武装魔
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<驕慢>のアロニス(きょうまんのアロニス) 声 - 根谷美智子 女性型の「武装魔」。普段は煽情的な格好をした美女の姿をしている。興奮すると「キャハッ」という笑い方をする。「武装魔」形態は蛇のような体をしており、腹部から槍状の武器を射出し人間を串刺しにする。また、配下の武装魔を強制的に自爆させる能力も持つ。その際の形態から、武器は弓と目される。また本気を出すと鳥と大蛇を合わせような姿に変貌する。ジャドウという苦無の武装魔を従え、「武装神」の生誕を画策する。続編のヱヴォルブでは処史代を襲撃し、多くのクリサリスを武装魔化させ、百鬼を殺害する。その後、凱を配下にするために配下の武装魔を引き連れて襲撃し、凱と戦い苦戦させるも死闘の末に敗れ、死に際に凱に不吉な予言をして消滅する。非常に強力な武装魔であるが、後にバルバドスから堕天降魔の中では一番弱かったことが語られている。 アニメ版では有賀の妹の仇。ネーベスティグマを与えたり成長を喜んでみたりちょくちょく会いに行くなど有賀に執着し、そして彼を巡り田中と対立する。また第一には有賀との戦いを望んでいるが、有賀に髪や容姿を本気で賛美されるとそれに愛を感じ、やや強引に一夜を共にするなど別の面での顔も見せる。グリムスとは共闘し「武装神」の生誕を目的としているが、最終決戦ですら何もせず、一貫して傍観者のポジションを崩さなかった。最終決戦後の行方は不明。 <憤怒>のグリムス(ふんぬのグリムス) 声 - 黒田崇矢 男性型の「武装魔」。巨大な鎌を武器とする双角の魔人。本来の顔とは別に額にも顔を持つ。アロニスと同格の存在として目されており、それに違わぬ実力を持つ(実際はグリムスの方が実力は上である)。好戦的かつ高圧的な性格の持ち主で、アロニスの計画では遅すぎると独断で行動を始める。また敵であっても実力者や見事な戦いをした者を称える面もある。凱が"死龍"を抑えられなくなるほどの闘気と、手負いであったとはいえ一条ですら圧倒する戦闘力を持つ。時代がかった口調でしゃべる。また、多くの部下を従えることを好むようで、一条を自らの配下とするために武氣を注ぎ込んだ。その後一条が凱に敗れた後に再び姿を表し、一条との戦いを称賛し、凱に自身の配下になり、一条のグリシードを渡すように要求する。第四巻ではおまけ漫画で部下の「武装魔」を教育したり、「武装魔」募集のビラ配りをさせるなど、精力的で慕われる上司キャラとして描かれている。 アニメ版では、凱と慎が「武装魔」としてぶつかり合うのを見て「武装神」の誕生を確信していた。最終決戦後の行方は不明。 <猜忌>のウルカヌス(さいきのウルカヌス) 男性型の「武装魔」。度々、影で暗躍し、その目的などは一切不明。武装魔としての武器、姿は不明で人間の姿も頭から笠を被り、素顔も不明など謎に包まれた存在。凱の出自を知っており、凱が山奥で首を吊った母から生まれたことも知っていた。また過去に不治の病に犯された亜門にグリシードを与えて生き長らえさせ、凱と死龍を見つけるように伝え、その後、凱を育てるように告げる(その時にいずれ亜門が武装魔になること、凱が死龍の宿主になることを亜門本人に告げている)。続編ヱヴォルヴでも表舞台に姿を表さないが、未だに何かを企んでいる模様。また、凱が刀を打つこと喜んでおり、本人曰く17年待ったとのこと。 <愛邪>のゼパール(あいじゃのゼパール) ヱヴォルヴより登場。男性型の「武装魔」。武装魔としての武器、姿は不明だが土を操る能力を持っており、それで他人を瞬間移動させたりすることもでき、死体を操る能力も持っている。人間体の姿は黒髪の長髪の妖艶な美男子の外見をし、裸の上半身から上着のように着物を羽織っている。性格は淡々としており、掴み所のない性格。また武装魔でありながら他の武装魔と違いあまり人間を襲うことは行っていない模様。その存在は処史代すら認知出来ておらず、好戦的な気質を持つ堕天降魔の中ではあまり実戦を好まず、裏で策を巡らせることを好むタイプ。処史代と武装魔との戦いにも興味はない模様。また、さやかを配下の武装魔に拐わせた張本人でさやかのことを姫と呼ぶ。さやかに凱が亜門を殺したことを教え、凱を恨む原因を作った。配下に凱の母親の死体に憑依した武装魔がいる。数名の死人の全裸の女性の側近がいる。 貪婪のバルバドス(どんらんのバルバドス) ヱヴォルヴより登場。男性型の「武装魔」。武装魔としての武器はランス(矛)。武装魔形態は四枚の羽を生やし、騎士と天使を合わせたような外見をしており、人間体の姿は老人。威厳のある喋り方をする。性格は一見落ち着いており、冷静に見えるが実際は自身以外の全てのものを見下すなど非常に傲慢であり、罪もない人間を大量殺害するなど非情に残忍でもある。また、儀斧堂の前の飢渇のサブノックとは親友だった。数人の側近がおり、その者達から高い忠誠を待たれている。 〈飢渇〉のサブノック(きかつのサブノック)・儀斧堂 克巳(ぎふどう かつみ) ヱヴォルヴより登場。男性型の「武装魔」。武装魔としての武器は戦斧であり、「武装魔形態」は不明。人間体の姿は左目に眼帯をし、黒髪のポニーテールの髪型をしたワイルドな外見の男性。性格は堕天堕魔の中でも飛び抜けて戦闘狂で何よりも勝つこと、力を手にいれることを重視する。そのためグリシードを大量に集めては吸収することを繰り返している。そのため他の堕天降魔とは一線を画す強さの持ち主。自身が最強と信じ、自身の邪魔をするなら人間だろうと武装魔だろうと容赦しない(堕天降魔も例外ではない)。また正義感などを持つ者が嫌いだと語っている。そのため武装魔達からも厄介な存在と認識されている。また人間体のままで同じ堕天降魔であるバルバドス(手負いだったとはいえ)を倒すなど武装魔形態にならずとも高い戦闘能力を有している。実は元・処史代のクリサリス。一条や劍とも面識があり、処史代にいたころの武器は二振りの手斧だった。また、処史代にアロニスを招き入れた張本人。現在の武器である戦斧は本来のサブノックの武器であり、本来のサブノックを殺し、そのグリシードを自身の体内に吸収して新たなサブノックとして完全体になると同時に堕天堕魔となったという異例の経歴の持ち主。 光輪の者(ソル・アヴナス) 前述の一条が「武装魔」として目覚めた姿。白色の鎧に覆われた騎士のような姿をしている。憑依武氣はチャクラム。外見こそ美しいが体の中身はクリーチャーのようなおぞましい物になっている。生前同様にチャクラムを武器に戦うが、その戦闘力はさらに高まっている。口数の多かった一条と異なり喋ることはない。反面、おまけ漫画ではビラ貼りに舌打ちするなどその無口さを利用したコミカルな姿で描かれている。 ジャドウ 苦無の「武装魔」。憑依武氣はクナイ。全身から刃を生やすミイラ男のような姿をしている。影に潜む異能を持ち、それらを経由して移動することも可能である模様。アロニスの忠実な部下であり、彼女のために動いている。凱・一条と幾度か交戦しているも、そのたびに逃げのびている猛者。グリムスにアロニスからの忠告を伝えるなど、メッセンジャー的な役割もこなしている。ヱヴォルヴではアロニスと共に凱を襲うが、圧倒され、アロニスに強制的に自爆させられる。 サルタモンテス 詳細は飛騨山中の辰巳の項目を参照。武装魔化した姿で、甲虫のような特徴を持つ。憑依武氣は直槍。主な武器は頭部の矛先。さやかへの想いが暴走しており、彼女を「ちょうちょ」ととらえて追いかけ、手にしようとする。前述の通り一条に敗れる。アニメ版は原作とは姿が異なる(槍をもった武者のような姿をしている)。 プラーガス 毒物を操る醜い武装魔。憑依武氣は毒液。肥大化し顔のない頭部と、それに反した小柄な餓鬼のような身体を持つ。体液が猛毒であり、身体から延びた管につく毒針を用いて人体に注入、人体を破裂させる。また、切断された部位は周囲を溶かす溶解性の毒物になるなど、厄介な相手。一度はジャドウの助けもあり凱を倒しかけるものも、駆けつけた一条の援護もあり凱に敗れる。元々は実験中に武氣に取り憑かれた科学者。 Mr.メイデン 憑依武氣はアイアンメイデン。拷問具のように人間を体内に閉じ込め針で串刺しにして殺害する「武装魔」。頭に鈴が付いており、殺害後に「ちりりりりん」と鳴る。通り魔的に人を襲う反面、トモダチと呼ぶ少年がいたがふとしたことでその少年を殺してしまうなど、不安定なところがありどこか子供じみたところも目立つ。トモダチ殺害直後に凱と遭遇し撃破される。 スパイク 凱を狙いグリムスに送り込まれた大柄な「武装魔」。憑依武氣は釘棍棒。その身に違わず頑強。武器は左腕の棘に覆われた釘棍棒。口癖は「滅殺ッ!」「爆壊ッ!」。一条ですら一撃で倒せないほどの頑強さを誇るも、暴走した凱によって倒される。 マレウス 巨大な剣玉形の槌を持った、グリムスの配下の「武装魔」。憑依武氣は剣玉形槌。太った猿のような見た目をしており、剛力だが鈍重。剣玉爆弾と称する巨大な球体を投げ飛ばし、圧殺・爆殺することを得意とする。核は肩の水晶体。さやかなど凱の家族を殺すことで憎しみから凱を「武装魔」にする指令を受けるが、最終的に暴走を克服した凱の振るったさやかの守り刀によって、一刀両断される。 チャックリス 憑依武氣は火炎放射器。背中に可燃ガスを詰め、右手に火種を持ったピエロのような武装魔。過去に高校生だった一条と幼いころの鏡が住んでいた街を襲い壊滅させたことがあり、一条にとっては因縁の相手。後に一条ての手によって倒される。 クリンゲ 詳細は飛騨山中の亜門の項目を参照。憑依武氣は日本刀。外見は右腕に三本の爪状の刀を持つ武装魔。この状態では理性は殆ど無いが、僅かだが、さやかの存在には反応するが、直ぐに正気を無くしている。人間に戻ることが不可能と悟った凱によって討たれる。
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武装魔(ブソーマ)
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「ソードガイ 装刀凱」の記事における「武装魔(ブソーマ)」の解説
魔力=武氣の宿る武器に魅入られ怪物となった人間。それぞれが多様な形状と能力を持ち、特に己を取り込んだ武器の特性から得た力を利用し、人類に襲い掛かる。胴を真っ二つにされても死なず、斃すには「憑いた武器」=核(コア)と呼ばれる個所を破壊しなければならない。あまり知能の高い個体はいないようで、言語能力に乏しい者が多い。反面、流暢に言語を操る上級個体は強力で、<憤怒>や<驕慢>といった二つ名を備える。「武装魔」となるのは武氣の高まりが最大の要因だが、堕ちるには自己の意思も介在する(少なくとも、そうなってもよいと思う気持ちがある)とも語られている。集団として行動し、上級個体に従う者も多い。一度武装魔になった者が人間・クリサリスに戻ることはない。しかし、この情報は一部、処史代が偽ったもので後述の完全体のような例も存在する。
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