地上波アナログ停波の時系列
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「2011年問題 (日本のテレビジョン放送)」の記事における「地上波アナログ停波の時系列」の解説
2008年 7月24日 - 【第1ステップ】アナログ放送終了の告知画面・告知スーパーの放送を開始。アナログ放送の画面に「アナログ」ロゴマークの表示を開始。アナログ放送終了告知を強化。 10月1日 - 総務省テレビ受信者支援センターが全国11か所に開設。 2009年 1月12日 - 【第1ステップ】全民放で画面右上の「アナログ」表示が基本的にCM中を除き常時表示される様になった(一部を除く。放送大学学園は「アナログ」の左側にロゴマークも表示されていた)。 2月2日 - 総務省テレビ受信者支援センターが新たに全国40か所に開設され、51か所になる。愛称も「デジサポ」となった。 4月6日 - 総務省は「アナログ放送終了リハーサル」と呼ぶアナログ停波を行った場合、その地域のアナログ放送視聴者にどの様な問題が発生するかを観察・抽出するため、公募の結果、石川県珠洲市を選んだ。これにより、国として全国的に必要な対策・措置を検討・実施。なお、他の地方自治体からリハーサルへの参加も引き続き募集していた。 7月 - 【第2ステップ】各局でアナログ放送の一部の番組をレターボックス放送に変更(その後、段階的に拡大)。番組部分のサイズを16:9とした上で上下の余った部分(比率にして各1.5ずつ)に黒帯を入れた。告知テロップの表示回数も増加。 9月3日 - 総務省テレビ受信者支援センターは珠洲市での「アナログ放送終了リハーサル」で使用する5,000 - 8,000台の簡易チューナーを珠洲市役所に納入する事業者を公募し、同年11月30日を最終納入日とした。 9月15日 - 「総務省地デジチューナー支援実施センター」がNHK受信料全額免除の生活保護受給世帯へ無償支給する簡易チューナーの申し込みを郵送で受け付け開始。 2010年 1月22日正午 - 珠洲市と能登町の一部(計約7,000世帯)に対して、リハーサルとしてアナログ停波が24日正午まで48時間行われた。 2月22日 - 衛星放送によるNHK及び民放キー局による地上波番組の試験放送開始。 3月11日 - 衛星放送によるNHK及び民放キー局による地上波番組の「地デジ難視対策衛星放送」開始(BS291 - 298)。受信には申し込みが必要。 3月29日 - 【第3ステップ】NHK全局が新年度編成開始に合わせてアナログ放送における大半の番組をレターボックス放送に変更[要出典]。 7月4日 - この日の17時59分から1分間、初の『全国一斉地デジ化テスト』を放送大学学園を除くすべての地上波放送局で同時放送。以降定期的に実施。 7月5日【第3ステップ】放送大学学園を除く全局がアナログ放送の全番組をレターボックス放送に変更。 7月24日【第3ステップ】放送大学学園がアナログ放送の全番組をレターボックス放送に変更。 全国で「地デジカ大作戦」と名乗るパレードを開催。 正午 - 珠洲市と能登町の一部(計約8,800世帯)に対してリハーサルとしてアナログ放送を全国に先駆けて1年早く終了。 9月6日 - 【第4ステップ】関東広域圏(域内の都県域局を除く)・山梨県・中京広域圏・近畿広域圏(域内の府県域局を除く)の民放局において終了告知テロップの常時表示を先行開始[要出典]。 9月13日 - 【第4ステップ】大分県・沖縄県の民放局において終了告知テロップの常時表示を先行開始。 9月27日 NHKとフジテレビ(FNN)のニュース番組テロップが16:9画面対応に。 【第4ステップ】TOKYO MX(MX)とテレビ大阪(TVO)において終了告知テロップの常時表示を先行開始。 年末年始も「デジサポ」が営業しているため、局によっては2行表示(1段目「総務省地デジコールセンター(電話番号略)」、2段目「平日9時 - 21時、土曜・日曜・祝日と年末年始の12月29日 - 1月3日9時 - 18時」と表示)が行われていた。 2011年 1月24日長崎県対馬市において厳原中継局を除く市内全中継局の在長崎局地上アナログテレビ放送を他地区より半年早く完全終了(当該地区は全世帯がCATVに加入しており、視聴不可となる世帯はない)。 デジタル完全移行半年を機にNHKのアナログ放送終了告知の字幕表示をこれまでのデジサポ営業時間のみだったのを、営業時間外も含めて終日表示に変更(NHKのアナログBS1・BS2も同日より同様の措置となる)。 この日以降、毎月24日の前後約1週間を「アナログTV終了告知強化期間」として全国のNHK・民放各局において早期地デジ化を促す番組・コーナー・CMを随時放送(ラテ兼営局では併設ラジオの番組・CMでも早期地デジ化を呼び掛け)。 2月1日 - 民放各局の全番組(多くは冒頭)でメガホンを持った「地デジカ」が「7月アナログ放送終了」「地デジの準備はお早めに」と呼びかけるアニメーションの挿入、及びグレーバックで「7月アナログ放送終了」「地デジの準備はお早めに」と呼び掛けるテロップの挿入を開始(デジタル・アナログ両方で画面右上に表示)[要出典]。 3月11日 - 東日本大震災の影響でアナログ放送終了のお知らせを自粛( - 4月24日)。 3月17日 - 東北地方太平洋沖地震後の東京電力の計画停電で山梨県・静岡両県の一部と関東地方の自家発電設備を持たない小規模なアナログ放送中継局の送信が停止するとされた。 4月20日 - 総務省は「東日本大震災による甚大な津波被害を受けた岩手・宮城・福島3県におけるアナログテレビ停波を最長で1年間延期する」と発表(岩手・宮城・福島以外の都道府県とBSは予定通り7月24日をもってアナログテレビ停波)。 4月25日 - アナログ放送終了のお知らせを再開。同時に終了告知テロップの表示方法も若干変更される。また、呼び掛けテロップの挿入もテレビ東京系列以外の各局で中止される(テレビ東京系列は6月30日まで継続)。 7月1日アナログ画面において画面左下に「アナログ放送終了まであと○○日」というカウントダウン表示を開始(NHKと民放でスタイルが異なる。岩手県・宮城県・福島県の各局と放送大学学園は除く)。スポットCM内でデジタル受信の準備を促進するお知らせ画面を随時表示。表示形式は延期されていた岩手・宮城・福島3県でも2012年3月12日から31日の間、同じフォーマットが使用された。また、一部民放のニュース番組などでは期間中のみではあるが、タイトルバックがカウントダウン表示を避けるような配置になっていた。 Dpa(デジタル放送推進協会)によりこの日から、JR山手線で地デジ化周知活動として「山手線デジタルトレイン」の運行が開始された。 7月5日 - (東日本大震災津波被災県の)岩手・宮城・福島3県におけるアナログTV放送終了期日が「2012年3月31日」に正式決定。 7月18日 - この日より「地デジコールセンター」の営業時間を地デジ完全移行を前提として平日・週末・祝日を通して毎日24時間体制に変更。これに伴い、一部局で表示していた地デジコールセンターの営業時間(平日9:00-21:00、土・日・祝日9:00-18:00)が消去される。 7月21日 - 【第5ステップ】放送大学学園が平成23年度の第1学期授業期間が終了するこの日をもってアナログ放送における通常番組を終了(ただし、翌日から24日までは集中講義期間となるため22日からも放送はあった)。 7月23日 - 同日0時(22日24時)を期して、左下にあるアナログ終了表示が「あと○日」から「あす正午 アナログ放送終了」(NHKは「あす正午 アナログ放送の番組は 終了します」)に変更された。この日を以て(新聞及びTVガイドの)ラテ欄へのGコード掲載が終了(岩手・宮城・福島3県で発行されているものも含む)。 7月24日 - アナログ放送の停波(期限)日。同日0時(23日24時)を期して、左下にあるアナログ終了表示が「あす正午〜」から「きょう正午 アナログ放送終了」(NHKは「きょう正午 アナログ放送の番組 終了します」)に変更された。当初、停波の時間については混乱を避けコールセンターへの問い合わせに対応できる様にするため、同日正午とすることが2009年4月23日に総務省内での会議で決められた。ただし、技術的に困難な場合は放送事業者個々の判断で同日24時00分まで停波を延長できることとなった。しかし、実際は全ての局が正午に番組を終了(または番組途中で中断)し、アナログ放送終了告知画面を表示した後、24時までに完全停波した。 7月25日 - この日より岩手・宮城・福島3県の地上波テレビ局においてアナログ画面は(これまでCM中のみ4:3SDフル画面だったのが)CM中でも完全強制レターボックス化された(4:3画面で制作されたCMは上下のみならず左右にも黒帯が入る超額縁画面)。同時にアナログ放送終了告知テロップはCM中でも常時表示に切り替え、NHK以外はアナログ画面でもウォーターマーク表示開始。事実上のデジアナ変換によるアナログ放送になっている。岩手・宮城・福島3県以外の民放テレビ局とNHK、BSはアナログテレビ放送が完全停波された。 9月22日 - この日東北総合通信局及び岩手・宮城・福島3県所在局の関係者が出席しての「地デジ化会議」が仙台市内で開かれ、「岩手・宮城・福島3県における地上アナログ放送終了期日を"2012年3月31日"とする」ことが正式決定。当日(2012年3月31日)は正午を以てアナログ放送の通常番組を終えて「アナログ放送終了告知画面」に切り替え、その後同日24時(翌4月1日の0時)を以てアナログを完全停波とする形とし岩手・宮城・福島3県における地デジ化を当初の予定通り(2012年3月31日を以て)完了させる旨が議決された。 12月1日 - アナログ終了が延期された岩手・宮城・福島3県の全テレビ局で、地デジ周知広報テレビ番組等が放送された。なお、アナログ終了100日前となる12月22日にも同様の番組が放送された。 2012年 2月22日 - 在盛民放TV4局(IBC・TVI・MIT・IAT)関係者を集めての「岩手県地デジ化会議」がIBC岩手放送本社にて行われ、3月末にかけて急増が予想される地デジに関する電話相談対応方法等を確認。 2月24日 - この日の業務終了を以ってデジサポのリストラを断行。リパック未完了及び難視聴エリアが残る県を除いては原則としてブロック単位に集約し、残ったブロック拠点を改称。北海道(道央←道南、道北、道東) 東北(宮城←青森、秋田、岩手、山形。福島は福島事業所が担当) 関東甲信越(東京中央←東京西、栃木、群馬、茨城、埼玉、千葉、神奈川、新潟、長野、山梨) 東海・北陸(愛知←静岡、三重、岐阜、富山、石川、福井) 近畿(大阪←京都、滋賀、奈良、和歌山、兵庫) 中国(広島←鳥取、岡山、島根、山口。岡山・香川両県は民放が同一エリアだが、デジサポはブロック別に) 四国(愛媛←香川、高知。同上) 九州・沖縄(福岡←佐賀、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄。長崎は長崎事業所が担当) 福島・長崎の2県はブロック拠点に統合されなかった。 2月29日 - 『アナログTV放送終了1ヶ月前特番“岩手・宮城・福島のチカラ”』を13:00からの1時間、岩手・宮城・福島3県の民放AM局(IBC・TBC・RFC)で同時生放送。 3月12日 - 岩手・宮城・福島3県の地上波局において「アナログ放送終了まであと○○日」と書かれたカウントダウン表示を開始。表示形式は2011年7月1日から24日の間に岩手・宮城・福島3県を除いた地域で行っていたものと同じフォーマットを使用された。 3月30日 - 同日0時(29日24時)を期して、左下にあるアナログ終了表示が「あと○日」から「あす正午 アナログ放送終了」(NHKは「あす正午 アナログ放送の番組は 終了します」)に変更された。 3月31日 - アナログTV放送終了直前特番『東北3県さようならアナログ、もっとデジタル!』を岩手・宮城・福島3県のNHK総合(NHK盛岡・NHK仙台・NHK福島)において11:00~11:54まで同時生放送し、正午を以て(東日本大震災で甚大な津波被害を受けた)岩手・宮城・福島の3県が地上アナログ放送終了(正午を以てアナログTVにおける通常番組放送は一斉終了し、その後「アナログTV放送終了のお知らせ」画面へ一斉切替=NHK総合・TBCのみ「アナログ放送における通常番組終了予告」画面を11:59より1分間流したのちアナログ終了お知らせ画面へ切替し、同日24時=翌4月1日0時を以てアナログテレビ完全停波)され、日本全国で完全デジタル化が完了した。これで、日本のアナログ放送は完全に廃止され、約59年の歴史に幕を閉じた。
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