せかい‐のうぎょういさん〔‐ノウゲフヰサン〕【世界農業遺産】
読み方:せかいのうぎょういさん
(「世界重要農業遺産システム」の略)⇒ジアス(GIAHS)
世界重要農業遺産システム
(世界農業遺産 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/13 03:59 UTC 版)
世界重要農業遺産システム(せかいじゅうようのうぎょういさんシステム[注 1][注 2]、英語: Globally Important Agricultural Heritage Systems=GIAHS(ジアス)。通称「世界農業遺産」[5][注 3])とは、伝統的な農業や林業・漁業によって育まれ維持されてきた土地利用(農地やため池・水利施設などの灌漑)とその技術や文化風習などを一体的に認定し、次世代への継承を図る目的に2002年に国連食糧農業機関(FAO)が創設した制度で[広報 1]、対象地を取り巻く生物多様性の保全や持続可能な農業の実践地域となる[6] [7]。
- ^ FAO日本語版サイトではこの訳語を使用[広報 1]。羽咋市や熊本県のサイトなどでもこの訳語を使用[広報 2][広報 3]。
- ^ 輪島市のサイト、北國新聞、日本経済新聞などではこの訳語を使用[広報 4][1][2][3]。その他、世界重要農業文化資産と訳されたこともあった[4]。
- ^ 一般の略称。佐渡市では当初「世界重要農業資産システム」または「世界重要農業資産」の表記を使用していたが、2011年5月29日の意見交換会以降に「世界農業遺産」に変更・統一したとしている。
- ^ カシミール地方はパキスタンとの領土問題があるためインド政府でなく地方政府による推薦で、FAOも地域認定した。但し、2019年にジャンムー・カシミール連邦直轄領が発足し、インドは自国物件扱いを求めている。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
- ^ “能登の里山「住みたい」 棚田の景観絶賛 世界農業遺産認定でFAO部長ら視察 羽咋市神子原”. 北國新聞. (2011年6月7日). オリジナルの2014年10月23日時点におけるアーカイブ。 2013年5月30日閲覧。
- ^ “世界農業遺産に佐渡と能登登録 国連食糧農業機関”. 日本経済新聞. (2011年6月8日) 2013年5月30日閲覧。
- ^ “「静岡の茶草場」を世界農業遺産に認定”. 中日新聞. (2013年5月30日) 2013年5月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “COP10名古屋に向けて:里山と世界重要農業文化資産” (PDF). 国連大学高等研究所. 2013年5月30日閲覧。
- ^ “特集1 世界農業遺産(1)”. 農林水産省. 2013年5月30日閲覧。
- ^ a b c d e 水越直哉 (2015年12月16日). “「清流長良川の鮎」認定 世界農業遺産って 漁法や文化幅広く評価”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 5
- ^ a b 渡辺泰之 (2015年12月16日). “「長良川の鮎」世界農業遺産”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 1
- ^ 世界農業遺産:大規模化を反省 武内国連大学上級副学長に聞く 毎日新聞 2013年8月23日 東京版
- ^ “List of Globally Important Agricultural Heritage Systems (GIAHS) | GIAHS - 全球重要农业文化遗产 | 联合国粮食及 农业组织 | GIAHS | Food and Agriculture Organization of the United Nations”. www.fao.org. 2023年12月1日閲覧。
- ^ 「扇状地を活用した果樹栽培 世界農業遺産に認定 山梨県の峡東地域」 UTYニュース 2022年7月19日
- ^ 世界農業遺産の概要 FAO駐日連絡事務所
- ^ 農水省、6月開始の地理的表示保護制度の登録標章「GIマーク」公表知財情報局
- ^ 「日本農業遺産」創設へ=文化継承、地域振興に活用-農水省 時事通信2016年3月3日[リンク切れ]
- ^ a b “世界重要農業遺産システム(GIAHS)”. FAO. 2013年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月30日閲覧。
- ^ “世界重要農業遺産システム(GIAHS)認定”. 羽咋市 (2011年9月21日). 2014年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月30日閲覧。
- ^ “阿蘇を世界農業遺産へ〜阿蘇の草原の維持と持続的農業〜”. 熊本県 (2013年3月25日). 2013年5月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “世界農業遺産「能登の里山里海」”. 輪島市 (2013年4月11日). 2013年6月5日閲覧。
- ^ シンガポール・マレーシア:煙害(ヘイズ)に関する注意喚起 - 外務省海外安全ホームページ
- 1 世界重要農業遺産システムとは
- 2 世界重要農業遺産システムの概要
- 3 基本理念
- 4 傾向
- 5 展開/展望
世界農業遺産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 06:45 UTC 版)
2013年5月に石川県七尾市で開幕された国際連合食糧農業機関(FAO)の国際会議において、大分県の国東半島・宇佐地域が世界農業遺産に認定された。その認定を受け両合棚田は宇佐市の農業遺産のシンボルとして、再生保全活動が始まった。 2015年に小平地区、滝貞地区全世帯で「両合棚田を守る会」設立。翌年の2016年に、両合棚田を守る会、余谷21世紀委員会、南院内さとづくり協議会、県や市の関係部署も加わり、「両合棚田再生協議会」が発足。2017年には地域おこし協力隊も加わり、毎年開催されるフォトコンテストや、大学との調査、田植えイベントなどの再生活動を行っている。
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