らふま (羅布麻)



●中国からインド、パキスタン、南西アジア、ヨーロッパ南部それに北アフリカに分布しています。荒れ地や砂漠の周辺、湿地や海岸の砂地などに生え、高さは1~4メートルになります。葉は狭楕円形から狭卵形で、ふつう対生します。5月から9月ごろ、紫色がかった赤色からピンク色の筒状花を咲かせます。茎の内皮には強靱な繊維が含まれ、布やひもを作るのに使用されます。また葉は薬草として、鎮静剤や高血圧症の治療に利用されます。
●キョウチクトウ科バシクルモン属の多年草で、学名は Apocynum venetum。英名はありません。
テイカカズラ: | 定家葛 毛定家葛 |
ニチニチソウ: | 日日草 |
バシクルモン: | 羅布麻 |
パキポジウム: | パキポジウム・ゲアイー パキポジウム・スックレンツム パキポジウム・ソフィアンセ |
ラフマ
(Apocynum venetum から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 01:01 UTC 版)
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ラフマ(羅布麻、Apocynum venetum)は、中国北部・西部原産のキョウチクトウ科の多年草。葉を薬草あるいは飲用(羅布麻茶)に用いる。
ロプノール(羅布泊)周辺に多く、昔は繊維を採って利用したことから羅布麻の名がある。民間で薬草あるいは飲用に用いられ、葉は羅布麻茶、燕龍茶(ヤンロンちゃ)などと称して市販もされる。 日本では北海道から東北地方日本海側に変種のバシクルモン(A. venetum var. basikurumon)が自生する。この名称はアイヌ語名のパシクルムン(paskur-mun カラスの草)に由来し、またオショロソウとも呼ばれる。
バシクルモン属は北半球の温帯に広く分布し、急性毒性の強い強心配糖体を含む種もある。学名Apocynum はギリシャ語で「犬除け」の意味で、犬に対して毒性があるためともいわれる。
ラフマ葉は毒性成分をほとんど含まず、ケルセチンなどのフラボノイドを多く含むことが明らかにされている。ただし根には強心配糖体があり有毒とされる。
外部リンク
- ラフマ、羅布麻(俗名:コウマ) - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
- ラフマについて(復旦大学上海医学院)
- バシクルモン
- Apocynum venetumのページへのリンク