ホイールベースとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 関係 > 距離 > ホイールベースの意味・解説 

ホイールベース【wheelbase】

読み方:ほいーるべーす

前車輪軸後車輪軸との間の距離。軸距


ホイールベース

英語 wheelbase

前軸後軸軸間距離を示す。前輪接地中心後輪接地中心左右平均した長さではかる。3軸車の場合は、前軸と第2軸の間の距離を第1ホイールベース、第2軸と第3軸の間の距離を第2ホイールベースと呼ぶ。まれに、小型FF乗用車右側左側でホイールベースが異なる例があった。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ホイールベース

【別称】軸間距離
前のホイール中心点から後ろホイール中心点までの距離のこと。ホイールベースの長いバイク安定感があるが、曲がりづらくなるという傾向がある。「ゆったり走るのにはもってこいだが、峠道少々苦手」というアメリカン(クルーザー)がその代表的なものまた、短いバイク操作しやすいので、スーパースポーツ系などの機敏な動き要求されるモデルはホイールベースを短めにしてある。 軸間距離ともいう。
ホイールベース


関連用語スーパースポーツ ホイール

ホイールベース

自転車を平たんな地上面に供用状態直立させ、一方ペダル最下位にして踏面地上面と平行にした状態から、そのまま最下位にしたペダル側に傾けペダル地上面に接したときの自転車基準中心面が、最初に直立させたときの基準中心面に対してなす角度。(JIS引用)

ホイールベース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/28 16:32 UTC 版)

距離「A」がホイールベース

ホイールベース: wheelbase)とは、車両において、前輪軸と後輪軸との距離を表すもので、日本語で「最遠軸距」、または単に「軸距」と表記される。ホイールベースの単位mmインチ で表示されることが多い(バスなどはmで表示されることもある)。

自動車

バスのホイールベースの違いの比較。上はホイールベース4.8m(KL-LV280L1)、下はホイールベース5.8m(PJ-KV234Q1)。

自動車ではトレッドが等しい場合、ホイールベースの数値を大きくすると車体の前後方向の揺れ(ピッチング)と蛇行(ヨーイング)が抑えられ、居住空間が拡大できるという利点がある反面、サスペンションからの入力に対する車体剛性の確保が難しくなる、小回りが効かなくなるなどの傾向が出る。この数値を小さくすると小回りに優れるものの、ピッチングやヨーイングが大きくなる傾向が出る。誤解を招きやすいが、ホイールベースが長い=コーナーリングが苦手となるわけではない。

ホイールベースの外側、つまり車輪軸から車両端部までの距離をオーバーハングといい、前輪軸から前端部までの距離をフロントオーバーハング、後輪軸から後端部までの距離をリアオーバーハングという。この3つの寸法は自動車の操縦安定性やハンドリングをも左右する要素となる(このほかに、左右輪の中心から外側のサイドオーバーハングとトレッド幅も関係する。)。乗用車においては、最近は、ホイールベースをなるべく大きく設定することで操縦安定性と居住性を確保する設計が主流となっている。ただし、運動性(回頭性)を重視するスポーツカーはこの限りではない(トレッドに対しホイールベースが短い)。また、前ドアの幅やドライブトレインレイアウトによりオーバーハングの寸法が決定される大型バスでは、ホイールベースが車体長と収容能力に影響する。

バス

バスのホイールベースは「尺」とも呼ばれる。「L尺」・「N尺」・「Q尺」などの通称は、各車種においてホイールベースごとに形式の末尾を割り当てていることに由来する[注釈 1]

鉄道

鉄道車両でも輪軸の間隔をホイールベースと呼ぶ。ただし軸距、あるいは固定軸距という表現の方がよく用いられる。二軸車では自動車と同様に車軸の間隔が軸距である。一方ボギー台車を装備した車両(ボギー車)では、1つの台車に装備されている車軸の間隔を軸距と呼び、その台車同士の間隔を台車中心間距離、あるいはボギーセンター間距離と呼ぶ。

二軸車、ボギー台車ともに、通常は同一車両(同一台車)の車軸は向きが固定されており、自動車のようにカーブの内側を向けることはできないため、軸距が長くなると線路に掛かる圧力(横圧)が大きくなり、線路の歪みを引き起こして保線作業に手間が掛かるなどの悪影響が出てくる。横圧が大きくなりすぎると脱線をもたらす事もあるため、軸距を大きく取りすぎることはできない。一方、軸距を小さくしすぎると蛇行動を引き起こす要因となる。脱線と蛇行動を抑止して高速走行を実現するためには、軸距と軸箱の支持剛性、車輪の踏面(とうめん)形状などの間に適切な関係を見つける必要がある。ミニ新幹線#台車も参照。

ボギー車では、台車間の距離を長くすることで軸距を伸ばすことなく車体を長くできる。しかしながら、いたずらに拡大すると曲線部で車体中央やオーバーハング建築限界に抵触する恐れがある。また、カーブしている駅のプラットホームにおいて特に車両のドアとホームとの間隔が開きすぎて乗降に支障をきたす[注釈 2]。さらに分岐器の通過に際しあまりにも長い台車間隔だと脱線のおそれもあるため、ボギーセンター間距離(台車中心間距離)の長さは規制される[注釈 3]

脚注

注釈

  1. ^ 例としていすゞ・エルガのモデルの一種では、QPG-LV234L3(ホイールベース4.8m)、QPG-LV234N3(同5.3m)、QPG-LV234Q3(同5.8m)と形式が付与されている。
  2. ^ ホームがカーブの外側にある場合は車体中央が離れ、ホームがカーブの内側にある場合は車両両端が離れる。
  3. ^ 本文以外の理由にもキハ50形のように長大な台車間距離ゆえに分岐器の通過時に両台車の内側車輪がともに轍叉桿(Detector Bar:分岐器通過中に誤転換が発生しないようにするためのメカニカルストッパーによる保安装置)を跨ぎ越してしまう問題がある。詳しくは当該記事を参照のこと。

関連項目


「ホイールベース」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ホイールベースと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ホイールベース」の関連用語

ホイールベースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ホイールベースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ヤマハ発動機ヤマハ発動機
COPYRIGHT © 2025 YAMAHA MOTOR CO., LTD. All Rights Reserved.
ヤマハ発動機バイク用語辞典
Be.BIKEBe.BIKE
Copyright(C) 2001- 2025 CAR MATE MFG.CO.,LTD. All Rights Reserved.
Be.BIKE自転車用語集
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホイールベース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS