのも手伝ってか、能力的には絶対的に劣るものの、全体的に見ると人気は高い傾向である。一部のコミュニティでは「フォニュエールやフォーマー、その他女性系のキャラクタを使うプレイヤーは精神的に未熟な者が多い」と嫌われている傾向にあるが、単に利用層が偏っているとも見られ、数が多ければそれ相応とする意見もある。
※この「キャラクタークラス」の解説は、「ファンタシースターオンラインのキャラクタークリエイション」の解説の一部です。
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