二酸化炭素回収装置
別名:CO2回収装置、CO2分離回収装置、二酸化炭素分離回収装置、二酸化炭素還元装置
燃焼などによって生じた排気から二酸化炭素を分離・回収して貯蔵・再利用できる状態にし、同時に、排気を二酸化炭素量の少ないクリーンなものにする技術。工場や発電所といった大規模な排気を伴う施設に導入される。温暖化の主要因となる二酸化炭素を効率的に削減する技術として注目されている。
二酸化炭素回収装置の吸収分離の方法には「化学吸収法」や「物理吸収法」といった種類があり、そのうち化学吸収法は実用化が進んでいる。三菱重工業や東芝などが二酸化炭素回収装置の研究開発をリードしており、国内外で実証試験的運用が進められている。
関連サイト:CO2回収装置 - 三菱重工CO2分離回収技術(CCS) - 東芝
二酸化炭素回収装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/29 13:07 UTC 版)
二酸化炭素回収装置(にさんかたんそかいしゅうそうち)は排出された二酸化炭素を回収または利用することを可能にする装置である。
概要
大気中の二酸化炭素を対象に回収する二酸化炭素回収装置についてウォレス・スミス・ブロッカーは「装置は自動車と同じくらい複雑で費用もおおむね3万ドルである。」と発言している[1]。
日本の企業では三菱重工業の増進回収法(EOR = Enhanced Oil Recovery)という技術を用いている。 発電所や工場から排出された二酸化炭素を回収しパイプラインなどで油田の油層に送り地下に残っている原油を回収し、二酸化炭素はそのまま地中に貯蓄することで、地球温暖化対策にも大きく貢献することができる技術である。
脚注
- ^ 地球に住めなくなる日(デイヴィッド・ウォレス・ウェルズ NHK出版 2020年 第3部)
参考文献
![]() | 出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 |
- 「二酸化炭素排出に対する取り組み」TOSHIBA 閲覧日12月3日
- 「CO2回収装置」三菱重工 閲覧日12月3日
- 「CO2回収技術に魅せられた東大生が描く資源循環、火星開拓にも?」ニュースイッチ 閲覧日12月3日
関連項目
- 二酸化炭素回収装置のページへのリンク