SEA_BREEZE_2016とは? わかりやすく解説

SEA BREEZE 2016

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 05:37 UTC 版)

『SEA BREEZE 2016』
角松敏生スタジオ・アルバム
リリース
録音
  • 1981年2月23日 – 4月7日 (1981-02-23 – 1981-04-07)
  • 2015年12月21日 – 2016年2月10日 (2015-12-21 – 2016-02-10)
  • SOUND INN(1981年 (1981)
  • NICHION STUDIO(1981年 (1981)
  • HITOKUCHIZAKA STUDIO(1981年 (1981)
  • RVC STUDIO(1981年 (1981)
  • Laboratori di Musica Nene(2016年 (2016)
ジャンル J-POP
時間
レーベル IDEAK ⁄ ARIOLA JAPANSony Music Labels Inc.
プロデュース 角松敏生
角松敏生 アルバム 年表
  • SEA BREEZE 2016
  • (2016年 (2016)
EANコード
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SEA BREEZE 2016』(シー・ブリーズ 2016)は、2016年3月16日 (2016-03-16)に発売された角松敏生のデビュー・アルバム『SEA BREEZE』のリテイク・アルバム。

解説

デビュー35周年記念第一弾リリース作品。1981年 (1981)リリースのデビュー・アルバム『SEA BREEZE[注釈 1]のアナログ・マルチ・テープをデジタルにアーカイブし[注釈 2]、当時の演奏トラックをそのままに、2016年時点の角松の歌やコーラスを再レコーディングしたリテイク&リミックス・アルバム。ブックレットには、角松自身によるセルフ・ライナー・ノーツを収載。

パッケージ、アートワーク

ジャケットはデビュー当時の写真をベースに、角松が「当時こう表現したかった」という色合いに修正した写真が使用されている[3]。ブックレット中面およびアーティスト写真はデビュー当時に撮影した場所である神奈川県葉山町の洋菓子店“パティスリー・ラ・マーレ・ド・チャヤ”のオープン・テラスにて撮影。この店舗では2001年 (2001)リリースのデビュー20周年記念シングル「心配/YOKOHAMA Twilight Time[注釈 3]でも撮影に使われた。

収録曲

SEA BREEZE 2016

  1. Dancing Shower  – (4:57)[1][2]
    オリジナル原盤では、エレベーターでディスコに行くという設定のオープニングがSEで追加されていたが、今回のリテイクに際し、SEはすべて排された。この曲では歌い直しのほか、新たにコーラスが追加されている。
  2. Elena  – (5:36)[1][2]
    デビュー直前に自身のバンド用に書かれた曲。女性ファッション雑誌『JJ』のトップ・モデルだった小川エレナへの憧れで作られた曲。デモ・テープの段階ではテンポの遅いバラッドだったが、軽快なものに変えられたという。今回は歌い直しのほか、コーラスやスキャットが追加されて角松自身“この曲の持つスウィートさを際立たせられた”という。また、エンディング部にどうしてもソプラノ・サックスを入れたくなったとの理由で、本田雅人によるソロが新たにダビングされた。その他、最初のイントロ部分に新たにピアノの音が加えられている。
  3. Summer Babe  – (7:10)[1][2]
    フェードアウトに続けて収録されていたインストパートが、オリジナル原盤より長くなっている。
  4. Surf Break  – (4:46)[1][2]
    角松によれば、メーカー・サイドはこの曲で話題性のある女性シンガーとのデュエットを考えていたことから、EPOが参加することになった。今回の歌い直しでEPOとの歌唱力の違いを埋めることが出来たという。
  5. YOKOHAMA Twilight Time  – (5:25)[1][2]
    角松によれば、シングルを意識して作った曲で、見事にシングルに採用されたのが嬉しかったと記憶しているという。20周年の時にリリースされたシングル「心配 / YOKOHAMA Twilight Time[注釈 3]でオリジナルとほぼ同じミュージシャンで再レコーディングされたが、今回は当時のトラックに向かい合って、当時の空気感に寄り添いながら、今の歌唱力があったらどんなだったろうかということを想像しながら歌ったという。また当時、この曲の間奏をアコースティック・ギターでやるとサウンド・プロデューサーの志熊研三が言い出したので、所属事務所の社長だった藤田浩一に懇願して、トップダウンでサックス・ソロにしてもらい、自分の意見が通ったのが嬉しかったという。
  6. City Nights  – (4:53)[1][2]
    歌い直しのほか、コーラスが録り直されている。角松によれば、当時表現できなかった艶を出せたことで、この曲の本当の魅力を引き出せたのではないだろうかという。
  7. Still I'm In Love With You  – (6:23)[1][2]
    この曲はデビューを決めた想い出の曲でもあるので数回のリテイクおよび、リメイクを行ってきたが、オリジナル・トラックを使用した歌い直しは、1985年 (1985)のバラード・ベスト『T's BALLAD[注釈 4]以来なので新鮮だったという。また、ずっとそうしたかったとの理由で、鈴木茂のバッキング・ギターが秀逸だったことから、今回はバランスがかなり上げられている。
  8. Wave  – (6:10)[1]
    オリジナル原盤では前曲から続けて収録されていた波音がカットされている。
    Bonus Track
  9. Last Summer Station(※初回生産限定盤のみ)  – (4:47)[1]
    初回生産限定盤にボーナス・トラックとして収録された、当時の未発表音源。この楽曲は角松が17歳だった頃に覚えたてのジャズ・コードを使い、ボサノヴァ風の曲に挑戦しようと試みたというもの。ストリングスやホーンも入り、レコーディングもすべて終了していたが、収録曲がすべて演奏時間が長く、この曲がアルバムに入ると収録時間が長くなりレコードの音質が悪くなるとの理由で外されていた。今回の収録に際し、新たにボーカルがレコーディングされた。

SEA BREEZE -Laser Turntable Edition-

初回生産限定盤のみ、光で表面の信号起伏を読み取るマスター型レーザー・ターンテーブルを使用して、角松のファンから募集して借用した未使用アナログ盤を読み取り、リマスタリングしたCDを同梱。マスター型レーザーターンテーブルを使用したCDの発売はこれが世界初の試みとなる[3]

  1. Dancing Shower  – (4:43)[1]
  2. Elena  – (5:20)[1]
  3. Summer Babe  – (6:12)[1]
  4. Surf Break  – (5:18)[1]
  5. YOKOHAMA Twilight Time  – (5:14)[1]
  6. City Nights  – (4:51)[1]
  7. Still I'm In Love With You  – (6:20)[1]
  8. Wave  – (6:29)[1]

クレジット

Musicians
 
スタッフ
Produced by TOSHIKI KADOMATSU
 
All songs written by TOSHIKI KADOMATSU
Vocal Arranged by TOSHIKI KADOMATSU
Arranged in 1981 by
  • KENZO SHIKUMA [1,3,5,8]
  • NOBUYUKI SHIMIZU [2,9]
  • TSUGUTOSHI GOTO [4,7]
  • MASAKI MATSUBARA [6]
 
“Elena” 2016 Additional Saxophone : MASATO HONDA
 
Mixed by EIJI UCHINUMA (MIXER'S LAB) & TOSHIKI KADOMATSU
Recorded by
  • KEIZO SUZUKI (1981)
  • EIJI UCHINUMA (MIXER'S LAB) (1981)
  • SHINICHI KAWASUMI (2016)
Directed by TETSUO KOKUBU (BEANS)
A&R : ETSUKO NOGUCHI (ARIOLA JAPAN)
 
Pro Tools Operator : SHINICHI KAWASUMI
Assistant Engineer : 
  • SORA TAMIYA (MIXER'S LAB)
  • TAKUYA KATO (Warner Music Mastering)
Mastererd by ISAO KIKUCHI (Warner Music Mastering)
Mixed at LAB recorders
Recorded at
  • SOUND INN (1981)
  • NICHION STUDIO (1981)
  • HITOKUCHIZAKA STUDIO (1981)
  • RVC STUDIO (1981)
  • Laboratori di Musica Nene (2016)
Recording Date : 
  • Feb 23rd - Apr 7th 1981
  • Dec 21st 2015 - Feb 10th 2016
Mastered at Warner Music Mastering
Engineers Management : 
  • TOMOKO WATANABE (MIXER'S LAB)
  • MASUMI WATANABE (Warner Music Mastering)
Studio Management : 
  • TOMOKO WATANABE (MIXER'S LAB)
  • JUNKO TAKAYAMA (MIXER'S LAB)
Production Desk : 
  • AKIKO SUNADOI (BEANS)
  • KYOKO SUGIURA (BEANS)
  • AKI TAKAHASHI (BEANS)
Network Promotion : MITSUKI HIRABAYASHI (Sony Music Marketing)
Sales Promotion : 
  • TAKAFUMI OZAWA (Sony Music Marketing)
  • YU KASHIWAGI (Sony Music Marketing)
Supervisor : RYUICHI KASHIWAGI (ARIOLA JAPAN)
Executive Supervisor : 
  • SHUNSUKE MURAMATSU (Sony Music Labels)
  • DAISUKE KATSURADA (Sony Music Labels)
  • SHUNSUKE FUJIWARA (ARIOLA JAPAN)
Art Direction & Design : SWINGARM
Photography : 
  • YOSHINIRI ONDA (1981)
  • TAKAYUKI OKADA (2016)
Photographic Coordinator : NAOYA MATSUKI (1981)
Stying : YOHKO TANAKA
Hair & Make-up : TOMOKO MIYAGAWA est un)
Creative Coordination : 
 
 
 

リリース日一覧

地域 リリース日 レーベル 規格 カタログ番号 備考
日本 2016年3月16日 (2016-03-16) IDEAK ⁄ ARIOLA JAPANSony Music Labels Inc.
2CD
BVCL 707~8【初回生産限定盤】 未発表音源「Last Summer Station」収録。マスター型レーザーターンテーブルで当時の『SEA BREEZE』のアナログLPを読み取り、リマスタリングしたCDとの2枚組。
CD
BVCL 709【通常盤】  
2016年6月15日 (2016-06-15)
2LP
BVJL 19~20【完全生産数量限定盤】 『SEA BREEZE 2016』と『SEA BREEZE』のアナログ2枚組による完全生産数量限定盤。
2016年3月16日 (2016-03-16) デジタル・ダウンロード
-
通常音源
2016年7月13日 (2016-07-13)
-
ハイレゾ音源(flac形式(96kHz/24bit))

脚注

注釈

  1. ^ SEA BREEZE』 1981年6月21日 (1981-06-21)発売 RCA ⁄ RVC LP:RHL-8508, CT:RHT-8508
  2. ^ ON THE CITY SHORE』までアーカイブを終えているという。
  3. ^ a b 心配/YOKOHAMA Twilight Time」 2001年6月21日 (2001-06-21)発売 IDEAK ⁄ BMG FUNHOUSE CD:BVCR-19035
  4. ^ T's BALLAD』 1985年11月21日 (1985-11-21)発売 AIR ⁄ RVC LP:RAL-8832

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SEA BREEZE 2016<初回生産限定盤>” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2017年1月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h SEA BREEZE 2016<通常盤>” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2017年1月14日閲覧。
  3. ^ a b 角松敏生、35年前のデビューアルバムを歌い直し「未熟で嫌で仕方なかった」”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2016年3月16日). 2016年3月16日閲覧。

外部リンク

商品詳細

SonyMusic
角松敏生 OFFICIAL SITE
iTunes
e-onkyo music

WEBインタビュー

Music Voice
Tune Gate
Stereo Sound ONLINE

その他


SEA BREEZE 2016

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:13 UTC 版)

「SEA BREEZE 2016」の記事における「SEA BREEZE 2016」の解説

Dancing Shower – (4:57)オリジナル原盤では、エレベーターディスコに行くという設定オープニングSE追加されていたが、今回リテイク際しSEはすべて排された。この曲では歌い直しのほか、新たにコーラス追加されている。 Elena – (5:36)デビュー直前自身バンド用に書かれた曲。女性ファッション雑誌JJ』のトップ・モデルだった小川エレナへの憧れ作られた曲。デモ・テープ段階ではテンポの遅いバラッドだったが、軽快なものに変えられたという。今回歌い直しのほか、コーラススキャット追加され角松自身“この曲の持つスウィートさを際立たせられた”という。また、エンディング部にどうしてもソプラノ・サックスを入れたくなったとの理由で、本田雅人によるソロ新たにダビングされた。その他、最初イントロ部分新たにピアノの音が加えられている。 Summer Babe – (7:10)フェードアウト続けて収録されていたインストパートが、オリジナル原盤より長くなっている。 Surf Break – (4:46)角松によれば、メーカー・サイドはこの曲で話題性のある女性シンガーとのデュエット考えていたことから、EPO参加することになった今回歌い直しEPOとの歌唱力違い埋めることが出来たという。 YOKOHAMA Twilight Time – (5:25)角松によればシングル意識して作った曲で、見事にシングル採用されたのが嬉しかった記憶しているという。20周年時にリリースされシングル心配 / YOKOHAMA Twilight Time」でオリジナルとほぼ同じミュージシャンで再レコーディングされたが、今回当時トラック向かい合って当時空気感寄り添いながら、今の歌唱力あったらどんなだったろうかということ想像しながら歌ったという。また当時、この曲の間奏アコースティック・ギターでやるとサウンド・プロデューサーの志熊研三言い出したので、所属事務所社長だった藤田浩一懇願してトップダウンでサックス・ソロにしてもらい、自分意見通ったのが嬉しかったという。 City Nights – (4:53)歌い直しのほか、コーラスが録り直されている。角松によれば当時表現できなかった艶を出せたことで、この曲の本当魅力引き出せたのではないだろうかという。 Still I'm In Love With You – (6:23)この曲はデビュー決めた想い出の曲でもあるので数回リテイクおよび、リメイク行ってきたが、オリジナル・トラックを使用した歌い直しは、1985年 (1985)のバラード・ベストT's BALLAD以来なので新鮮だったという。また、ずっとそうしたかったとの理由で、鈴木茂バッキング・ギター秀逸だったことから、今回バランスがかなり上げられている。 Wave – (6:10)オリジナル原盤では前曲から続けて収録されていた波音カットされている。 Bonus Track Last Summer Station(※初回生産限定盤のみ) – (4:47)初回生産限定盤ボーナス・トラックとして収録された、当時未発表音源。この楽曲角松17歳だった頃に覚えたてのジャズ・コードを使いボサノヴァ風の曲に挑戦しよう試みたというもの。ストリングスホーン入りレコーディングもすべて終了していたが、収録曲がすべて演奏時間長く、この曲がアルバムに入ると収録時間長くなりレコード音質悪くなるとの理由外されていた。今回収録際し新たにボーカルレコーディングされた。

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