彌彦神社 彌彦神社の概要

彌彦神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/27 12:12 UTC 版)

彌彦神社
Iyahiko-jinja 1.JPG
拝殿
所在地 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2898
位置 北緯37度42分24.16秒
東経138度49分33.68秒
座標: 北緯37度42分24.16秒 東経138度49分33.68秒
主祭神 天香山命
神体 弥彦山神体山
社格 式内社名神大
越後国一宮
国幣中社
別表神社
創建 不詳
本殿の様式 三間社流造
例祭 2月2日
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ただし中央は多宝山で、左後方が弥彦山。
一の鳥居と社号標

正式には「いやひこ」だが、地名などが全て「やひこ」と読む関係で、一般には「やひこ」とも呼ばれる。

概要

越後平野西部の弥彦山(標高634m)山麓に鎮座し、弥彦山を神体山として祀る神社である。

万葉集』にも歌われる古社であり、祭神の天香山命越後国開拓の祖神として信仰されたほか、神武東征にも功績のあった神として武人からも崇敬された。宝物館には日本有数の大太刀(長大な日本刀)である「志田大太刀(しだのおおたち、重要文化財)」や、源義家源義経上杉謙信などに所縁と伝えられる武具などが社宝として展示されている。

宮中同様に鎮魂祭を行うとして、石上神宮物部神社と共に有名である。なお、当社の鎮魂祭は宮中で行われる11月22日でなく、4月1日11月1日の年2回行われる。二年参りや初詣、秋の菊まつりは特に賑わう。

祭神

  • 天香山命 (あめのかごやまのみこと)
    「天香語山命」とも表記。地名から「伊夜日古大神(伊夜比古大神、伊夜彦大神)」などとも称される。
    弥彦山頂にある御神廟(奥の宮)が神廟にあたるとされる。

なお祭神に関しては、大屋彦命大彦命とする説もある。

歴史

概史

創建年代は不詳。祭神の天香山命は、『古事記』に「高倉下」として登場する。社伝によれば、命は越後国開拓の詔により越後国の野積の浜(現 長岡市)に上陸し、地元民に漁撈製塩稲作養蚕などの産業を教えたとされる。このため、越後国を造った神として弥彦山に祀られ「伊夜比古神」として崇敬された。このほか、彌彦の大神は、神武天皇即位の大典の際に自ら神歌楽(かがらく)を奉奏したとされる。ただし、尾張国造家の祖神である天香山命が越後に祀られるのは不自然なため、本来の祭神は北陸の国造家高橋氏祖神の大彦命ではないかとする説もある。

江戸時代には、越後高田藩藩主松平忠輝が、500石の社領寄進し、朱印地となった。朝廷からも篤く崇敬されたという。社家明治時代まで高橋氏が世襲した。

この頃神主であった高橋左近光頼により、神道家・橘三喜の教えの影響下で、神社の神宮寺を廃して仏像を取り払い神葬祭を行うなど、神仏分離が行われた。しかし元禄4年(1691年)に光頼は神宮寺の僧に訴えられて敗訴している。

国学者の平田篤胤は、彌彦神社に聖徳太子が記した神代文字が存在すると主張したが、該当の文書は火事で焼失したと伝わる。

明治4年(1871年)、近代社格制度において国幣中社に列した。

神階

  • 天長10年(833年)7月3日、名神に預かる (『続日本後紀』) - 表記は「伊夜比古神」。
  • 承和9年(842年)、無位から従五位下 (『続日本紀』) - 表記は「伊夜比古神」。
  • 貞観3年(861年)、従五位上から従四位下 (『日本三代実録』) - 表記は「弥彦神」。

境内

本社(山麓)

社殿は明治45年(1912年)に焼失し、大正5年(1916年)に現在地に移って再建された。拝殿の背後に弥彦山を仰ぐ[1]

  • 本殿 - 三間社流造
  • 幣殿
  • 拝殿
  • 万葉道

弥彦山頂

御神廟(奥の宮)
  • 御神廟
    奥の宮。弥彦山頂に鎮座する(位置)。天香山命と妃神熟穂屋姫命の神廟とされる。

その他

  • 大鳥居
    弥彦と吉田を結ぶ県道29号線上、矢作駅近くに立つ(位置)。昭和57年(1982年)建立。高さ30mで、建立当時は日本一であった[2]
  • 弥彦神社上陸地
    • 所在地:寺泊町野積海岸
    弥彦の神が上陸した地とされ、石碑が建てられている。



[ヘルプ]
  1. ^ 境内地図は弥彦神社地図(弥彦観光協会(外部リンク))参照。
  2. ^ 2012年現在の日本一は、和歌山県田辺市の大斎原(熊野本宮大社旧社地)のもので、高さ33.9m。


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