処史代
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鏡 京香(かがみ きょうか) 声 - 佐藤利奈 武装魔を駆逐・管理する組織“処史代”に所属する眼鏡をかけた美人指揮官。冷静でクリサリスの運用に情を挟まない。しかし、情を失っているわけでもなく、一条や凛からもそれなりに慕われている。幼いころに一条に命を救われており、それ故に特別な想いを抱いており、彼が絡むと日々の冷静さを無自覚に欠いてしまう。凱に一条の最後の望みを伝え、かつての戦装束を渡し一条討伐を依頼する。だが、その直後作戦の失敗続きを理由に百鬼によって地位をはく奪・拘束され、実験台にされてしまう。その後、一条の武気を感じとり、正気を失いながらも一条の元に現れるも既にプロニモフとなっており、一条に襲いかかるも武装魔となった一条に殺害される。 アニメ版では一条との関係は薄く、あくまで一目置いた程度。武装魔となった父・琢磨を救う目的があり、幹部の決定を無視し、未完成のプリズマフォンを強奪し隙を見てゾルトゲインに投薬、人間に戻った琢磨と再開する。しかし直後、処史代に捕まり反逆罪により琢磨共々処刑されそうになったため奮闘するも、銃弾を受け再びゾルトゲインに取り込まれた琢磨に腹部を刺され、琢磨に置いて行かれる夢を見ながら死亡する。 百鬼(なきり) 処史代の長官。一雲と瓜二つの顔を持つが、その右半分はそぎ落とされたかのようになっている。常に不敵な笑みを浮かべており、様々な策謀を張り巡らせている謎多き男。一条「武装魔」化を皮切りに、京香の降格および拘束、凱の下へ吾嵐を派遣するなど活動を活発化する。処史代の暗部の象徴的な人物で彼を嫌う者も多い。続編のヱヴォルヴでは物語開始以前に処史代を襲ったアロニスによって殺害されている。また、クリサリスを氷眠させていたのは保護のためではなく人工的に武装魔を生み出すためだったことが判明している。 一条 晴也(いちじょう せいや) 声 - 梅原裕一郎 冷凍睡眠していた処史代の戦闘員。氣で作り出したチャクラムを操り、放つ光熱で「武装魔」の武器ごと殲滅出来る圧倒的な攻撃力を持ち、処史代でも伝説と呼ばれるほどの戦闘力を持っている。京香は彼を「全てのものの上に立つ“日輪の男”」と称する。凱が「武装魔」になるかを見極めに飛騨へ訪れ対峙するが、その後彼を“処史代”に誘い、勝手に自らの弟子とする。この通り面倒見のいいところや“死龍”誕生の経緯で涙する情け深いところもあるが、女好きで車を気にしない荒い運転など、ワイルドな性格の持ち主。また、武氣を培うものゆえの影も持ち合わせ、死を名乗る通り武装魔には容赦がない。 凱にクリサリスの生き方を教えていく。だが、暴走した凱との交戦での左腕を失ってしまう。さらに直後のグリムス襲撃で疲労も相まい、グリムスの一撃で武氣を増大化され武装魔へと変貌する。その際、凱を「自らの人生を終わらせてくれる存在」として考えていたことが分かる。凱との死闘の末に凱によって倒され、その生涯を終える。しかし彼の人柄や存在は死後も凱の心に強く残っている。また、彼のチャクラムは愛する女性を殺した仇のようなものでもあるらしく、彼自身はある種の憎悪も抱いていた。続編のヱヴォルヴでは本編には登場しないが、劍の回想で登場し、当時は劍と儀斧堂とチームを組んでいた。 すず 処史代に属する謎多き女性。見た目はうら若い着物風のコスプレをした女性だが、実は明治生まれ。クリサリスの血を吸うことでその武氣を調べられるが、彼女自身も吸血嗜好を持つ模様。初対面でも親しげに振る舞い、語尾に「にゃ」「にゃん」とつける気の抜ける口調で話す。だが冷徹な面を色濃く備え、百鬼の計画にも協力している。 月影 凛(つきかげ りん) 処史代の戦闘員。青龍刀のクリサリスで完全体でもある。ドリル風ツインテールの美少女で、身の丈を超える青龍刀二刀流で闘う。基本的に勝気な性格だが、一条・京香を慕う歳相応の顔を見せることもある。不慣れな凱を圧倒するも、暴走状態に陥った彼に敗北してしまう。その後、武装魔化した一条によって瀕死の重傷を負い、集中治療室に送られるが、百鬼の独断で急激な治癒と肉体成長の処理を施される。また、この時に完全体となる。一条の遺言を聞いてしまい、ただでさえ印象の悪かった凱を一条の仇とつけ狙うようになる。武氣を制御出来ているためか、武器の青龍刀を変形させ、刀の怪人として操作することも出来る。元々は京香の部下であったが、彼女の降格に伴い百鬼の指揮下に入ることになる。凱と一条の戦いを見届けた後は凱への敵意を捨て、自分なりのやり方で一条の意思を継ぐことを宣言する。続編のヱヴォルブでも引き続き戦闘員として活動している。前作に比べると落ち着いた雰囲気となっている。 鎖々銀 吾嵐(ささがね アラン)・蟲蜘蛛(バールナク) 処史代の戦闘員。糸を操るクリサリスで、無数の蜘蛛を従える。飄々として人を食った性格の銀髪の美青年。また一条との死闘を終え、弱っている凱を痛め付けるなど残忍な面も持つ。肉弾戦を不得手とするが、同時に糸を使った罠を得意とする策士でもあり、姿を見せた時点で策は完了していると豪語する。また完全体でもあり、武装魔形態は蜘蛛の意匠をした異形の姿。百鬼の指揮下にあり、彼の名で一条討伐の任を凱に伝えに来る。百鬼の思惑についても知っている様子。割と常識的に振る舞うせいか、おまけ漫画ではツッコミ・制止役として描かれている。続編のヱヴォルヴでは百鬼の死後も変わらず処史代に所属している。性格は変わっていないが凱に対しては以前よりは好意的に接しており、自称〈凱の親友〉とのこと。また虫が苦手な扉雷のことは蜘蛛を使ってからかって遊んでいる。打たれ弱く、かなりの泣き虫。 扉雷 尚武(とらい しょうぶ) ヱヴォルヴより登場。処史代に所属するクリサリス。25歳。黒髪の体格のいい成人男性で、凱のオペレーターをしている。武器は塹壕。ただし、戦闘力は高くない。虫が苦手。ヱヴォルヴより以前は氷眠しており、アロニスの襲撃時に目を覚まし、凱が武装魔と化したクリサリスを殺すところを目撃している。 そのため凱に対してはあまり良い印象を持っていない。性格は実直で仲間思いだが、カッとなりやすく冷静さを欠く面がある。他にも冷徹に武装魔を倒す凱に反発したり、武装魔と化したものに対する憐れみから倒すことに抵抗があるなど非情になれない弱点がある(他者からはクリサリスらしくないと称されている)。凱が目撃者である蒔香を口封じしなかった事実を隠蔽したことで上層部から罰として凱共々、高校への潜入を命じられる。 劍・J・隼一郎(つるぎ・じぇ・しゅんいちろう)・隼の騎士(ファルクシオン) ヱヴォルヴより登場。処史代に所属する戦闘員。23歳。金髪の美形で異性を魅了するルックスの持ち主。武器はレイピアを使い、武装魔形態は隼の意匠した騎士に棘が絡み付いたような姿をしている。また、全身の棘で敵を拘束することもできる。フェンシングが得意で戦闘時にフェンシング用語を使うことがある(彼は本来は吾嵐と同じ拘束などのサポートタイプの完全体で後述の強さは劍本人の剣術の腕が高い故の戦闘力である)。性格は穏やかだが、キザなナルシストであり、潔癖な所があるが、不正や美学を持たぬ者を嫌い、弱者を傷付ける輩に怒りを露にするなど根は善良な人物である。普段は蒔香の通う高校で保険医をしており、女性生徒から絶大な人気を誇っている。しかし本人はしっかりと教師と生徒との一線は引いており、生徒と関係を持つことはない(求められても上手いこと言いくるめて追い返す)。当初はバルバドスの元に就いており、凱達と敵対していたため、彼こそが処史代の裏切り者と思われていたが、それは真の裏切り者を炙り出すための二重スパイであったことが後に判明する。また過去に一条と儀斧堂の3人でチームを組んでいた。剣術を得意とし、卓越した突きを主体とした攻撃で相手を葬る。人間体のままだったとはいえ凱と吾嵐を圧倒する実力の持ち主。当初はバルバドスに忠誠を誓っている振りをしていたが、罪もない一般人を殺戮するバルバドスに怒りを覚え、反旗を翻す。
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処史代(しょしだい)
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武装魔を倒すために結成されている組織。規模は不明だが街中に戦闘ヘリを出動させているなど、一般的な組織とは一線を画した影響力を持つ。武装魔に対抗するため、一条晴也のような武氣を操る戦闘員(クリサリス)を多数保持している。また、各地に支部を持っているほか、クリサリスから武氣を抽出する研究も行なっている。対武装魔用の組織であるが、我眉衆が危険視するようにその目的は謎が多い。また、ほとんどの者が完全体の存在を知らず、一部の者達しか知られていない。続編のヱヴォルヴではアロニスの襲撃によりシステムや施設を破壊され、多くのクリサリスを失ってしまう。後にアロニス襲撃は内通者である儀斧堂によるものだと判明する。
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