第13都市部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 15:04 UTC 版)
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の記事における「第13都市部隊」の解説
前のパラサイトが全滅したため、フランクス博士が試験的に急遽集めたパラサイトたちで構成される。 イチゴ 声 - 市ノ瀬加那 本名「Code:015」。第13都市部隊のリーダーである少女。フランクスに乗れなくなった幼馴染のヒロを気にかけており、彼のパートナーになれるゼロツーには警戒心と対抗心を抱いている。そのため、ヒロの身に危険が迫った際はフランクスの操縦に支障をきたし、ゼロツーを非難することがままある。 グーテンベルク級からゴローを助けるために自らを省みず、叫竜の体内の熱水層に取り込まれたデルフィニウムの元まで泳いでいくという無茶な行動を取ったこともあった。その後、無事にゴローと生還できた際に告白を受けるが、このときは自分の気持ちがはっきりせず答えを保留していた。後に、ゼロツーがヒロを殺しかけた一件で彼への好意を自覚し、告白とキスをする。しかし、それでもヒロの気持ちが揺らがないことを悟り、グランクレバス戦では暴走するゼロツーとヒロの再会を後押しし、ヒロへの恋心を振り切った。 エピローグではゴローの子供を身籠っている姿が描かれた。 ゼロツーに対するライバルヒロインという立場を強調するために、瞳やアシンメトリーの髪形など、錦織のこだわりが反映されたデザインになっている。 ゴロー 声 - 梅原裕一郎、濱野大輝(第23話・最終話)、藤原夏海(幼少期) 本名「Code:056」。パイロットとしての実力と判断力、仲間たちに対する気遣いを兼ね備えた好青年。ヒロやイチゴとは昔からの親友で、特に相方のイチゴには特別な感情を抱いている。イチゴ自身はヒロを見ているため、その気持ちを壊さないためいつも一歩引いた所で2人を見ている事が多かったが、グーテンベルク級との戦闘で危険を顧みずに自分を助けに来てくれたイチゴに好意を告白する。自身の想いを伝えた上で、目の前でイチゴがヒロに告白する場面を目撃したり、イチゴの反対を押し切ってデルフィニウムでヒロをゼロツーのところまで送っていくのを容認したりするなど聖人君子っぷりを発揮していたが、VIRM戦後、心配するイチゴや皆の気持ちも考えずに一方的に火星に旅立つことへの理解・容認を求めるヒロの態度に堪りかねて拳による制裁を加えた。しかし、最終的にはVIRMを倒すために火星へ旅立つことを選び、ヒロと和解した。 VIRMとの決戦後は、他のコドモ達を捜索しつつ、これまで知らなかった世界のことを知るために世界中を旅する道を選んだ。そんな中でイチゴと結婚し、子供を授かっている。 デザインはヒロと対比する形で行われており、髪型やスポーツグラス系の眼鏡などを取り入れることで差別化が図られている。 ゾロメ 声 - 田村睦心 本名「Code:666」。誕生日は12月3日、身長161センチメートル、体重48キログラム、血液型O型Rh+、コードはFP40-T3NL-666。物事を熟考せず感情に任せて動くきらいがある少年。オトナへの憧憬が強い。当初はコード二桁組への対抗意識が強く、特にパートナーがいなかったヒロに突っかかることが多かったが根は仲間想いであり、物事を熟考しない性格もあいまって後にあっさりと打ち解けている。 都市中心部に迷い込んだ時、あるオトナの老婦人と出会い、オトナと都市部の生活の一部を垣間見る。エピローグではコドモたちの間に生まれた子供達の教師として親しまれている。 田中は喜怒哀楽が際立っており、勝手に動いてくれるキャラクターと評している。 ミク 声 - 山下七海 本名「Code:390」。一人称は「ミク」。明朗快活な美少女だが、わがままで負けず嫌いな一面を見せる。 外面上はもっともお子様として描かれているが、内面はかなりしっかりしており、ゾロメも何だかんだでほっといておけないパートナーとして見ている。 デザインは、派手さや華やかさを出す目的でツインテールになっている。エピローグではゾロメ同様に、コドモたちの間に生まれた子供達の教師として親しまれている。この頃にはツインテールをやめ、髪を下ろしている。 公式サイトでは「容姿端麗で、スタイルが自慢の美少女」と言及がなされている。 ミツル 声 - 市川蒼 本名「Code:326」。誕生日は2月6日、身長165センチメートル、血液型はAB型、コードはFP40-T3NL-326。シニカルな物言いが特徴の少年。 幼少期は病弱ながら、ヒロとフランクスに乗ることを約束してエリキシル注射を望んで受けるなど素直な性格だった。しかしある時、ヒロから約束を反故にするような物言いをされたことで、その後はヒロに対抗意識を抱くようになる。イクノの不調で乗機が起動しなかった際はゼロツーをパートナーにストレリチアへ乗り込んで出撃するが、ヒロを小馬鹿にした態度がゼロツーの逆鱗に触れ、本気を出した彼女によって重傷を負う。それ以降、何らかの薬物を摂取することが欠かせなくなるが、パートナーシャッフルでココロと組んだ後はその描写は無くなっている。後に、ヒロが幼少時に記憶を失っていたことを知らされてからは、彼への態度は軟化している。 ココロとは次第に親密になっていき、グランクレバス戦の後に自分がココロを愛していることを自覚し、男女で命を育むことについて興味をもつことを否定されたココロを慰め、彼女と肉体関係を持った。その後ヒロの提案でココロとの結婚式をあげるが、その最中にAPEにより拉致され、ココロとの思い出を消去される。記憶消去後は、元のクールな人格に戻りココロに対しても塩対応であったが、彼女のことを「ココロさん」と呼ぶたびに謎の頭痛が襲うことから何かしらの記憶操作を施されていることに薄々気づいていた。その後にココロを妊娠させたことを知って愕然とするが、改めて彼女に付き添う決心を固めた。 エピローグではココロとの間に4人の子供をもうけている。 当初からヒロのライバルポジションにいるキャラクターとしてデザインされており、悪役のような印象を出すことが意識されている。 ココロ 声 - 早見沙織 本名「Code:556」。花の世話を買って出るなどおっとりした性格で、男子たちからはマドンナのような存在として捉えられている。一方で苦悩の多いミツルを思ってパートナーに志願するなど、思慮深い面をもつ。ある戦いではミツルを助けるためにスタンピード・モードを発動するという暴挙に出るが彼に止められ、それがきっかけでパートナーとして絆を強めるきっかけとなった。 パラサイト全員で海水浴に出かけた際、人類が昔暮らしていた跡地に入り込み、そこで出産に関する本を見つけて以来、命が誕生することについて興味を持っている。9'sとナナからそれを咎められたことでショックを受けて打ちひしがれるが、ミツルから好意を告白され、それを受け入れて肉体関係を持った。その後ヒロの提案で結婚式をあげるが、APEにより拉致され、ミツルとの思い出を消去される。記憶消去後、謎の体調不良に悩まされることが多くなり、VIRM戦後に妊娠していることが発覚した。妊娠が発覚時にはフランクスに乗れないことや自身の妊娠のことなどから感情が不安定な状態になるも、ミツルの言葉で再び2人で一緒に歩む決意を固めた。 おっとりとした性格で清楚なイメージを持たれがちだが、激情的な一面もあり、上記の妊娠発覚後にはパラサイトとしての力を失ったことや記憶消去の期間に性行為があったことを認識したこともあって顕著に現れるようになる。 後に出産した娘には「アイ」と名付け、ミツルとの間にアイを含めて4人の子を授かる。 デザインには母性が打ち出されており、ヘアバンドなどでキャラクター性が強調されている。 フトシ 声 - 後藤ヒロキ 本名「Code:214」。誰とでも仲よく接する少年。何かを食べていることが多く、特にパンは好物にしているらしい描写が多々ある。マイペースな楽天家に見えるが、常識的な面も持ち合わせている。また、見た目に反してメンタルが弱く、ミストルティンへの補給が滞りがちになっていた時期には不安からストレスを溜め込み、軽度の摂食障害を患っていた。パートナーのココロに対しては好意を抱いており、パートナーシャッフルでココロがミツルを選んだ時はショックを受けたが、後に気持ちの整理をつけ、ミツルにココロを託す。上述のミツル・ココロの記憶消去のために、パートナーシャッフルの事実が忘れられ再度ココロと組むチャンスはあったが、あえてココロに事情を説明せずに冷たく突き放し、記憶消去後もミツルとココロがパラサイトとして組むことを推した。 エピローグでは髭を生やしており、パン屋として皆の食生活を支える重要な役割を担っている。また、ミツル達と同じように結婚し、子供をもうけている。 当初は漫画系の肥満系でデザインされているが、清潔感が出るように修正されている。 イクノ 声 - 石上静香 本名「Code:196」。常に冷静で、相部屋のイチゴ以外の前ではあまり感情を表に出さない。趣味は読書。ミツルとの相性は決して良いとは言えず、フランクスとの接続が不安定になることがあったが、フトシとのパートナーでは安定感を増し、かつてない機動力とパワーを見せた。イチゴに対し恋愛感情を垣間見せており、一度ピスティル同士でフランクスを動かせないかと提案した。第18話でイチゴに好意を告白した後は、以前に比べて朗らかな表情を見せるようになった。第21話でクロロフィッツのエネルギーを一度に放出する砲撃を行ったことがきっかけで、老化が急激に進行し、白髪頭となった。 地球に帰還して10年後には、ほとんど寝たきり状態になるが医師となっており、10年の間に残された資料を基にパラサイト達の寿命を延ばす研究を行っておりそれが実を結んでいる。 デザインでは根暗になりすぎないように調整が心がけられている。当初、Code番号の関係で「イクロー」という男性的な名前がつけられそうな流れだったが、イチゴが"6"を時計回りに90度傾けると"の"と読めることを指摘し、"イクノ"という名前になったことが明かされている。
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