第十五班(ハナビ班)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:06 UTC 版)
「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」の記事における「第十五班(ハナビ班)」の解説
ハナビ・スミレ・ワサビ・なみだのフォーマンセル。ウドン班とは対照的に、全員女性で構成されている。スミレの科学忍具班移籍後は補充員としてツバキが加入する。初めての中忍試験では第二次試験にて雲隠れのユルイたちの班に敗北したが、2度目の中忍試験ではワサビとツバキが最終試験に進出している。ワサビが中忍に昇格してからは、ワサビを隊長としたスリーマンセルで活動している。 日向ハナビ(ひゅうが ハナビ) 声 - 浅井清己 ヒナタの妹。ボルトとヒマワリにとっては叔母だが、2人には「お姉さん」と呼ばせている(ミツキに「おばさん」と呼ばれた際も「お姉さん」と訂正している)。 日向一族宗家の父親・ヒアシと同様にボルトとヒマワリを溺愛している。あっけらかんとした性格は健在で、ボルトに時々助言をしている。同じく上忍の木ノ葉丸のことは「先輩」と呼んでおり、自分と同様にボルトを大事に想っていることからウマが合う。 スミレたちが下忍になってからは、第十五班(ハナビ班)の担当上忍を務める。姉のヒナタと同様ヒアシのスパルタ教育で育ったこともあり、自身の教え子の修行の指導にも厳しい一面がある。 筧スミレ(かけい スミレ) 声 - 遠藤綾 紫色の三つ編みの髪で、セーラー服のような服装が特徴。一人称は「私」。身長147cm。忍者学校でボルトのクラスの学級委員長を務めていたことから、クラスメイトからは卒業後も「委員長」のあだ名で呼ばれている。同期にも丁寧な口調で話し、真面目で大人しい性格。料理が得意。口癖は「はわわわ」。 実は里内で頻発していた「ゴースト事件」の黒幕。元木ノ葉の暗部「根」の信楽タヌキの娘で、本名は「信楽スミレ(しがらき スミレ)」(「筧」は母親の旧姓)。父親から木ノ葉の里への復讐を引き継ぎ、暗躍していた。クラスの委員長になったのは人と交流する機会が多いからだとノベライズ版にて判明している。実際は心の中では潜入として入ったはずの忍者学校での生活の楽しさ、鵺によって罪のない人のチャクラを吸い取ることへの罪悪感と、父親の復讐という呪怨のような言葉の中悩まされていた。 父親が自身の身体に施した術「牛頭天王」で鵺を口寄せし、逃げ込んだ異界にてボルト、ミツキと対峙するも、本心では復讐を望んでいないことをボルトに指摘されたことで改心し、母親の信楽ハコベ(しがらき ハコベ、声 - ゆきのさつき)の生前の言葉や忍者学校での生活を思い出して彼らとともに里に帰還、警務部に拘束された。 ゴースト事件後はまだ子供であることや犠牲者が出なかったこともあって短期勾留という軽い処分で済み、当初は罪悪感から忍者学校を去ろうとしたが、シノのアドバイスもあって戻る道を選んだ。これを機に事件で壊れた花形の髪飾りから母親の形見の菫型のものに変えている。ボルトに対しては、自分を救ってくれたことから感謝の意を抱いている。 忍者学校卒業後は第十五班(ハナビ班)の下忍としてしばらく活動していたが、鵺の暴走による任務への影響を鑑みて、その制御手段を見つけるため科学忍具班への転属を決断。鳥獣被害事件解決後に班を離れ、先端科学研究所に配属された。「殻」の活動が活発化してきたころにカタスケの護衛のため研究所を訪れた第七班と久々に再会。その後本部でカタスケの助手をするため木ノ葉の本部に異動することとなり、新生第七班のナルト救出後はカワキの治療に関わる。大筒木イッシキとの戦いの後は、木の葉の里に亡命したアマドの助手に自らの意志で志願するが、彼のイッシキとの戦いの時の言動に違和感を感じ、アマドの素性を怪しんでいる。 幼少期は忍としての才能は無かったが、父タヌキのスパルタ指導の元、血の滲むような努力で忍者学校の時点で下忍クラスと評されるほどの力を得た。水遁忍術を主に使用する他、ゴースト事件後は小さくなった鵺と口寄せ契約を結んでいる。 漫画版では忍者学校卒業後、中忍試験は受けておらず、初めから科学忍具班員として登場。鵺(ぬえ) 声 - 浜添伸也 猿の顔に虎の脚、蛇の尾など伝承上の「鵺」を彷彿とさせる姿をしている。その正体はかつての暗部養成部門「根」が残した遺産であり、当時「根」が極秘に行っていた「柱間細胞の研究」と「人のチャクラを奪う研究」によって生み出された術「牛頭天王」により呼び出される巨大口寄せ獣。通常の口寄せ獣と異なり木ノ葉の里がある世界とは別の「異界」を住処としている。本来は術者を敵国に送り込んで鵺を暴れさせ、最終的には内部に貯め込んだ膨大なチャクラを起爆させる、いわゆる自爆テロに基づいた運用を想定して開発された。 スミレによって秘密裏に育てられ、彼女の指示のままに多くの人々に取りついていたが、共に過ごすうちに彼女を親と思うようになり、ボルトたちが異界から脱出する際には身を挺して彼らを助けた。その後牛頭天王は失われたが、スミレとの契約は維持されており、彼女の左腕に残った術式で繋がっている。サイズは小さくなっているが、スミレの口寄せで呼び出すことができる。 中忍試験後は彼女の修行の成果で虎ほどのサイズまで巨大化することが可能となったが、大きくなる分必要なチャクラ量が増えてしまい、制御も難しくなってしまう。 伊豆野ワサビ(いずの ワサビ) 声 - 山田奈都美 ショートヘアでボーイッシュな少女。尻尾状のアクセサリーを身につけている。一人称は「あたし」。身長150cm。なみだとは忍者学校時代からの親友。男勝りな口調が特徴で、男子と対等に口論することがある程気が強い。両親の伊豆野ダルマ(いずの ダルマ、声 - 武虎)と伊豆野マズマ(いずの マズマ、声 - 村井理沙子)が登場しているが、11話と222話以降とでは容姿が大幅に異なる。 忍者学校時代はクラス最速を誇り、獣の力をその身に宿して肉体を強化する「忍法・猫かぶり」を使った体術を駆使する。また、忍者学校時代から医療忍術の心得もある。 忍者学校卒業後は第十五班(ハナビ班)の下忍として活動しており、チームの中では率先して戦う切り込み隊長的存在。ツバキが第十五班のメンバーとして加入してからは、彼女の言動に振り回されることもしばしばある。また、イワベエともよく口喧嘩をして張り合っている。 ボルトと同時期に参加した2度目の中忍試験では、最終試験まで残り第2回戦でイワベエと対戦。両親や一族の長・アマギ(声 - 愛河里花子)らの期待によるプレッシャーから、大きい夢を持つ彼と試験中に喧嘩になるが、イワベエの言動により立ち直り、彼がチャクラを出し切り戦意喪失したことから中忍に昇格。第十五班の中隊長となった。 雀乃なみだ(すずめの なみだ) 声 - 松本沙羅 茶髪のツインテールが特徴的な少女。右目の下に泣きぼくろがある。一人称は「わたし」。身長141cm。ワサビとは忍者学校時代からの親友で、彼女とは逆に少々気弱で泣き虫な性格。 忍者学校時代は親からは忍以外の道を望まれており、そのことで一時ワサビとの仲が拗れてしまうが、サラダの仲裁のおかげで両親を説得し、無事に忍になることを認められた。忍者学校卒業後は第十五班(ハナビ班)の下忍として活動している。ツバキが第十五班に加入してからは、ツバキとワサビのストッパー的役割をしている。 号泣する際の声は大の大人さえも一発で気絶させてしまうほどの強力な超音波となり、自身の必殺技でもあるが、周囲の人々も巻き込んでしまうという欠点がある。中忍試験後は代わりの技として水遁を練習し、それを応用して超音波を一点に集中させて放つ「涙参上の術」を会得したが、チャクラの消費が激しい。 ボルトと同時期に参加した2度目の中忍試験では、第二次試験の死の森にて猿飛ミライと遭遇し油断してしまい、失格になった。 鉄ツバキ(くろがね ツバキ) 声 - 長妻樹里 「鉄の国」出身の侍である少女。鉄の国の長・ミフネの最後の弟子。太眉で頭の椿型の髪飾りに、濃い茶髪のポニーテールが特徴。一人称は「私」。 廃れゆく侍の未来を憂いたミフネの意向で勉強のため木ノ葉に留学し、忍と侍の相乗効果を期待する木ノ葉上層部の試みによりスミレの後任として第十五班に加入する。性格は真面目な堅物で、弱みを見せることが嫌いな意地っぱりな性格。山奥で育った分都会への関心を秘めており、特に「雷バーガー」のフライドポテトを初めて食べた際感激して以降、彼女の好物になっている。 侍としての自分を誇る一方、十五班加入当時は平和な世の中に迎合する忍を「信念がない」と軽視し、ワサビをはじめとした面々の顰蹙を買うが、「仲間を絶対に見捨てない」というワサビの忍道を聞いて考えを改める。また、班での活動を通して個々の能力の高さよりもチームワークの大切さを学び、彼女なりに仲間と歩み寄ろうと努力している。 ボルトと同時期に参加した中忍試験では、最終試験まで残り試合放棄で棄権になったボルトとミツキの試合の繰り上げでデンキと対戦するが、遠野カタスケの化学忍具を使ったデンキの戦法により敗北した。試験前に「鉄の国」からの帰還の手紙が来ていたが、試験後はワサビとなみだへの思いやデンキに敗北したことにより、予定していた帰国を取り下げ、中忍になる道を決める。ワサビが班の隊長となってからは、任務中に盗賊となったかつての兄弟子・サザンカ(声 - 堀井茶渡)との決闘を通して成長する。 隠居したミフネの愛刀であった「黒澤」を受け継いでおり、戦闘能力は他の同期の下忍たちの中でも抜きん出ている。刀のひと振りで周囲の木々ごと敵を薙ぎ払う実力を有している。ただし、大技を使うとチャクラを使い果たして回復のため眠り込んでしまうため、普段は加減して抜刀を控えている。
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