APE関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 15:04 UTC 版)
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の記事における「APE関係者」の解説
ナナ 声 - 井上麻里奈 APE作戦本部のパラサイト管理官。13都市部隊のパラサイトたちとはガーデンの時から面識があり、ミクからは「ナナ姉」と呼ばれ慕われている。 ヒロをゼロツーと組ませることに当初は反対していたが、ゼロツーが本部への帰還命令に背いたことをきっかけに、やむを得ず認める。ココロが出産に関する知識を得ていたことを咎めた際、過去の記憶がフラッシュバックしてヒステリーな一面を見せ始める。その様子を見ていたハチおよびAPE上層部から「使えなくなった」と判断され、コドモ収容施設「トリノス」に入れられる。「ナナ」とは管理官の役職名であり、かつてはパラサイトであったが戦闘でパートナーを失っており、その後、記憶操作を施されて「ナナ」となった事が描写されている。彼女がトリノスに入れられてからは、全く別の人間(後述)が「ナナ」のコードネームを継ぎ、第13都市部隊の担当者として着任した。 VIRMの斥候部隊を退けた後には幾ばくか回復しており、車いす姿ながらも会話が出来る状態にまでなっていた。そしてハチから送られたフランクス博士の言葉により自分がコドモたちに何ができるか考え始め、車いすから立ち上がり苦悩するコドモたちを慰める行動もとり始める。 火星周辺の戦闘で母艦が攻撃された際、自身をかばって重傷を負ったハチに逃げるように勧められるが拒否し、逆に彼を説得して共に逃げ延び地上へと帰還している。エピローグでは、不老不死の力を持ったオトナとして、これからの人類の行く末をいつまでも見守っていく決意をハチと共に固めている。新ナナ 声 - 伊藤静 先代のナナがトリノスに入れられてから「ナナ」のコードネームを継ぎ、第13都市部隊の担当者として着任した人物。先代ほどコドモたちの面倒を見ることに熱心でなく、パパたちの指示なしでは何も動けない、動こうとしない機械的な人格をしている。ヒロたちが宇宙に向かう際は、復帰したナナから地上に残るミツルやココロの世話を頼まれる。 火星での戦いの後は性格が打って変わって優しくなり、コドモ達にも親切に接し、自分からココロに新しい妊婦服について申し出ている。 ハチ 声 - 小西克幸 APE作戦本部の都市防衛作戦司令官。パラサイトたちの管理を務める。第13部隊の苦境やナナの異変に眉をひそめたり苦悩するような描写はあるものの、特に上層部に逆らう行動を取ろうとはしない(ハチ本人は七賢人よりもフランクス博士に対して、より信頼を寄せている様子であった)。 「ハチ」も役職名のようで、かつてはナナと同じ部隊に所属するパラサイトであり、彼女に想いを寄せていたが、ハチになる際に感情を操作された事が示唆されている。火星周辺の戦闘で母艦が攻撃された際に重傷を負い、右目を失う。ナナだけでも逃げ延びるよう勧めるが、ナナ自身には拒否され、一度は助けたナナに救われる形となった。エピローグでは、ナナ同様に不老不死の力を持った者として、これからの人類の行く末をナナと共に見守っていく決意を固めている。 フランクス博士 声 - 堀内賢雄 フランクスの生みの親であり、頭部や手の一部を機械化した老人。ゼロツーの保護者的な存在ではあるが、幼少時の彼女に対しては非人道的な生体実験を繰り返していた。ゼロツーのステイメンとなったヒロに期待をしており、第13都市部隊の面々を「実験」と称して監視している。本名は「ヴェルナー・フランク」。若かりし頃は周囲が忌避するような実験(クローン製造など、後日違法になった実験も多い)を繰り返していたが、生物学者としては高い成果を上げており、その研究に目をつけた七賢人にスカウトされ、APEに入った。不老不死の研究やフランクスの開発に携わり、001と出会った際に左腕を失うものの、彼女の毛髪を持ち帰った。 その後、失った腕には001の体細胞を収納した義手を付けており、それによってスターエンティティへの突入口を開き、ヒロの下へ向かうゼロツーを手助けした。その際、ゼロツーにこれまでの仕打ちを詫びている。そして起動するアパスの姿に「美しい」と感激しながら、崩壊する建物の下敷きとなって死亡した。 自分が死ぬことも織り込んでいたのか、コドモたちの生存につながるデータをハチに託す。清廉潔白とは言い難い人物だったが、叫竜討伐のためプランテーションごと自爆させるAPEのやり方に苦言を呈したりと、彼なりの良心も持ち合わせていた。 七賢人 声 - 玄田哲章(主席)、飛田展男(副主席)、古川慎、田島章寛、小西克幸 「パパ」と呼ばれる、パラサイトやフランクスの運用計画を司る、白い礼装と仮面に身を包んだ7名のオトナたち。コドモにとっては指導者的存在に当たる。基本的に合議制だが、001の暗殺未遂を巡り意見の対立があるなど、決して一枚岩ではない。少なくとも数十年以上前から活動しており、人類の不老不死化やプランテーションの製造を推し進めてきた。 実は主席と副主席、フクロウのような仮面をつけた背の低い人物の3名はVIRM側の存在であり、普通の人間である残り4名はその正体を知らずにいた。001への面会時に2名が殺害され、残りのメンバーもVIRM襲来時に邪魔者として切り捨てられた。ストレリチア・アパスをヒロとゼロツーが取り戻した後、主席と副主席は「いずれこの星を滅ぼす」と告げて一旦撤退。最後はヒロとゼロツーの活躍で本星を失うものの、「我らは不滅である」と告げて去って行った。
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