特別環境保全事務局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 14:24 UTC 版)
政府が増え続ける虫憑きに対処すべく設立した秘密機関。“特環”と略称されている。虫憑きを秘密裏に捕獲・隔離し、また“虫”の存在、虫憑きによる事件を隠蔽して、政府の「“虫”は存在しない」という公式見解をその通りにしている。赤牧市を拠点とする中央本部の他、全国に多数の支部を置いて虫憑きの動向を監視している。また、様々な規律がある。 当初は自衛隊や警察と合同で、既存の兵器を使い虫憑きと戦っていたが、“虫”の能力は多岐に渡るためすぐに対応できなくなった。そこで、捕らえた虫憑きに訓練と教育を施して兵士として管理し、在野の虫憑きを捕獲させるという方法がとられた。結果として成功しているが、ほとんどの虫憑きがこの方法に反発している。
※この「特別環境保全事務局」の解説は、「ムシウタ」の解説の一部です。
「特別環境保全事務局」を含む「ムシウタ」の記事については、「ムシウタ」の概要を参照ください。
特別環境保全事務局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 04:34 UTC 版)
「ムシウタbug」の記事における「特別環境保全事務局」の解説
一玖 皇嵩(いちく きみたか) / “不死”の虫憑き 生前の花城摩理が探し求めていた“不死”の虫憑きその人にして、特環中央本部長。 虫憑きでありながら何故か特環で最も権力がある位置についている。左右色違いのサングラスに奇妙な髪形をした少年の風貌をした二十代の青年。憑いている“虫”は無限に生まれるクマムシの大群。“虫”の能力はどんな負傷からもほぼ一瞬で復活する自己修復能力であり、“大喰い”に多大な恩恵を与えている虫憑きである。実は衣服も含めた全身が無数のクマムシによって形作られており、自分の体を自由自在に形を変えられる。また、クマムシは他の“虫”を喰らう虫喰いという特異な力を持つ。戦闘力も極めて高く、不死の特性も相まって一号指定の虫憑きとすらも互角以上に渡り合う。 自身も“虫憑き”でありながら、“虫憑き”を「無駄の塊」とまで言い切るなど、“虫憑き”を心の底から激しく憎悪しているが、“資質”を見出した一号指定に並々ならぬ関心を抱き、自ら摩理やハルキヨの“資質”を見出すために出向いたこともある。 “虫憑き”の生まれ続ける現状を守る一方で、本心では“虫”の存在を受け入れた世界に絶望している。 「流星群の夜」にモルフォチョウの能力によって虫を封印される。 魅車 八重子(みぐるま やえこ) 中央本部副本部長。花城摩理に関する案件の担当の事務官。花城摩理の件に関するものや、それ以外にも多くの情報を持っているが、大助たちに対してそれらを意図的に隠すなど怪しい行動が目立つ。 スーツを着た長身の艶やかな美人で、常に優しげで穏やかな微笑をたたえているが、その瞳は見る者を凍りつかせる。虫憑き達に「愛している」というが、それは「虫憑きは人間ではなく化け者である」という意識を前提にしたものであり、またそう思うことについて何の疑問も持っていない。 “三匹目”殲滅任務の準備で一年ほど中央本部を離れていた。作戦のために青播磨島を住民ごと焼き払う命令を躊躇なく出し、青播磨島という名前を地上から消し去った。 夜森 寧子(よもり ねいこ) / “ねね” 声:藤田咲 仲間と特環から逃げていた遊園地で亜梨子たちと出会った特殊型虫憑き。憑いている“虫”は復元能力を持つキリギリスで歌声を媒体としている。“かっこう”らに追い詰められるも、特環に入ることで夢の続きを追うことを決意する。 非常にマイペースでのんびりとした性格。そのせいで一部からは「歌うかかし」と呼ばれ、戦闘中もマイペースにふらふらしておりあまり任務に貢献していないらしく、稀有な能力の割りに無指定。ただし、芯は強く、緊迫した状態の中ではきちんと戦闘を行う。 「クロール・ライヴ」という多大な人気を誇るインディーズバンドのボーカル。“ねね”以外のメンバーも全員虫憑きで、貴重な復元能力を持つ“ねね”の裏切りなどを防ぐための人質を兼ねて特環に所属している。 夢は好きな歌を歌い続けること。 狗狸坂 香魚遊(くりさか あゆゆ) / “ころろ” 声:中原麻衣 特環中央本部局員、実験班所属で秘種四号の特殊型虫憑き。憑いている“虫”はゲンゴロウで水を媒体としている。他の“虫”とリンクして記憶を共有することが出来るという能力を持つ。その能力で多くの虫憑きの弱みを握っているので“かっこう”と同様に多くの虫憑きに恨まれている。 擬音を口に出す妙な性癖を持っている。“かっこう”を「かっくん」と呼んで慕っており、会う度にぺろぺろしたりはむはむしたりもみもみしたりと変わったスキンシップをとる。“かっこう”の体を手に入れるためなら、どんな協力や危険も省みない。 “かっこう”の“虫”の記憶を見たことがあり、彼の目的も意思も知っている数少ない理解者の一人。 「流星群の夜」で“不死”の虫憑きに対し能力を使用して足止めするが、“虫”を喰らいつくされ欠落者となる。 堀内 愛里衣(ほりうち えりい) / エリィ / “C(シー)” 声:野中藍 黒菱市に拠点である“中心地(ハーツ)”を構え、特環中央本部のデータベースに攻撃を仕掛けていた特殊型虫憑き。憑いている“虫”はシーアゲハで電気を媒体としており情報収集能力に長ける。仲間探しをしていた亜梨子たちに説得されて特環に入る。小学生だが非常に大人びた性格と言動をしている。夢を探す手伝いをすると約束した“かっこう”に懐いており、過剰なスキンシップを取りたがる。機械オタク。 カッパの教官に指導され、高い実力を身につけ特環配属後は異種五号に指定される。特環の任務もこなしがら亜梨子の手伝いもしている。 世界中の秘密を覗いてみたいと願い“浸父”に虫憑きにされ、世の中の汚さを目の当たりにして夢を歪ませられた。しかし亜梨子たちの説得により人間的に成長し、自らの力で色んなことを知りたいと願うようになる。 “まいまい” 声:あおきさやか 特環東中央支部局員、情報班所属で特殊型虫憑き。憑いている“虫”はカタツムリ。自分の“虫”を仕込んだ機器を操ることができ、“虫”自体のシステムも相まって寄生型のコンピュータともいえる能力を持つ。また身体を丸めた自分を覆う程度の超小規模ながら高密度の領域を作り出して身を守る能力を持つ。 いつでも恐ろしいほどのハイテンションさで、舌を噛んだりドジを踏むことは日常茶飯事であり、頻繁に情報をバラしてしまう、そのため“かっこう”たち局員からは好印象を持たれていない。逆に特環の情報を探りたい亜梨子にはありがたかったりする。 かつての家庭環境が影響して、左目が見えず渦巻き模様の眼帯をしている。また声を発することが出来ないので“虫”の能力を使って携帯電話でコミュニケーションをとる。 能力自体は使い勝手は悪くないのだが、前述の通りドジも多く情報精査能力も低いため情報班としての能力には疑問が残り、また精神的にも弱い。そのため無能とされ、再訓練のために東中央支部から中央支部に派遣されていたが、その再訓練でさえも補習ばかりの上に加えてそれさえ不合格になり続けていた。 ネットアイドル“マイマイ”としてブレイク中。特技は「マイマイ体操」と声マネ。 吉原 宗近(よしはら むねちか) / “さくら” 特環西中央支部局員、開発班所属で分離型虫憑き。憑いている“虫”はサクラコガネ。“虫”の能力で物質の結合力を自在に操ることができ、その気になれば壊せないものはない。ハンマーを持った際の戦闘力は西中央支部で一、二を争う。皮肉なことに決して壊れないものを造りたい、という夢を持っている。 自分を捕獲しようとした特環局員の装備の素材が未知の物だったために特環に入ることを決意するなど、ひたすらに「道具屋」としてのスタイルを貫く職人気質な人物であり人間を嫌っている。その腕前も非常に優れ、特環の装備にも使われている“珠鋼”という強力な合金を作り出した。しかし、同化型との相性が非常に悪い。 特環に入ってからの初任務は亜梨子の装備を作成することだった。が、同化型の“虫”が温もりを求めることを突き止め、“珠鋼”を超える合金を作り出す強力なエネルギーを求めてハルキヨに喧嘩を売り、死にかけつつも強化に成功し、同化型が最高の状態で同化できる装備を作り上げた。 “空架(くうが)” 特環西中央支部、特殊班所属の分離型虫憑き。憑いている虫はオオハキリバチ。一度通った場所に光のラインを残して、再び同じ場所を通る際にそのラインに沿って滑空し高速で移動することが出来る。主に近~中距離の場所に小荷物や軽量品などの物資や装備を届ける、いわゆる配達人。配送作業を専門としている唯一の特環局員でもある。人間カーナビとも揶揄される乗り物フェチで、全国の地図と公共の乗り物を熟知している。 人の目には見えない「つながり」を保つ、というのが夢。 日下部 倫花(くさかべ りんか) 特環局員で分離型虫憑き。憑いている“虫”はヤマトカギバ。水分を吸収する能力を持つ。 氷飽市から桜架市に逃げ込んできたところを“かっこう”に捕獲された。かなりウザい性格で、友達が出来ない。虫憑きになる前の友達に会いに行くために特環の訓練施設から脱走したこともある。 伊砂 姫子(いさ ひめこ) 黒菱市のテーマパークで亜梨子が遭遇した特殊型虫憑き。憑いている“虫”はヤスデで緑色の濃霧を媒体としている。精神汚染系の能力を持ち、対象の人物の一番恐れるものを見せることができる。“虫”にヤスデを取り憑かせれば、“虫”を錯乱させて同士討ちなどを起こさせることもできる。 彼氏と別れたくないために暴走状態に陥っていたが、彼氏と別れない約束を交した後は特環に収容された。小学生。“虫”の能力により亜梨子の前には摩理が、“かっこう”の前には“かっこう”自身が現れた。 訓練の結果、自身に能力を用いることで、他人が恐怖により自分を意識しないようにすることができるようになった。また、その能力を用いて彼氏が浮気をしていないかとストーカーしているらしい。 ルーキーながらに格別の才能があり、特環に入った後に戌子の指導を受けて飛躍的に実力を高めるも、「流星群の夜」に負った重傷により前線より退く。 “疫神(やくがみ)” 全身を灰色のスーツで覆い、ゴーグル付きの錆びたガスマスクをつけ、大きな鈍色の大鎌を持つ男性。灰色の影のようなもので作った鎖や鎌で攻撃し、触れた物を傷ませる能力を持つ。 ユーコ(ゆーこ) / “首切り” 元はリナの仲間だった虫憑き。憑いている“虫”はクビキリバッタ。ギロチン台と温度の高低差を超える、限定条件ではあるが瞬間移動能力を持ち、日没時には地面との温度差により能力を最大限発揮できる。 リナに負けて行動を共にしていたが、“空架”によって自分がリナに依存していたことに気付かされ、狙っていた“空架”の荷も届けられてしまったため、“空架”と交わしていた約束通り特環に入局する。 自分を取り巻くしがらみをチョン切って高く跳びたい、というのが夢。 “四ツ葉” 赤瀬川グループ傘下の病院を乗っ取っていた特殊型虫憑き。憑いてる“虫”はヨツバノコギリクワガタ。
※この「特別環境保全事務局」の解説は、「ムシウタbug」の解説の一部です。
「特別環境保全事務局」を含む「ムシウタbug」の記事については、「ムシウタbug」の概要を参照ください。
特別環境保全事務局(とくべつかんきょうほぜんじむきょく)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 04:34 UTC 版)
「ムシウタbug」の記事における「特別環境保全事務局(とくべつかんきょうほぜんじむきょく)」の解説
既存の組織だけでは対応することが出来ないほどに増えた虫憑きを管理・捕獲するために設立された政府の極秘機関。捕らえた虫憑きに訓練を施し、彼らに在野の虫憑きを捕獲させて管理している。通称「特環(トッカン)」。
※この「特別環境保全事務局(とくべつかんきょうほぜんじむきょく)」の解説は、「ムシウタbug」の解説の一部です。
「特別環境保全事務局(とくべつかんきょうほぜんじむきょく)」を含む「ムシウタbug」の記事については、「ムシウタbug」の概要を参照ください。
- 特別環境保全事務局のページへのリンク