第8編以降
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ルナ王女編 第44話 - 第46話。ジラフはアン教授と新婚旅行でナルガン星へ。そこでジラフは瓜二つのおたずね者ピラフと間違われ、処刑されそうになる。ピラフは、暴君で親バカなナルガン王の娘ルナ王女と駆け落ちしてしまったのだ。ジラフとアン教授、ルナ王女と娘ミウ、そして農作物輸送中に寄航したトッピーたちまでも巻き込んだ逃避行の中、ルナ王女がジラフにミウの父親のふりを、自分の夫のふりをしてくれと頼んだため、ジラフとアン教授の間でも悶着が始まってしまう。 パラドン編 第47話 - 第49話。トッピーたちの次の仕事はビラキキ星の難民に救援物資を運ぶことだった。だがビラキキ星の人々は、せっかくの救援物資を怪鳥パラドンに捧げてしまう。当惑するトッピー達に、ビラキキ星の大統領ガミンは「パラドンは聖なる鳥として保護鳥にされている」と説明する。だがガミンは裏で救援物資の大半を横領していた。それを知って追われる身となったトッピー達は、ガミンに反抗する若者キキルとその恋人ビアンカと共に、パラドンの巣がある山へと逃げ込む。 宇宙カコ編 第50話 - 第52話。仕事が入らず、ラナは家族のために工場の臨時雇いに就いていた。その帰り、労働者へスープを無料奉仕している団体に出くわしたラナはスープを喜んで飲む。だが、スープを飲んだ人達は異様な幸福感に包まれ、朦朧とした状態でどこかへ連れ去られてしまう。いなくなったラナを探して途方に暮れていたトッピー達の元に、ラナと同様に父が集団蒸発したミーナという少女が、父を探してほしいと依頼に来る。ミーナは父から自分を探さないでという宇宙電子メールを受け取っていたが、トッピー達はこれは発信源を特定させて居場所を知らせるためのものではないか、ラナも同じ場所にいるのでは、と推察する。トッピー達はなんとか費用を工面し、サジタリウス号でメールの発信源へ向かうが、発信源付近で怪しげな小惑星に引き寄せられ不時着してしまう。そこでは、女王パラノアが、栽培が禁止されている麻薬植物「宇宙カコ」で作ったスープを飲ませて中毒状態にした労働者を、マインドコントロールして死ぬまで宇宙カコ農場で働かせる「楽園」を作っており、パラノアの正体は麻薬を密売する死の商人だった。トッピーとシビップもスープを飲み中毒状態になってしまうが、ただ一人スープを飲まなかったジラフは、ミーナの父に助けられる。 カリン登場編 第53話 - 第55話。新宇宙便利舎をカリンという子供が訪ねてくる。ドリアン星から来たというカリンは、とある地球人を探して欲しいという。しかし無一文のカリンはラナに追い払われてしまう。しかしラナの子供の一人を転落事故から救った事で、カリンはラナの家に居候させてもらうことになる。だが、カリンの父ジョシン博士がドリアン星の軍部への協力を拒否したため、軍部がカリンを人質に取ろうとカリンを追っていたのだった。 シビップ身売り編 第56話 - 第58話。ジョシン博士が亡命先を見つけるまでの間、カリンは地球に残って新宇宙便利舎の手伝いをする事になった。カリンのアイディアで宇宙ステーションに鮮魚を送るというサービスがヒットし便利舎の経営は軌道に乗りつつあった。カリンが皆の信頼を得る一方、仕事に貢献できないシビップは、居場所のなさを感じるようになっていた。なんとか役に立とうと頑張るシビップだったが、重要な契約に関わる書類を無くすという大きなミスをしてしまう。意気消沈するシビップの元に、故郷・ライララ村から母ハンヨウが病気になったという知らせが舞い込む。 デルダン編 第59話 - 第61話。アン教授の依頼で辺境の惑星デルダンに考古学調査の手伝いに来た新宇宙便利舎の一行。だが、調査のためにジラフが遺跡を傷つけたことで、先住民たちが騒ぎ出す。この星には怪物デルダンの伝説があり、デルダンをなだめるために生贄をささげねばならないというのだ。選ばれたのは村の娘マーラだった。アン教授は村人を迷信から解き放とうとマーラに代わってこっそりと生贄の籠に入り込む。 国境の壁編 第62話 - 第64話。とある星に故障で不時着したサジタリウス号。だがそこは、姉と弟をそれぞれ女王と国王として、西と東に分かれて争うアレエ国の国境だった。不時着の際に東西を寸断していた「憎しみの壁」をサジタリウス号で貫通してしまった一行はふたつの国で別れ別れに捕虜にされてしまう。そこへ国が分かれる間に王家の家庭教師を務めていた、ゴゼットなる男が現れる。 カニロボット編 第65話 - 第67話。物資の運搬でバルカン星へやって来たサジタリウス号。ところが仕事が詐欺だったため、報酬が得られず地球へ帰る費用がなくなってしまう。現地で仕事を探すトッピーだが見つからず、テレビに出ていた同い歳のバルカン星の英雄トライ少佐と自分の境遇を比べてため息をつく。一方、貸金屋に入ったラナはダイアナによる強盗現場に居合わせ巻き添えを食ってしまう。ジラフとシビップは仕事探しに疲れて入った酒場で歌姫リリィを酔客から救っていた。トッピー達は地球までの費用を得るため、トライ少佐、ダイアナ、リリィを客として地球まで乗せる事になり、バルカン星を飛び立つ。 アンドロメダの雫編 第68話 - 第70話。相変わらず新宇宙便利舎の経営が苦しい中、人工衛星の修理の仕事に向かったサジタリウス号は現地で超新星の爆発に遭遇してしまう。発生したブラックホールから退避しようとするも、サジタリウス号は損傷して航行不能になり、ある惑星の引力圏にひきこまれて不時着した。この極寒の星はブラックホールに吸い寄せられており、最期の時が刻一刻と迫っている状況であった。そんな中ジラフは氷に埋もれた地球の宇宙船を発見する。その宇宙船は宇宙一の宝石・アンドロメダの雫を運搬中に消息を絶ったナヒボス号だった。 カメの赤ちゃん編 第71話 - 第73話。コスモサービス社の下請けで、パスタン星にコンピュータゲームを届けに来たサジタリウス号。そこはA級からC級まで厳格な差別が存在する階級社会だった。階級社会に疑問を抱くC級の少年トニオは、サジタリウス号をハイジャックする。トニオはこの星の実力者ヘレン・トロヤンニの息子でA級の少年ピットン、B級の少女ロリアも巻き添えにして宇宙へ逃避行。ふとした誤解からパスタン星国防軍より攻撃を受けたサジタリウス号は、まもなく消滅するといわれる第七惑星へ不時着する。 フェロー編 第74話 - 第77話。依然として経営難で財政苦が続く新宇宙便利舎。ある日トッピーはピートから第二子懐妊を告げられる。少しでも生活の足しにしようと内職にいそしむピートやラナやジラフを見て、トッピーは自分に責任を感じて営業に回るも中々上手く行かない。そんな中、ある業者からルナール星にフルーツを輸送する仕事を依頼される。だがそれは、今のルナール星の空域には小惑星群が移動してきていることからどこも引き受けない危険な仕事だった。規定料金の倍の報酬と成功ボーナス、積み荷とサジタリウス号には保険をかけるので失敗しても損はしないというこの業者の甘言に乗せられ、トッピーはラナやジラフに小惑星群の事は伏せて独断でこの仕事を受けてしまう。 事情を知らないラナとジラフは大きな仕事を受けたと意気揚々だったが、小惑星群を迂回せずにそのまま進むトッピーから事情を説明され二人は激怒する。更に運の悪く脱出ポッドの発射用ハッチが故障で開かず船内はパニック状態に。トッピーは皆に謝りながらなんとか窮地を脱しようと試みるも小惑星にぶつかりサジタリウス号は中破して停船。その後、運良く救助隊に助けられ九死に一生を得たトッピーらだったが、地球に帰還後にサジタリウス号には保険などかけられてないことを知り、業者も倒産して会社はもぬけの殻だったことからトッピーは愕然とする。結局一文にもならなかった上に、この件に激怒し我慢の限界を超えたラナとジラフは、トッピーを糾弾して新宇宙便利舎を退社してしまう。ラナは遊園地職員に転職、ジラフは小説家を目指し皆別々の道を進むことになる。 残されたトッピーとシビップの二人は、何とか会社を立て直そうとサジタリウス号を必死で修理し、新たに請け負った安い運送の仕事で再び宇宙に飛び立つ。このフライトが上手く行けばこれから全てが上手く行くような気がする・・・、そう思いを抱いて新たに生まれてくる自分の子供の名前を考えながら航行してたが、サジタリウス号はシビップが修理した箇所が不十分だったことから故障する。作業用ポッドで船外修理に向かったトッピーだったが、運悪く事故に遭い搭乗したポッドごと宇宙に投げ出されてしまう。トッピーはシビップに最後の無線で次の子供の名前を告げる。「フェロー… 仲間… ひとは一人じゃ生きていけない… 一人じゃ生きていけないんだ!」と。一方、ジラフはサジタリウス号のメンバーをモデルに書いた小説が新人賞候補に選ばれる。ラナは遊園地内で担当していた宇宙船の乗り物が、本物のベテランパイロットが指導するという経歴が活きて子供らに好評を博し、この仕事が評価されて係長昇格をの辞令を受け、ようやく安定した生活の兆しが見え始めたところだった。トッピーの捜索が打ち切られ後のシビップは、ラナにトッピーの捜索続行の協力を仰ぐも、トッピーに不信感を抱いたままのラナは自分の生活を優先してこれを拒否。ジラフも先の事故のトラウマが原因で途中でノイローゼになり寝込んでいた。 そんな時にピートが倒れ病院に救急搬送されて入院してしまう。見舞いに訪れたシビップだったが、怪我をして病院に治療に来ていた宇宙便利舎の前社長と偶然出会う。シビップは前社長から自分の仕事の取引先の人より射手座のボアード星の牧場で働くトッピーに会ったという話を聞く。シビップは1人でもトッピーの捜索に向かおうとしたが、見かねたアン教授がジラフの代わりに同行して捜索に向かうことになった。だが、宇宙港での出発直前に、周りから説得されたラナと病床から復帰したジラフが、安定した第二の人生よりも友情を選びサジタリウス号に駆けつける。こうしてラナ、ジラフ、シビップ、アン教授ら4人はサジタリウス号に乗船しトッピー捜索へと向かうのだった。
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