いやとは?

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いや

[感]

驚いた感嘆したりしたときに発する語。やあ。「いや、これはすごいね

人に呼びかけるときや言い始めるときに発する語。

「—申し、ちと申し上げたい事がござる」〈虎寛狂・附子


いや〔ゐや〕【礼】

敬うこと。尊敬すること。礼儀。うや。

賢弟の—を納むる、何の望みかこれに過ぐべき」〈読・雨月菊花の約


いや【否】

[感]《「嫌(いや)」と同語源》

相手の言ったことを否定し、自分考えを述べようとするときに用いる語。いいえ。いえ。「否、そんなことはない

自分が言ったこと、考えいたこと取り消すときに用いる語。「五時、否もう六時になったかな」

否定肯定もしないで、話の合間に何となく発する語。「その、否、君、ちょっと来てくれ」


い‐や【弥】

[副]程度はなはだしいさまを表す副詞「や」に接頭語「い」の付いたもの

いよいよ。ますます。

明治御代も—栄えて」〈独歩あの時分

去年(こぞ)見て秋の月夜(つくよ)は渡れども相見し妹(いも)は—年離(さか)る」〈二一四〉

きわめていちだんとたいそう

「暁(あかとき)に名のり鳴くなるほととぎすめづらし思ほゆるかも」〈・四〇八四〉

最も。いちばん。

かつがつも—先立てる兄(え)をし(ま)かむ」〈記・中・歌謡〉


いや【嫌/×厭】

《「否(いや)」と同語源》

【一】形動[文]ナリ

欲しないさま。したくないさま。きらいだ。「—なものは—だ」「ピアノレッスンがだんだん—になる」

不愉快なさま。「—な顔一つせず手伝う」「会合で—な思いをする」「—な天気」→いやに

[派生] いやがる[動ラ五]いやさ[名]

【二】[接頭]近世上方語名詞に付いて、いやな、いとわしい、の意を表す。「—客」「—勤め

茨木屋にて御存じの—男にあひ申し候」〈浮・一代男・七〉


いや【祖谷】

徳島県三好(みよし)市の祖谷川松尾川両流一帯の称。平家落人(おちうど)伝説伝え集落が多い。

祖谷の画像
祖谷にある、かずら橋

イヤ【ear】

《「イヤー」とも》耳。「イヤホン」「イヤパッド(=耳当て)」


いや

感動

驚いた時や、嘆息した時に発することば。

浜松中納言(11C中)二「行くさきをはるかに契る心あるにかけなはなれそ箱崎と出で給ふに『いや、ためこその人』と、怨(うら)めしげにうち誦(ずん)じつつ御ともにまゐる」

② 気がついて思い出した時などに発することば。

今昔1120頃か)二五「貞道、其時に思ひ出て、いや、然る事有」

③ 人に呼びかける時に発することば。

*虎寛本狂言宗論室町末‐近世初)「『イヤ申(まうし)申』『何事おりゃる』」

はやしたてる時の掛け声

*虎寛本狂言靫猿室町末‐近世初)「つつと出て月を見よ。まだ見よまだ見よ。イヤ、しばし曇りて又さゆる、又さゆる」

(5) 恥ずかしい時、てれくさい時などに発することば。

牛肉と馬鈴薯(1901)〈国木田独歩〉「イヤ岡本君が見えたから急に行(や)りにくくなったハハハハ」


いや【否・嫌・厭】

1感動

相手のことばを打ち消気持表わすことば。自分のいま言ったことばを打ち消し言い直すときにも用いる。いいえ。いえ。いいや。いな。

古今著聞集(1254)一六「『〈略〉件(くだんの)田は相違あるまじ』などいへば、権守とりもあへず『いや田におきては、はやくとられぬ』といひたりけるをかしさこそ」

② (並立的な句の前または中で副詞的に用いる) あるいは。または。やれ。

足利本論語抄(16C)堯曰第二十「是を人にとらせうかいやとらすまいかと出内(いだしいれて)」

2形動〕 不快に思うさま好ましくないさま。きらいだ。

史記抄(1477)八「先帝の人をわづらはす事をいやにをぼしめしたほどにとてか」

日葡辞書(1603‐04)「Iyana(イヤナ)コトヂャ」

〔他ラ五(四)

〔名〕

3 〔接頭〕 名詞の上に付いて、きらいな、好ましくない、の意を表わす

浮世草子好色一代男(1682)七「五日はいばらきやにて御存(ぞんじ)のいや男にあひ申候」

[補注]否定感動詞「いな」が中世に「いや」になったと見られる


い‐や ゐ‥ 【居家・居屋】

〔名〕 住むための家。住居

方丈記1212)「ただ居屋ばかりを構へて、はかばかしく屋をつくるに及ばず


い‐や【彌・益・重・転】

〔副〕 (接頭語「い」が、物事のたくさん重なる意の副詞「や」に付いたもの

事柄や状態がだんだんはなはだしくなるさまを表わす。いよいよ。ますます。

万葉(8C後)二・二一一「去年見て秋の月夜は照らせれど相見し妹は彌(いや)年さかる」

② 状態を意味する語に付いて、程度はなはだしいさまを表わすいちだんときわめて。「いやおこ」「いやさやしく」「いやたか」「いやとお」など。

万葉(8C後)一・三六「此川の 絶ゆる事なく 此山の 彌(いや)高知らす 水激(みなそそく) 滝の宮処(みやこ)は 見れど飽かぬかも」

程度が最もはなはだしいさまを表わすまた、物事強め言い表わす。最も。いちばん。まったく。ほんとに。「いやさき」「いやはし」「いやはて」など。

古事記(712)中・歌謡「かつがつも 伊夜(イヤ)さきだてる 兄(え)をし(ま)かむ」

[語誌](1)①②の意味のものは「既にそうしている(そうである)ものが、更に…する(…になる)」という面が強い。上代盛んに用いられ、特に③の意味のものは記紀歌謡集中して見られる平安時代以後は「いよいよ」等に代わられた。
(2)「いや…に」の形をとって、慣用句または一語副詞のように用いることも多い。平安時代には「ただ…に…」という形にとってかわられ、「いやましに増す」「いやまさりにまさる」が固定的に使われる程度となった。


いや ゐや 【礼】

〔名〕

礼儀。敬うこと。うや。

書紀720推古一二四月図書寮本訓)「四に曰はく群卿(まちきみたち)百寮(つかさつかさ)礼(ヰヤ)を以て本と為よ」

敬意を表わして頭を下げること。

読本雨月物語(1776)仏法僧威儀ある武士、頭まろげたる入道うち交りて、礼(ヰヤ)たてまつりて堂に昇る

感謝気持表わすことば。お礼のことば。

滑稽本浮世床(1813‐23)初「早速御いやを申たく存候へども、きのふは風の心地にて」


いや【祖谷】

(おや(祖)の変化した「いや」に祖谷をあてたもの) 徳島県西部吉野川支流祖谷川松尾川流域一帯呼称大正初期交通開けるまでは他地域との往来少なく日本三大秘境一つ数えられた。住民平家の子孫といわれ、平家伝説が豊富。伊屋。祖谷山


い‐や【胞衣】

〔名〕 胎児を包む、膜と胎盤。えな。〔日葡辞書(1603‐04)〕


いや【言】

① (動詞「いやる(言)」の変化したもの) 言う。おっしゃる。

洒落本辰巳婦言(1798)宵立の部「ばかアいやナ」

② (動詞「いやる(言)」の命令形「いやれ」の変化したもの

(イ) 言いなさいおっしゃい

浄瑠璃心中宵庚申(1722)下「ムム其の涙は、まだ母に恨が有るさうな。有るならいや。聞きませう」

(ロ) (「…といや」の形で用い、「…といやれば」の意) と言えば

浄瑠璃国性爺合戦(1715)三「こちゃ日本女子成りたい。なぜといや、日本大きにやはらぐやまとの国といふげな」


いや

大阪弁 訳語 解説
いや んー
Well
嫌。「いな」の転。否定返事ではなく、聞かれたことに対して答え言葉の前や会話のつなぎに用いて会話をなめらかにする。直前に述べた相手言葉をさえぎった、と勘違いされやすい。いやいっぺん行ってみたい思いまんな。いやそれは…。いや参りましたわ。いやほんま


いや、いいや

大阪弁 訳語 解説
いや、いいや いえ、いいえ
no
不是
否、嫌。否定返事古語「いな」の転で、抑揚をつけて発音する場合は「いいや」となる。いや、ちがいますねんわ。いいや!私はやっとらしまへんで! 「うんにゃ」も同系列の語。


いやぁ、いや

大阪弁 訳語 解説
いやぁ、いや まあ、うわぁ、きゃ 嫌。小さな驚きを表す。「あらいやだ」に相当する、主に女性発する言葉。いやぁ奥さん、ちょっと聞いたぁ? 語尾をのばさずに発音することも。いやっ、うち見られてんのかなぁ。


好かん、いや

大阪弁 訳語 解説
好かん、いや きらい、いや
討厭
東京では「好き」「嫌い」と形容動詞での活用が多いが、大阪では「好く」「嫌う」と動詞を使う。「だいきらい」とも言わない。好かへん。総好かんをくらう。いややわ東京では、やだね、など「や」を使う。


・・いや

品詞終助詞(主に男性使い親しい間柄にある相手に対して、気楽な気持ち質問をするときの文末につけるまた、軽い詠嘆にも使うようだ)
標準語》・・だい、・・かい、・・なの
用例》「あのこは、誰だいや」「花ちゃんのいとこだがな」(あの子誰だい?)(花ちゃんの従姉妹だよ。知らなかったの)。
用例》「まんだ、済まんだかいや」(まだ終わらないのかい)。
用例》「よんべは、飲み過ぎていや……」(夕べ飲みすぎてねえ)。
参照》・・え

いや

  1. 品質粗悪ナル物品一般的代称。〔第七類 雑纂
  2. 品質粗悪な物品の代称を云ふ。
  3. 品質粗悪な物品。〔掏摸
  4. 品質粗雑な物品の代称をいう。

分類 掏摸

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祖谷

読み方
祖谷いや

イヤ

(いや から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/29 04:50 UTC 版)

イヤイヤーいや




「イヤ」の続きの解説一覧

いや

出典:『Wiktionary』 (2021/12/04 15:04 UTC 版)

語源1

感動詞

いや

  1. 驚いたとき、感嘆したとき、また、困惑したとき、落胆したときなどにするいやはや
  2. 呼びかけるときに用いる

語源2

感動詞

いや

  1. 否定の意を表す際に発するもの。いいえ。いな。むしろ。そうではなく
  2. 嫌悪拒絶の意を表す際に発するもの。

形容動詞

いや

  1. 嫌悪拒絶の意を催す。受け入れがたい我慢できない不快感じるためしたくない。好みに合わないためほしくない。
  2. 不愉快だ。好まし感じない。いい気がしない。
  3. (「いやだ」などの形で間投詞的に)困った、失敗した、恥ずかしい、などのニュアンスを表す。
  4. (「いやだ」などの形で間投詞的に)相手言動を、ときに苦笑しながら軽くとがめるニュアンス。「何を言ってるの」「おかしなことを言わないで」。
  5. (「いやに」の形で)不快なほど。不自然にに。やけに。
活用

翻訳

副詞

いや

  1. いよいよますます

類義語

複合語




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