向井滋春とは? わかりやすく解説

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向井滋春

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 03:22 UTC 版)

向井 滋春
生誕 (1949-01-21) 1949年1月21日(76歳)
日本
出身地 愛知県名古屋市
学歴 同志社大学
ジャンル ジャズ
フュージョン
職業 ジャズトロンボーン奏者
活動期間 1971年-
レーベル 日本コロムビア
公式サイト 向井滋春 web site
著名使用楽器
King Trombore 3B Plus イエローベル[1]

向井 滋春(むかい しげはる、1949年1月21日 - )は、日本ジャズトロンボーン奏者。

来歴

愛知県名古屋市出身。愛知県立熱田高等学校に入学時に吹奏楽でトロンボーンを始めた[2]のがこの世界に入るきっかけになった。同志社大学入学時にはサードハード楽団に参加し、2年からはモダン・ジャズ・バンドにも参加しトロンボーンの腕前を磨いた。1971年に上京して、大友義男・川崎遼のバンドで研鑽する。1976年にプロ・デビューし『For My Little Bird』を発表する[3]

1979年に約1年間ニューヨークに在住しフュージョン・ジャズに触発を受ける。この時に多くのアメリカで活躍していた各国のジャズ・ミュージシャンらの知己を得た。日本に帰国後はフュージョン・バンドを結成し、その後の向井のアルバムに各国のジャズ・ミュージシャンが多数セッション参加する動機となった。

1970年代後半からは、山下達郎のアルバム『SPACY』や寺尾聰のアルバム『Reflections』に参加するなど、スタジオ・ミュージシャンとしても数多くの作品に参加した。

1980年代には渡辺香津美の「KYLYN BAND(キリンバンド)」や松岡直也によるラテン・フュージョンバンド「松岡直也&ウィシング」などにも参加した。1980年代後半には親日家であるエルヴィン・ジョーンズが日本で結成したバンド「ジャパニーズ・ジャズ・マシーン」に参加してエルヴィンとともに約3年間、日本中を回り演奏活動をした。エルヴィンとの演奏を通してフュージョン・ジャズからモダン・ジャズの良さを改めて再認識し、その後の演奏に大きな影響を与えた。

1999年、『STANCE』(BMGビクター)の録音でマルグリュー・ミラー、ニコラス・ペイトンと共演した。洗足学園音楽大学音楽学部ジャズ科発足後以来客員教授を務め、2012年からは講師も兼任している[4]

ディスコグラフィ

No. 発売日 タイトル 備考
1 1975年3月25日 For My Little Bird 向井滋春クインテット(向井滋春、高橋知己、古野光昭、元岡一英、亀山憲一郎)ゲスト:今村裕司、土岐英史、大徳俊幸
2 1975年12月25日 むかい風 A HEAD WIND 向井滋春クインテット(向井滋春、高橋知己、元岡一英、望月英明、古澤良治郎)
3 1977年 スペイシング・アウト 清水靖晃渡辺香津美、大徳俊幸、古澤良治郎、元岡一英、川端民生、横山達治とのセッション
4 1979年2月 ヒップ・クルーザー 植松孝夫、元岡一英、渡辺香津美、橋本信二、真鍋信一、古澤良治郎、横山達治、吉田和雄、三島一洋、ベラ・マリア、山木秀夫、大徳俊幸、大貫妙子とのセッション
5 1980年10月 プレジャー 松岡直也ウォーレン・バーンハートホルヘ・ダルト川崎燎、ジェフ・ミロノフ、ニール・ジェイスン、スティーヴ・ガッドラファエル・クルスナナ・ヴァスコンセロスとのセッション
6 1981年2月25日 マルガリータ 向井滋春MORNING FLIGHT(向井滋春、佐山雅弘、廣木光一、斉藤誠、トニー木庭)ゲスト:ペッカー
7 1981年12月25日 ライヴ97 向井滋春MORNING FLIGHT(向井滋春、佐山雅弘、廣木光一、斉藤誠、トニー木庭)ゲスト:宮野弘紀、ペッカー、Martin Willweber、三島一洋 六本木ピット・インでのライヴ
8 1982年 ORISSA 津垣博道、高橋ゲタ夫、トニー木庭、ペッカー、川崎遼、塩次伸二、宮野弘紀とのセッション
9 1983年2月 SO&SO アストラッド・ジルベルト、ホルヘ・ダルト、イリアーヌ・イリアス、ジェフ・ミロノフ、アンソニー・ジャクソンオマー・ハキムマノロ・バドレーナとのセッション
10 1984年5月21日 ヤポネシア 向井滋春オリッサ(向井滋春、津垣博通、加藤崇之、高橋ゲタ夫、ヤヒロ・トモヒロ) ゲスト:古澤良治郎、山岸潤史、塩次伸二、三島一洋、細畑洋一、ウィリー長崎
11 1991年 On the Wing ライブ盤
12 1992年12月21日 ザ・デイズ・オブ・ベターデイズ アストラッド・ジルベルト、アンソニー・ジャクソン、渡辺香津美とのセッション
13 1994年2月23日 J5向井滋春Jクインテット・フィーチャリング・大西順子 大西順子、山口真文、ロドニー・ウィテカー、グレッグ・ハッチンソンとのセッション
14 1997年4月19日 BETTER DAYS OF SHIGEHARU MUKAI
15 1999年4月21日 スタンス 村田陽一、マルグリュー・ミラー、ビリー・ハート、ルーファス・リード、ニコラス・ペイトン、ジョン・スタブルフィールド とのセッション
16 2001年1月12日 SUPER 4 BRASS 岡野等、緑川英徳、岡淳、今泉正明、山下弘治、田鹿雅裕とのセッション
17 2002年6月28日 室内楽団八向山 山下洋輔、八尋知洋とのセッション
18 2003年5月27日 向井滋春クインテットLIVE@BODY&SOUL 多田誠司、今泉正明、古野光昭、江藤良人とのセッション
19 2003年5月25日 向井滋春FOUR TROMBONES 佐藤春樹、中路英明、堂本雅樹、今泉正明、山下弘治、安藤正則とのセッション
20 2004年4月20日 Jazz Strings 里見紀子、高橋亜聖、成谷仁志、平山織絵、今泉正明、山下弘治、岡部洋一とのセッション
21 2008年5月28日 プレイズスタンダード 池田篤、道下和彦らとのセッション
22 2011年12月14日 Stretch Over 小島伸子、福田重男、山下弘治、小山太郎とのセッション 向井初プロデュース

他に、Favorite Time(1976年)などがある。

DVD

  • 向井滋春クインテットLIVE@BODY&SOUL

受賞

脚注

出典

  1. ^ 向井滋春 instrument”. SHIGEHARU MUKAI. 2019年2月2日閲覧。
  2. ^ プロフィール| 向井滋春 | 日本コロムビアオフィシャルサイト”. 日本コロムビア公式サイト. 2021年1月14日閲覧。
  3. ^ 向井滋春 profile”. www.s-mukai.com. 2021年1月14日閲覧。
  4. ^ 洗足学園音楽大学音楽学部 ジャズ - 指導陣 向井滋春

外部リンク




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