共和国編の登場人物
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「月とライカと吸血姫」の記事における「共和国編の登場人物」の解説
「声」はテレビアニメ / オーディオブックにおける担当声優。 イリナ・ルミネスク 声 - 林原めぐみ / 大久保瑠美 吸血鬼の少女。人間の代わりに宇宙飛行をさせる実験体として『ライカ44』に連れて来られた。人間を嫌っていたが、レフと心を通わせていく。高所恐怖症。アルコールに弱くてすぐに酔う。炭酸水と茱萸の実の浸酒を好む。スケートが上手い。史上初の宇宙飛行士を目指すが史上初の宇宙飛行士は吸血鬼ではなく人間であるべきという国家の事情に諦観している。誕生日は9月19日。 史上初の宇宙飛行士は吸血鬼ではなく人間であるべきという国家の事情に振り回された末、一時的にレフと離れ離れになってしまったもののアーニャの尽力により彼女の庇護下で生活することになる。実力で正真正銘の史上初の"人間の"宇宙飛行士となったレフを祝福しつつも自分の成功が無かったことにされている現状に苦しむ中、全世界に生中継される式典でイリナの成功を全世界に発表したレフの行動に歓喜、皆が注目する中でついにレフと再会することに成功する。 自分の言葉で宇宙について人々に語った後は今まで通りレフと行動を共にしており、レフ同様に世界に変革を促す存在と見なされるようになる。 レフ・レプス 声 - 内山昂輝、神戸光歩(少年) / ランズベリー・アーサー 共和国の宇宙飛行士候補生(本来は候補生であったが部下を虐待する上官を突き飛ばしたことで補欠へ降格されている)。実験体である吸血鬼の少女・イリナの訓練&監視係に任命される。『雪融けのレフ』と呼ばれるほどの熱く純粋な性格。ジャズバーで蒸留酒をよく飲んでいる。忌み嫌われし異種族であるイリナと共同生活することで、互いの心が通じていき人々が信じてきた吸血鬼の恐怖が全て出鱈目だったことに気付く。 史上初の宇宙飛行士は吸血鬼ではなく人間であるべきという国家の事情に振り回された末、一時的にイリナと離れ離れにされてしまう。実力で正真正銘の史上初の"人間の"宇宙飛行士となった際、史上初の宇宙飛行士は人間であるべきという国家の方針によりイリナの功績がもみ消されてしまうことに苦悩することになる。真実を明かせば自分どころか家族までも巻き込んでしまうと悩む中、父親に叱咤激励されたことでイリナのために動くことを決意、全世界に生中継される式典を利用して「史上初の"人間の"宇宙飛行士は自分、ただし史上初の宇宙飛行士は吸血鬼のイリナ」と皆の前で真実を告白、全世界が注目する中でイリナとの再会に成功したことで人間と人間以外の種族が区別されている世界に変革を促す存在と見なされるようになる。 アーニャ・シモニャン 声 - 木野日菜 / 四月一日佳穂 空軍医学研究所所属の研究員。専門は吸血鬼の生態研究でイリナのデータ採取係。イリナを「イリニャン」と呼び、呆然とさせた。明るく物怖じしない性格だが、実は孤独な生い立ち。人間嫌いだったイリナと友情を育み、彼女の背中を押す。 ミハイル・ヤシン 声 - 日野聡 / 不明 共和国の宇宙飛行士候補。レフやローザと『人間史上初』の宇宙飛行士の座を懸けて争う。冷静沈着、容姿端麗。家柄は良く、成績はトップ。テストパイロットとしても優秀と、非の打ち所がない。欠点があるとしたらプライドの高さ。 当初はレフを見下すどころか相手にもしていなかったが、他人を見下さず大切な人のためなら我が身を捨ててでも行動するレフに次第に感化されていく。レフが『人間史上初』の宇宙飛行士に選ばれた際は嫉妬を覚えるも、恥をかいてでも自分の気持ちに偽らないレフの魅力に気づき、レフの親友となる。 内部闘争と腐敗により共和国が連合王国に差をつけられていく中、共和国の命令によりローザと結婚する予定となるが、起死回生を狙った共和国による無謀な宇宙飛行計画に振り回される形で帰らぬ人となる。 ローザ・プレヴィツカヤ 声 - 小松未可子 / 四月一日佳穂 共和国の宇宙飛行士候補で唯一の女性。レフたちと『人間史上初』の宇宙飛行士の座を懸けて争う。『サングラードの白薔薇』の異名を持ち、戦闘機の操縦能力はトップクラス。いつも強気で孤高を貫いているが、その態度は、解決できない悩みを抱えていることの裏返しである。レフへの対抗意識やイリナへの差別意識をはっきり表明し機会を見つけては嫌味を述べる中、訓練中の体調不良で命を落としかけた自分を救ったレフの行動で態度が軟化、レフが心の底から自分たちを仲間だと感じていることを信用し、それまでの自身の言動を謝罪した。 内部闘争と腐敗により共和国が連合王国に差をつけられいく中、共和国の命令によりミハイルと結婚する予定となるが、起死回生を狙った共和国による無謀な宇宙飛行計画に振り回される形でミハイルを失う。 スラヴァ・コローヴィン 声 - 土師孝也 / 蒔村拓哉 共和国の科学者。宇宙開発全般をひとりで取り仕切っている重要人物。国家機密として名前や存在を秘匿されており、「チーフ」と呼ばれる彼の正体を知る者は少ない。連合王国からは『東の妖術師』として恐れられている。病を患っている。見た目は怖いが情に厚い、夢追い人。 かつては他派閥から冤罪を着せられ炭鉱送りにされたことがあるため、高齢でも筋骨隆々な部分が残っている。一方で炭鉱時代に患った病気や冤罪をきせた他派閥が今でも共和国で処分されないほど重職を担っていることへのストレスに悩んでおり、健康面では不安も多い。イリナのことは本当に大切に思っており、破天荒なレフの言動も爽快感を覚えるほど気に入っている。 ヴィクトール中将 声 - てらそままさき / 蒔村拓哉 訓練センター長官で、宇宙飛行士候補生の監督責任者。大戦の英雄。額の傷は大戦時についた。見た目は怖く、中身も厳しい。宇宙への夢や情熱は薄く、規則と命令に従って候補生を育てる厳粛な軍人だったが、レフやイリナたちと長期間を過ごすことで思いを共にするようになる。 実は若い頃は敵に捕らえわれた自軍の捕虜を自ら救助しに行ってしまうなど破天荒であったらしく、レフが命懸けでローザを救った際には非常に感動し自分の思い出話を上機嫌で熱く語りレフを驚かせた。ミハイルやローザの長所短所も理解しており、次第に候補生たちに親心に近いものを抱いていく。 ナタリア 声 - 井上喜久子 / 不明 共同宿舎の寮母。メガネをかけた田舎っぽい素朴な女性。料理が上手く、彼女の作るブリュシチは職員に愛されている。その正体は運送屋であり、レフとイリナを陰ながら見守る反面、自ら正体を明かしたレフに対しては「忘れるように」と笑顔で口止めしている。 フョードル・ゲルギエフ第一書記 声 - 緒方賢一 / 金光宣明 共和国の最高指導者。表向きは連合王国に勝利することだけを考え、気分屋で思ったことを独断で実行しようとする陽気な指導者を演じている。周囲の評価としては、躁鬱が極端に激しいが宇宙開発で連合王国に勝っているあいだは常に躁状態であり、二枚舌、三枚舌で、息を吐くように嘘をつく人物と見なされている。 その正体は非常に計算高く冷静な政治家であり、全世界を停滞から救い革命を起こす存在の出現を願っている。前政権が2000万という膨大な粛清を行ったことで共和国の人材が危機的状況であることを理解しており、連合王国に勝利するよりも前政権残党と運送屋の力を削がなければ共和国が連合王国と戦うことすらできなくなる現状の打破を狙っている。 イリナには特段の思い入れはなかったが、各派閥がイリナの処分と保護で対立したことで何らかの決定を求められる。後にレフが全世界にイリナの成功を告白するまでの一連の騒動を利用、レフとイリナを世界に変革を促す存在として祭り上げられるように御膳立てした。 リュドミラ・ハルロヴァ 声 - M・A・O / 関山美沙紀 ゲルギエフの側近、文章担当秘書官。実質は作戦参謀であり、ゲルギエフは全幅の信頼を寄せている。学生時代に連合王国に留学していた。誰に対しても飄々としており、裏で何を考えているか分からない。甘い物が好きでアイスや苺の甘露煮をいつも食べている。 モジャイスキー博士 声 - 青山穣 / 不明 生体医学研究所主任。数々の動植物実験を行い、何匹もの犬を宇宙へ送り込んだ実績を持つ。史上初めて地球軌道へと実験犬・マールイを打ち上げたときは、確実に死ぬことが分かっており、涙を流した。 サガレヴィッチ副長官 声 - 樫井笙人 / 不明 訓練センター副長官。「吸血鬼は呪われた種族であり、穢れたモノ」と考え、イリナに対して虐待ともとれる訓練をする。レフからは煙たがられ、誰からも好かれていないが、本人はまったく気にしていない。 フランツ・フェルツマン 声 - 山谷祥生 / 不明 訓練センターで機器の操作を担当する青年技師。レフとは年齢が近いこともあり、仲のいい友人。清潔で真面目な性格。サガレヴィッチの横暴を嫌っているが、部下なので口答えは出来ず、ただ命令に従う。 その正体は他派閥の命令でイリナの失敗を目論んでいた一人。訓練中の機器トラブルを利用してイリナを亡き者にしようとしていたがレフが機器そのものを破壊したことで失敗。運送屋によって処分されることとなった。 クセニア・コローヴィナ コローヴィンの娘。父親譲りの強気で堂々として気丈な性格。レフとイリナと初めて会ったとき、国民的英雄と吸血鬼相手なのに全然怯まず、機銃のような勢いでタメ口で話した。レフは彼女と話すとき何故か敬語になってしまう。ロックが好きで、家のピアノでよく弾いている セミョーン・アダモフ 声 - 浦尾岳大 / 不明 共和国の宇宙飛行士。レフたちと同じ『夢の6人』のひとり。史上初の宇宙遊泳を成し遂げる。共和国の宇宙飛行士で一番陽気な性格で、レフとイリナをくっつけようとしたり、イリナを酔わせるためにアルコールを勧めたりする。 ユスティン 声 - 白石稔 / 不明 ジョレス・リムスキー 声 - 夏目響平 / 不明
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