ボールミル
ボールミルとは、物体を粉砕する装置のひとつで、円筒形の胴体に粉砕したいものと一緒に金属球やセラミック球を入れて、胴体を回転させて粉砕する装置のことである。ボールミルは構造が簡単で扱いやすく、多量生産ができるため、広く使用されている。
ボールミル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/11 00:08 UTC 版)
ボールミルは、粉砕機の1種で、セラミックなどの硬質のボールと、材料の粉を円筒形の容器にいれて回転させることによって、材料をすりつぶして微細な粉末を作る装置である。
ボールミルには、缶体・胴体(シェル)として鋼、ステンレス、ナイロンなどのものがあり、内張り(ライナー)としてミル用アルミナ煉瓦、磁気質、天然ケイ石、ゴム、ウレタンを用いる。球石(メディア)は、高アルミナを主成分とするアルミナ球石(Corundit素地で高温焼結した緻密なコランダム結晶質であり、被粉砕物への摩耗した球石の成分の混入が少ない)、天然ケイ石、鉄芯入りナイロンボール、ジルコニアボールなどがある。湿式と乾式の粉砕方法があり、セラミックス、研磨材、顔料、ガラス、フリットなどの微粉砕に用いられる。
金属に機械的な力を加えての合金製作(メカニカルアロイング)にも用いられる。
セメント工場等で用いられる大型ボールミル(チューブミル、Cement mill)は媒体として鉄球が用いられており、鉄球の衝撃と摩擦により微粉砕が行われる。中仕切により胴体が2室に区切られ、第1室では大径ボールによる衝撃粉砕が、第2室では小径ボールによる摩砕が行われている。
「ボールミル」の例文・使い方・用例・文例
- ボールミルという粉砕機械
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