第十五挿話 キルケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:51 UTC 版)
スティーブンと仲間のリンチは、娼家街に繰り出す。ブルームも彼らの後を追い、ベラ・コーエンの娼家で彼らを見つける。この間、ブルームとスティーブンも頻繁に幻覚を見る。スティーブンは、死んだ母親の幻覚に怯え、ステッキでシャンデリアを壊して逃げ、路上でイギリス王に対する軽口を聞き咎めたイギリス兵に殴り倒される。ブルームがスティーブンを介抱しようとすると、彼は死んだ息子ルーディの幻覚を見る。この挿話は、全編がト書き付きの戯曲形式で書かれており、プロットは頻繁に登場人物の見る幻覚によって中断される。 場面=娼家、時刻=深夜12時、器官=運動器官、学芸=魔術、象徴=娼婦、技術=幻覚、神話的対応=娼家の女主人ベラがキルケに対応する。
※この「第十五挿話 キルケ」の解説は、「ユリシーズ」の解説の一部です。
「第十五挿話 キルケ」を含む「ユリシーズ」の記事については、「ユリシーズ」の概要を参照ください。
- 第十五挿話 キルケのページへのリンク