赤瀬川グループ
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赤瀬川 七那(あかせがわ ななな) 赤瀬川グループ会長。「J」を逆さにしたようなステッキを愛用し、ワインを好んでいる。「やはっ」という独特の笑い方をする。 数年前、当時の会長で唯一の肉親だった祖父の怪死により、わずか15歳にして会長職を受け継いだ過去を持つ。 幼い頃に助けてくれた虫憑き“優しい魔法使い”を慕っていたが、彼女は祖父の死と時を同じくして失踪。その後“優しい魔法使い”の手がかりを探るため、また自分も“優しい魔法使い”に近づくために特環や“始まりの三匹”に近づくが遂に見つけることは出来なかった。そのときの経験から虫憑きや特環を強く憎んでいる。“優しい魔法使い”について知っているというきらりに執拗にあたっている。 過去の経験から何よりもお金を優先する歪んだ性格。その一方でビジネス面には高い力を発揮している。 虫憑きを利用した新しいビジネスを目論んでいる。丁屋弐兵衛から買い取った虫憑きのデータの中に鬼道ツカサのインタビューを見て丁屋弐兵衛に“記録者”の捜索を頼む。 虫憑きや特環の関係者ではないにもかかわらず、全ての一号指定の虫憑きと会ったことがある。 三ヶ島 万(みかじま よろず) ムシウタ00に登場する。利菜の元家庭教師。彼女に依存しており崇拝の域にまで達している。彼女に頼まれて人助けの手伝いをしていた。彼女が虫憑きとなって旅立つときにぬいぐるみの熊(コチネッラ・セプテムプンクタータという名前らしい)をもらい、今でも大切にしている。現在は七那の秘書をしている。 秘書としての能力は高く、宗方の裏切りによって赤瀬川グループを乗っ取られた時にも、冷静に対応し最善の手を尽くした。 塩原 鯱人(しおはら しゃちと) 在野の特殊型虫憑き。憑いている“虫”は橙色のアキアカネで質量を媒体とする。 海沿いの街、帆蘭戸(ホラント)市にて、虫憑きであることを隠して一般人として暮らしていた。しかし他の虫憑きに襲われていたところを偶然帆蘭戸市にやって来ていた戌子に見つかり、強制的に戌子に訓練を受けさせられることとなる。その潜在能力は非常に高く、戌子は訓練次第で火種一号から三号レベルにもなると予想していた。後に“ディオレストイの欠片”すらも倒してしまう程の「戦士」へと成長する。 領域内の物体の質量をアキアカネとして具現化させ、それをほかの物体に移すことによって物体の質量を移動させることができる。また、ある程度までなら元となる質量がなくても増幅・減衰させることも出来る。戌子から、自らの体重をゼロにした状態なら、人間の脚力でも計り知れない速度を得ることができると習い、その結果、戌子と同様に「瞬間移動」を可能にするなど、急激に成長する。また戌子には遠く及ばないものの領域支配能力も高く、“浸父”の領域の中でも自らの領域を保つことができる。能力の実戦における使いかたが戌子に近いため、戦闘方法は戌子に近い。また戌子ほどではないが、戦いとなると夢中になってしまう狂戦士としての素質も共通している。 現在は、“あさぎ”の最後の教え子にしてホッケースティックの継承者として、広範囲に散らばった他の“ディオレストイの欠片”を殲滅するために旅を続けている。一時はポチらと七那の身辺警護をしていたが、途中で“浸父”の気配を感じて姿を消す。その際“かっこう”と初めて出会う(しかし、“かっこう”だとは気付いていない)。七那からはイルカさんと呼ばれていた。 幼い頃、交通事故に遭い、そのときの「痛み」に耐えられず、「自分以外の人間も傷つけばいい」と思ったことで浸父に虫憑きにされた。虫憑きになった際に「痛み」を無くした。性格は軽くて遊び人(本人は否定しているが、指摘されるとへこむ)。「ひはっ」という壊れたような笑い方をする。 いずれ“欠片”を倒しきった後は、戌子が唯一自分より強い存在だと語った「最強の戦士」“かっこう”に挑み、最強の座を奪おうと目論んでいる。 赤牧市の戦いでは、特環に合流して共に戦う。 “ポチ” 七那の用心棒として雇われていた特殊型虫憑きで鉱物繊維を媒体とし、それにより織り込まれた布を操り戦う。毛先がはねた髪をした少年。暴力団の子飼の虫憑きだったが組織の壊滅で居場所をなくし、ダンボールの中で暮らしていたところを七那に拾われた。七那に対して忠実かつ献身的に尽くしている。配下にも多く虫憑きがおり、彼らは七那ではなく“ポチ”を非常に信頼し、慕っている。“クリスティ”から七那を守るために戦い、死亡する。
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