菊花の約とは? わかりやすく解説

菊花の約

作者ラフカディオ・ハーン

収載図書小泉八雲 怪談奇談集 上
出版社河出書房新社
刊行年月1988.6
シリーズ名河出文庫

収載図書怪談奇談
出版社講談社
刊行年月1990.6
シリーズ名講談社学術文庫


菊花の約

作者峰原うらら

収載図書世にも妖しく恐ろしい雨月物語
出版社青春出版社
刊行年月2000.7


菊花の約

作者岡田鯱彦

収載図書薫大将と匂の宮―昭和ミステリ秘宝
出版社扶桑社
刊行年月2001.10
シリーズ名扶桑社文庫


菊花の約

作者後藤明生

収載図書雨月物語
出版社学習研究社
刊行年月2002.7
シリーズ名学研M文庫


菊花の約

作者中村晃

収載図書怪奇幻想 雨月物語
出版社勉誠出版
刊行年月2005.11


菊花の約

読み方:キクカノチギリ(kikukanochigiri)

作者 石川淳

初出 昭和17年

ジャンル 古典新釈


菊花の約

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 10:23 UTC 版)

雨月物語」の記事における「菊花の約」の解説

「菊花の約」は、全体白話小説の『古今小説第十六巻 「范巨卿雞黍死生交」から、時代背景香川正矩『陰徳太平記』によっている。登場人物丈部左門が張劭に、赤穴宗右衛門が范巨卿に対応する。時は戦国時代舞台播磨国加古(今の兵庫県加古川市)である。 左門は母とふたり暮らし清貧を好む儒学者である。ある日友人の家に行くと、行きずり武士病気伏せていた。丈部は彼を看病することになった。この武士は、赤穴宗右衛門という軍学者で、佐々木氏綱のいる近江国から、故郷出雲国での主、塩冶掃部介尼子経久討たれたことを聞いて急ぎ帰るところだった、と、これまでの経緯語った。しばらく日がたって、宗右衛門快復した。この間左門と宗右衛門諸子百家のことなどを親しく語らい友人間柄となり、義兄弟の契まで結んだ衆道)。五歳年上の宗右衛門が兄、左門が弟となった。宗右衛門左門の母にも会いその後数日親しく過ごした初夏になった。宗右衛門故郷様子を見に、出雲帰ることとなった左門には、菊の節句重陽の節句)、九月九日再会することを約したここから題名の「菊花の約」がきている。さて、季節は秋へと移っていき、とうとう約束九月九日となった左門は朝から宗右衛門迎えるため掃除料理などの準備をし、母が諌めるのも聞かずいまかいまか待ち受けるばかり。外の道には、旅の人幾人も通るが、宗右衛門はまだ来ない。夜も更け左門諦めて家に入ろうとしたとき、宗右衛門が影のようにやってきたのだった左門迎えられた宗右衛門だったが、酒やご馳走を嫌うなど不審様子見せる。訣を尋ねられると、自分幽霊であることを告白するのだった。宗右衛門は、経久の手となったいとこ、赤穴丹治監禁され、とうとう今日までになってしまった。しかし「人一日千里をゆくことあたはず。魂よく一日千里をもゆく」という言葉思い出し自死し、幽霊となってここまで辿り着いたのだ、と語った。そして、左門別れ告げ消えていった。 丈部親子は、このことを悲しみ一夜泣いて明かした次の左門は、宗右衛門埋葬するために出雲へと旅立ち丹治会った左門は魏の公叔痤の故事を例に挙げ、それに比べて丹治信義のないのを責めて斬り殺すその後左門行方くらませるが、主君尼子経久は、宗右衛門左門信義褒め称え、その跡を追わせなかった。物語は「咨軽薄の人と交はりは結ぶべからずとなん」と、冒頭一節「交りは軽薄の人と結ぶことなかれ」と同意の文をもって終っている。

※この「菊花の約」の解説は、「雨月物語」の解説の一部です。
「菊花の約」を含む「雨月物語」の記事については、「雨月物語」の概要を参照ください。

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