州・主要都市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 16:14 UTC 版)
「レッド・デッド・リデンプションII」の記事における「州・主要都市」の解説
前作の舞台となったニューオースティン、ウェストエリザベスに加え、本作では新たに北東に広がるニューハノーバー、ルモワン、アンバリーノと呼ばれる地域を加えた極めて広大なマップとなっている(なお、同じく前作で訪れる事ができたメキシコ領ヌエーヴォ・パライソは本作ではマップ範囲外となっている)。 作中にて登場する地域は主に実際の米国中部、西部および南部の各州がモデルとなっているが、これらに留まらず全米各地の地域がモチーフとなっている。 ルモワン州 (state of Lemoyne) マップ南東部に位置し、元はフランス植民地であった地域で南北戦争時にはアメリカ連合国に属していた州。中央を蛇行するカマッサ川を隔て、北東部にブルーウォーター湿地、南東部にバイユーンワ、西部にスカーレット・メドウズの三地域が広がる。州都はサンドニ。モデルはルイジアナ州。 サンドニ(Saint Denis) バイユーンワ南東部の港湾都市。国内外を結ぶ貨物船や客船などが発着する。市内は中層建築の建物が林立し、郊外は工場が煙を上げているなど、シリーズ全体を通じて最も近代化が進んだ地域である。鉄道駅や銀行、酒場はもちろん、複数の劇場もあり、旧フランス領時代の面影を残す石畳や並木で整備された通りは多くの都会人や馬車、路面電車が行き交う。様々な人種により構成された街でもあり、ヨーロッパ人を始めアフリカ系アメリカ人、中国人など多様な民族が入り乱れて生活している。市制が敷かれているが、市長や警察署長は都市を裏で牛耳るイタリア系マフィアの思うままにされている。モデルはニューオーリンズ。 ローズ (Rhodes) スカーレット・メドウズ中央部に位置する町。南北戦争時に南軍兵士が多数戦死した史跡に近傍しており、町の入り口には記念碑が建てられている。サンドニと同じく南部様式の建物が並び、鉄道駅や銀行、酒場、商店など一通りの施設はそろっている。町に駐在する保安官がグレイ家の出身である通り、町の支配権は主にグレイ家が握っている。グレイ家とブレイスウェイト家の抗争がダッチの計画により過激化する。 カリガホール (Caliga Hall) スカーレット・メドウズ東部を長年治めてきた名家、グレイ家の農場。赤煉瓦造りの屋敷を中心として、その周囲にはタバコやトウモロコシ畑が広がる。 ブレイスウェイト荘園 (Braithwaite Manor) スカーレット・メドウズ西部を長年治めてきた名家、ブレイスウェイト家の荘園。主要街道から南に一直線に伸びる大きな並木道とその先の大きな白い屋敷が特徴的で、農場では主に綿花を栽培している。 ウェストエリザベス州 (state of West Elizabeth) マップ中央に位置する州。北モンタナ川を境に、南北にビッグバレー、グレートプレーンズ、トールツリーズの三地域に分けられる。このうち南側のグレートプレーンズとトールツリーズは前作にも登場した。州都はブラックウォーター。モデルはオクラホマ州。 物語開始直前にダッチ・ギャングがブラックウォーターで強盗事件を起こしたため、ブラックウォーター付近ではアーサー達の首に賞金が懸けられている。そのため、アーサーでブラックウォーター付近に行くと、法執行官に見つかり射殺されてしまう。 ブラックウォーター (Blackwater) グレートプレーンズの東端にある、中西部で最も発展の著しい町。煉瓦造りの建物が建ち並び、町の北部では銀行や庁舎前広場、警察署が、周縁部では住宅や商店の建設が進む。一方前作(1911年ごろ)にはある鉄道線がまだ開通しておらず、駅舎建設予定地には駅馬車の停車場があるなど新旧入り乱れた町並みは、時代の狭間を如実にあらわしていると言える。 ストロベリー (Strawberry) ビッグバレー中央部に位置する山間部の町。かつては伐採を生業とする入植者たちの孤立したコミュニティであったが、林業の成長により人口が増加し、近年急速に発展を遂げている。地の利を活かして観光にも力を入れており、ニューヨークなどの都市部からの観光客も多い。市長は「中西部のベルサイユ」と豪語している。 ピーチャーズ・ホープ(Beecher's Hope) ブラックウォーターの西方にある荒れた土地で、不法居住者が住み着いている。前作でジョンの牧場があった場所で、本作の終盤ではジョンがこの土地を購入し、牧場を作る過程が描かれる。 ニューハノーバー州 (state of New Hanover) マップ東部に位置する州。東端はラナッチェ川、西端はダコタ川までで、主にハートランドとロアノークリッジの二地域が広がる。物語序盤と終盤に舞台となる州で町の数も多い。ドイツ系移民によって成立した州であり、ニューハノーバーやアンズバーグなどドイツ語由来の地名が多い。 アメリカの中心を縦断するグレートプレーンズに位置するカンザス州やネブラスカ州など各州がモチーフとなっている。 バレンタイン (Valentine) ハートランド北西部、アンバリーノ州との境界部付近の町。酪農産業が盛んなハートランドの中心であり、農場や家畜競売場がある。家畜の売買が盛んなため、競売時には多額の現金が町の銀行で取引される。また、最近新しくホテルが建ったほか、小規模ながらショーを見ることもできる便利な地域である。 アンズバーグ (Annesburg) ラナッチェ川に面したロアノークリッジ北部の鉱業都市。鉱山でとれた鉄鉱石などを、町の特徴でもあるコンベア施設を経由して貨物列車に積み込み、域外に輸出している。山と川に挟まれており、斜面に所せましと並ぶ鉱員小屋が他の町とは一風変わった雰囲気を醸し出している。コーンウォール社が投資している様子。 ヴァンホーン交易所 (Van Horn trading post) アンズバーグの南にある港町。通りに面して商店や倉庫が建ち並び、南の岬にある灯台が大きな特徴となっている。規模に見合わず海外からの貨物船も寄港する。 エメラルド牧場 (Emerald Ranch) 州中部にある牧場。きれいな庭のこじんまりとした緑の屋敷と納屋が並んでいる。比較的規模が大きい牧場のため、後に鉄道が開通した際には旅客取扱駅が設置された。唯一馬車を売ることのできる盗品商がいる。 ブッチャークリーク (Butcher Creek) カマッサ川に面したロアノークリッジ山間部の村。無秩序で不潔な家々が特徴的でよそ者を快く思わない住民が多い。近くのロアノークバレーは無法者の巣窟であり、村より奥の街道では駅馬車失踪事件が発生したり保安官が行方不明になるなどの無法地帯となっている。 コーンウォール灯油タール精製所 コーンウォール社の石油精製所。新時代の到来により大きく成長をみせているものの、裏には軍隊との癒着や先住民との確執がある。中心に貨物駅がおかれている。 アンバリーノ州 (state of Ambarino) マップ北部の州。グリズリーとテンペストリム地域があり、いずれも高山地帯である。ニューハノーバー州との州境付近に鉄道は通っているものの、旅客取扱駅は一切なく主要街道や目立った町も殆ど無い。「アンバリーノ」はスペイン語で「琥珀色/オレンジ色」を意味する。 ハーゲン山 (mount Hagen) アンバリーノ州北西部にある険しい山。5月にもかかわらず深い雪に覆われている、極寒の山岳地帯。作中でプレイヤーが最初に探索する場所。モデルはワイオミング州に存在するロッキー山脈の一部であるグランド・ティトン。 コルター (Colter) ハーゲン山にある古い鉱山跡の廃村。ブラックウォーターから逃亡してきたダッチ・ギャングが、一時的に潜伏した。 ワピチインディアン居留地 (Wapiti Indian Reservation) グリズリー北部にあるインディアン居留地。軍により山間部に追いやられた部族が静かに暮らしているが、この地域に石油の湧出が確認されており、コーンウォール社及びフェイバーズ大佐率いるアメリカ軍に狙われている。 ニューオースティン州 (state of New Austin) 前作にも登場したマップ南西部の州。荒涼とした砂漠地帯に町が点々とする荒野であり、物語終盤のジョン編でのみ訪れることができる。アーサー編では、ニューオースティン州への通り道となるブラックウォーター付近が警戒区域になっており、近づくと法執行官に見つかり射殺されてしまうため、ニューオースティン州に行くことはできない。モデルはテキサス州とされるが、設定上はテキサス州も別に存在している。 タンブルウィード(Tumbleweed) 州の西部に位置する町。1907年時点では保安官事務所を始め雑貨屋や酒場、銃器店が存在しているが州を横断する鉄道から遠いだけでなく、デル・ロボスの襲撃により廃れつつある。前作(1911年)ではゴーストタウン化し野盗の隠れ家になっている。 アルマジロ (Armadilo) ニューオースティン内で最も規模が大きい町。1907年当時にはコレラが大流行しており、路上には感染者の死体が積まれ、町の各所で火災が発生している。保安官事務所も機能しておらず、デル・ロボスの欲しいままになっている。 グアーマ島(Guarma) カリブ海上、キューバの東に位置する孤島でサンドニでの銀行強盗後に乗り込んだ漁船が難破したことによりアーサーらが漂着した。気候は温暖でジャングル地帯が広がっている。キューバが領有する島であるが、米西戦争の影響で帰属が曖昧となっており、政治的な空白を利用してアルベルト・フッサー大佐が牛耳っている。島の中心地であるアグアスデュルセスでは砂糖の生産が盛んに行われており、ハイチ人の奴隷を製糖工場などで使役している他、高品質のラム酒でも知られており作中を通してグアーマ産のラム酒がアイテムとして手に入る。
※この「州・主要都市」の解説は、「レッド・デッド・リデンプションII」の解説の一部です。
「州・主要都市」を含む「レッド・デッド・リデンプションII」の記事については、「レッド・デッド・リデンプションII」の概要を参照ください。
- 州・主要都市のページへのリンク