祈年祭とは? わかりやすく解説

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きねん‐さい【祈年祭】

読み方:きねんさい

としごいのまつり(祈年祭)


としごい‐の‐まつり〔としごひ‐〕【年祭】

読み方:としごいのまつり

奈良・平安時代陰暦2月4日神祇官国庁五穀豊穣祈り行った祭。祈年祭。


祈年祭

読み方:キネンサイ(kinensai), トシゴイノマツリ(toshigoinomatsuri)

宮中全国の神に予祝告げられ天皇幣帛が班たれる祭り


祈年祭

読み方:キネンサイ(kinensai)

毎年二月にその年の秋の収穫豊作を神に祈る農耕祭儀

季節

分類 宗教


祈年祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:56 UTC 版)

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祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)は、毎年2月17日に行われる宮中祭祀小祭で、その年の五穀豊穣などを祈る神道祭祀である[1]

実施時期

旧暦2月4日に行われていたが[1]1873年明治6年)の改暦後は2月17日に行われる。ただし、民間では時期は統一されておらず、北国には3月・4月の春祭りと併せて行う神社もある。

歴史

本来は民衆が行う田の神への予祝祭であったが[2]、中国の大祀祈殻の要素を取り入れ、律令国家祭祀として成立した。7世紀後半の天武天皇の時代には既に記録があり、延喜式神名帳記載の全神社(3132座)が祈願の対象であった。神祇官が、これらの神社の神職を神祇官に参集させて、そこで中臣氏が祝詞を奏上して斎部氏(忌部氏)が幣帛を神職に配り、これをそれぞれの神社の神に捧げさせるという、班幣の形式がとられたのである。平安時代には形骸化し、神祇官の内部でのみ行う祭祀となった。平安時代中頃になると、天照大御神を主に祀る祭祀と認識され、院政期には天照大御神を奉祀する天皇の祭祀として厳修された。13世紀初め、鎌倉時代初頭の順徳天皇の『禁秘抄』では、祈年祭は伊勢神宮関係の祭祀とされた。

室町時代後半の戦乱期には、他の祭祀と同様に廃絶し、神祇官の伯を世襲した白川家が行うようになった。江戸時代に入り、元禄年間に宮中での祈年祭の復興が企画されたが為らず、明治時代の神祇官復興により再開された。祈年祭は重要な国家祭祀と位置づけられ、明治2年(1869年)からは[1]、宮中および全国の官国幣社、あるいは民社でも祈年祭が行われた。

第二次世界大戦後に日本の国家神道が解体されると、祈年祭から国家的祭祀としての性格は消え、宮中では天皇家の私的な祭祀として、他の神社でも通常の祭祀として斎行している。

脚注

  1. ^ a b c 「年中行事事典」p257 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
  2. ^ 日本史用語研究会『必携日本史用語』実教出版(原著2009年2月2日)、四訂版。ISBN 9784407316599

参考文献

  • 『年中行事事典』 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
  • 日本史用語研究会『必携日本史用語』実教出版(原著2009年2月2日)、四訂版。 ISBN 9784407316599

外部リンク


祈年祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 04:46 UTC 版)

谷地八幡宮」の記事における「祈年祭」の解説

3月下旬皇室弥栄と国の隆昌氏子崇敬者家内安全、そして当地方の五穀豊穣産業振興祈願する

※この「祈年祭」の解説は、「谷地八幡宮」の解説の一部です。
「祈年祭」を含む「谷地八幡宮」の記事については、「谷地八幡宮」の概要を参照ください。

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