村木風海
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村木 風海(むらき かずみ、2000年〈平成12年〉8月18日 - )は、化学者を自称するホリプロ所属の日本のタレント、起業家、発明家[注 1]。
注釈
- ^ これらの肩書は資格に基づくものではないため議論の余地がある。村木は自身を化学者と名乗っているが[6]、2024年3月時点では査読付きの論文誌等での研究成果発表などといった研究者としての実績がないため、ここでは化学者の肩書は載せていない。一方、特許を取得した実績はあるため、発明家の肩書は載せている。
- ^ 村木は「満期退学」を主張しているが、「満期退学」は大学院博士後期課程における制度であり、学部課程には存在しない。
- ^ 村木は2024年4月のテレビ出演の際、「大学にいた頃に教授5人くらいから研究成果を持っていかれそうになって戦ったこともありました」と主張した[18][17]。
- ^ サヴォイア家勲功騎士団の日本支部団体である一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団の代表は後述する苫米地英人が務めている[25]。なお、一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団の前身は、苫米地が飢餓の撲滅を目標として設立した一般財団法人苫米地国際食糧支援機構[26][27]。
- ^ 村木は「研究論文で学士(工学)を取得した」と主張しているが[28]、大学改革支援・学位授与機構が学士号を授与する場合、研究論文ではなく「学修成果」として提出されるレポート、及び小論文試験の結果を審査している[29]。
- ^ 村木は「大学を卒業した」とも主張しているが[28]、大学改革支援・学位授与機構から学士号の学位を授与されても経歴上は「大学卒業」とはならない[29]。学位を取得する手段として「大学卒業」と「大学改革支援・学位授与機構による認定」が別個に存在するのであり、村木の場合は大学卒業とは別の手段により学位を取得しているに過ぎない。一方で、学士号の学位を授与されたことで「大学卒業と同等」とは見做されるため、大学卒業が要求される大学院への入学などは可能である。
- ^ 外資系会計事務所・コンサルティング会社のデロイト トウシュ トーマツが開催するビジネスコンテスト[31][32]。開催に際して設けられた主催団体である一般財団法人UPDATE EARTHは、角川アスキー総合研究所取締役で、異能vationプログラム事務局長である福田正が代表理事[33][34][35]、同社取締役の稲葉一朗が理事、同社室長で異能vationプログラムを担当している菅原敏泰が評議員を務める[36][37]。当コンテストには約2万件の応募があり[38]、そのうちのノミネート者は村木を含め113件中42件と約4割が異能vation出身者であった[39]。村木は特定の賞を受賞しなかったが、同日に発表された事業成長支援事業のNIPPON INNOVATION TRYOUTでは、同様に大気中のCO2を直接回収する装置を開発中の企業であるプラネットセイバーズが採択された[40][41]。
- ^ この反応について村木は、2020年の日本エネルギー学会新エネルギー・水素部会 シンポジウムにてメカノケミカル反応として発表したが[51]、2021年の著書で「レアメタル以外の軽い元素では起きるはずがないと思われていた新触媒のサバティエ反応を発見した」「サバティエ反応は実用化されたのが宇宙ステーションと潜水艦の中だけの100年間ずっと使われてこなかった反応」とし[48]、2024年のインタビューでも同様の説明をしている[50]。メカノケミカル反応によりCO2からメタンを生成可能であることについては、広島大学が2009年に特許出願した(その後審査請求なし・みなし取り下げとなった)研究があるほか[52][53][54]、ステンレス球を入れたボールミル・二酸化炭素・水を使用した岐阜薬科大学の研究がある[55]。サバティエ反応によるメタネーション自体は新規性のあるものではなく、現在は触媒としては安価なニッケルが用いられることが多い[56]。1984年にアメリカのダコタガス化会社が実用化、現在まで商業プラントを稼働しているほか[57]、2011年から2021年までの10年間で触媒研究が進み、ガス変換効率が約100倍に向上した。シンシナティ大学の研究者グループは、火星でロケット燃料のメタンを現地生産することを視野に入れた研究を行っている[58][59]。
- ^ ジオエンジニアリングは日本において地球工学と訳されることが多く、また気象学や水文学、地球環境工学等、ほか学問の一部として検討・論ぜられてきた[75][76]。2021年以前の論文には北海道大学の「意図的気象改変 : エアロゾルの雲・降水影響」[77]等のほか、いくつかの書籍がある[78][79]。
- ^ 苫米地も自らの著書などで仮想通貨構想に絡めて村木の事業を紹介している[81][82]。
- ^ 異能vationプログラムについては、上記の苫米地式コーチングアドバイザーとしてCRRAをコーチングしている坂慎弥が[83][84]、角川アスキー総合研究所に所属した2018年10月から担当している[85][86]。
- ^ これは苫米地式コーチングにおいて、エフィカシー(自己効力感)は現状の自らの外側に設定したゴールを達成する(自己実現)ための自己能力の自己評価であり、苫米地式コーチングのすべての基本だとしていることと通ずるものである[93]。
- ^ なおイーロン・マスクは2021年時点で、スペースXにおいて大気中からCO2を取り出してサバティエ反応でロケット燃料に変えるプログラムを開始していることについて言及している[94]。
- ^ NaOHaq[97]
- ^ 水酸化ナトリウム水溶液に比べると、アミン等を用いたイオン液体による二酸化炭素回収や、ソルベイ法による二酸化炭素吸収のほうがより高効率であることが指摘されている[98]。
- ^ CRRA広報では水酸化ナトリウム以外の無機塩基水溶液も選択可能と回答した[99]。
- ^ また苫米地英人は自身の公式X(Twitter)にて、「彼(村木)が学生の時に紹介され、真摯な姿に原料や機材製造のCO2負荷については厳しく言わず応援した」と述べ、ひやっしー及びその事業は、事業全体において最終的に二酸化炭素収支をマイナスにするための研究開発の資金調達のための起業と広報のためのものであり、現段階の二酸化炭素負荷(収支)は問うていないとした[100]。
- ^ 太陽光パネルから外部バッテリーに充電、ひやっしーを使わない時間帯に外部バッテリーから内蔵バッテリーに充電という手順を踏む必要があり、付属のソーラーパネルによる太陽光発電のみでは連続運転ができない[101]。
- ^ 村木は「世界で初めてスピルリナに燃料として着目」と説明するが[104]、スピルリナの燃料化は、Sapphire Energyなどにより10年以上前から開発が進められている[105][106]。しかし商業化に成功した企業はなく[107]、2000年代に立ち上がった藻類ベンチャーの多くが倒産もしくは藻類バイオ燃料以外の生産にシフトした[108][109]
- ^ 日本国内では東京工業大学や産業技術総合研究所、住友化学などがCO2からのメタノール合成を研究しているが[118][119][120]、この方法で合成されるメタノールを構成する炭素はすべて材料としたCO2の炭素であるため、「回収したCO2から作った人工燃料」という名目であれば、CO2からの燃料合成にはこちらのアプローチを取るほうがより名目に即したものとなりうる。
- ^ 農林水産省の2007年の統計では、日本国内の食用油脂消費量は年間230万トンで、うち45万トンが廃食用油として回収されている[121]。日本国内で消費される食用油脂の全量を廃食用油として回収し全て燃料合成に使用したとしても、生成できる「そらりん」の量は元の廃油量を大きく上回るものとはならない。なお、2019年の日本国内の軽油消費量は33,657,000キロリットル(約2,700万トン)であった[122]。
出典
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[続きの解説]
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