ロザルの反乱者たち(ゴースト・チーム)
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「スター・ウォーズ 反乱者たち」の記事における「ロザルの反乱者たち(ゴースト・チーム)」の解説
ケイナン・ジャラスとヘラ・シンドゥーラがリーダーの小規模な反乱組織で、愛機は宇宙船「ゴースト」。チームメンバーはそれぞれ「スペクター○(各々の固有の数字)」のコールサインを持つ。シーズン1や公式データバンクでは「ロザルの反乱者たち」と呼ばれているが、シーズン2で反乱同盟軍のフェニックス反乱分子に加入してからは「ゴースト・チーム」と呼称されている。一部の書籍では、「最初の反乱者たち」や「ロザルの反乱組織」、「スペクターズ」、「ゴースト・クルー」と記載されている。 当初は、銀河帝国軍の物資を略奪するなど小規模な活動にとどまっていたが、その活動と、ジェダイとしての噂が広まり、またエズラ・ブリッジャーが行ったゲリラ放送により注目が集まる。 シーズン1では惑星ロザルを中心に活動していたが、シーズン2の前半では主に惑星ガレルを中心に活動しており、シーズン2終盤からシーズン3までは惑星アトロンの「チョッパー基地」、シーズン4では衛星ヤヴィン4を拠点としている。 エズラ・ブリッジャー(Ezra Bridger) 声 - テイラー・グレイ(米)、野島健児(日) 本作の主人公。ロザルでコソ泥をしながら独り暮らしをしていた「帝国の日」生まれの少年。コードネームは「スペクター6」。 左甲に内蔵した電撃を与える程度の威力のスリングショットを昔から愛用していたが、シーズン2からはスリングショットの位置に無線機を付けている。 両親は銀河帝国に殺されたと思っており、密かに帝国に対する復讐心を抱いている。手癖が悪く人の物を盗んでしまうこともあるが、正義感は強く助けが必要な人を見過ごせない。 ヘルメットのコレクターで、ロザルにある彼の家には沢山の盗んだ帝国軍のヘルメットが置いてある。 以前から直感で危険を感知することに長けていたが、ケイナン達と出会い導かれるようにケイナンのホロクロンを見つけた事でまだ未熟ながらもフォースに目覚め、彼らに同行することになる。 反乱活動による帝国軍との戦いと、ケイナンからの修行により急激にフォースをつけるが、大尋問官との戦いで怒りと恐怖を煽られ暗黒面に取り込まれかける。そのため、ロザルに現存するジェダイ寺院でジェダイとしての試練を受けた。 シーズン1の最終話の大尋問官との戦いで左頬に傷を負い、その傷が残っている。 シーズン2の最終話ではヨーダの助言に従い惑星マラコアに赴き、モールと出会う。モールの力を借りてシス・ホロクロンを手に入れ、シスの寺院の知識をホロクロンに移すことに成功する。しかしそのためにケイナンが失明し、アソーカ・タノを失ったことを受けホロクロン内部にあるというシスを滅ぼす鍵を手に入れようとする。 シーズン3からは髪を短くし、シスを倒す鍵を見つけようとしており、第2話ではモールとの取引に従ってホロクロンを結合させて「双子の太陽」を手がかりとして知り、その後第12話でそれが「オビ=ワン・ケノービ」だと知る。 シーズン4では「狭間の世界」と呼ばれる時空間を利用してベイダーに斬られる直前のアソーカを救出する。 シーズン1、2では修行で授かったカイバー・クリスタルを用いたブラスターとしても使用できる青い光刃のライトセーバーを使用していたが、シーズン2の最終話でマラコアのシスの寺院でダース・ベイダーと闘った際に破壊されたため、シーズン3では新たに緑の光刃のライトセーバーを使用している。新しいライトセーバーはブラスター機能が存在しないため、DL-44重ブラスター・ピストルを使用している。 敵対者に誰何された際には偽名として「ジャバ・ザ・ハット」、「ランド・カルリジアン」といった密輸業者の名前を使用する。一度だけだが皇帝の甥を自称したこともあった。帝国アカデミーに一時的に入学した際には「デヴ・モーガン」と名乗った。 シーズン4終盤、ロザル解放戦に参加しロザルを帝国の支配からの解放に導くも、行方不明となる。 ケイナン・ジャラス(Kanan Jarrus) 声 - フレディ・プリンゼ・ジュニア(米)、白熊寛嗣(日) 本作のもう一人の主人公。ゴースト・チームのリーダー格で、「オーダー66」を生き延びたジェダイの1人。コードネームは「スペクター1」。 シーズン3で、本名がケイレブ・デューム(Caleb Dume)であることが初めて明かされた。 武器はブラスターと、未使用時には柄を2つに分割できる青い光刃のライトセーバー。普段はジェダイの生き残りであることを悟られぬよう、主にブラスターを使用する。 エズラに出会い彼を自身のパダワン(弟子)にする。しかし、「オーダー66」により修行半ばでマスター(師匠)のデパ・ビラバを失ったため、自身の腕はまだ未熟でジェダイの教えも全て教わってはいないことから、どうすれば弟子であるエズラを立派な師として導けるのか悩んでいる。 ゴースト・チームが、電波ジャックするために銀河帝国の電波塔を襲撃した際に銀河帝国に拘束されるが、助けに来たエズラ達によって解放される。その後エズラと共に大尋問官と再戦し勝利する。 シーズン2ではクローン戦争の経験から大規模な反乱への参加は消極的だったが、後に自ら補給物資の運搬を買って出ている。「オーダー66」の経験から、元クローン・トルーパーのレックスを危険視しており、考え方やエズラへの訓練方法など口論が絶えなかった。しかし徐々に仲間と言えるほど態度は軟化している。第17話では、ケイナン・ジャラスとしてジェダイ・ナイトへの昇格を認められた。最終話でモールにライトセーバーで両目を斬られ、失明する。 シーズン3以降は目を覆った緑の仮面をつけ(外すこともある)、髭を生やした姿で登場する(失明後の彼は座頭市にヒントを得ている)。失明した後もフォースによって周囲の状況把握が可能となり、ライトセーバー戦もこなした。 帝国軍と銀河の数々の戦闘で対決したが、惑星ロザルでプライス提督の捕虜となったヘラを救出した際、砲撃されたロザル燃料貯蔵庫の爆発に巻き込まれ、仲間たちを守るために自らの命を犠牲にした。ヘラとは仲間以上の関係となる。ケイナンが死亡したのち、ヘラとの息子、「ジェイセン・シンドゥーラ」が生まれる。 ヘラ・シンドゥーラ(Hera Syndulla) 声 - ヴァネッサ・マーシャル(米)、宮島依里(日) ゴーストのメインパイロットにしてリーダーであるトワイレック。コードネームは「スペクター2」。 惑星ライロスの抵抗勢力チャム・シンドゥーラの娘である。 任務中も感情に流されやすい他のゴースト・チームのメンバー達をなだめることも多い大人の女性だが、怒らせると怖い面もある。大人の冷静さだけでなく時には大胆な手段も使う優秀な戦士でもある。 アソーカら反帝国組織とは以前から連絡を取っていたが、芋蔓式に反乱者が捕まることを恐れてゴースト・チームの他のメンバーにはシーズン1の最終話まで紹介しなかった。 戦闘機の操縦技術が非常に高く、並みのパイロットが乗りこなせないピーキーな戦闘機であってもその腕で乗りこなす。 シーズン2ではフェニックス・リーダーになる。また第15話で、ライロスのクエーサー・ファイア級クルーザー=キャリア奪取作戦の際にはチャム・シンドゥーラとの確執を乗り越え、親子で協力した。 チョッパー / C1-10P(Chopper) 声 - デイブ・フィローニ アストロメク・ドロイドC-1モデル。型番は「C1-10P」、読みは「シーワン テンピー」で愛称は「チョッパー」。コードネームは「スペクター3」。 頭部に2本のアームを収納しており、これを用いたジェスチャーを巧みに操る。短気かつ気難しい性格でよくイタズラをし、命令に従わないことも多々あるなど今までのアストロメク・ドロイドとは一風変わっている。普段の頭部はオレンジ色だが、帝国施設へ潜入する際は黒色に塗り替えられる。 平時にはゴースト・チームの他のメンバー達から邪険に扱われることもあるが、有事の際には「ゴースト」の操縦サポートなど十分な働きを見せるため、メンバー達との信頼は強い。 機械音声での言語はゼブには通じないが、ゴースト・チームの他のメンバー達には通じる。 シーズン1の第10話でゼブとケイナンがランド・カルリジアンとのギャンブルで、チップが無くなったため最後にチョッパーを賭けの対象にしたが負けて譲ることになったため、腹癒せにケイナンの命令に背いた。 クローン戦争時代には旧銀河共和国軍のYウイングに搭乗し戦い、撃墜された後にヘラに救出された。 声優は一貫して「himself」と記載されていたが、シーズン4最終話にてデイブ・フィローニの声が使用されていることが明らかにされた。 ガラゼブ・"ゼブ"・オレリオス(Garazeb "Zeb" Orrelios) 声 - スティーヴン・ブルーム(米)、稲葉実(日) ゴーストの中でも一番力強いラサット族の戦士。コードネームは「スペクター4」。 武器はラサット族の戦士が使う遠近両用武器ボー・ライフル。戦闘能力が高く、アソーカはゼブの力は尋問官との戦いにも役に立つと評価していた。 かつてラサンの名誉衛兵隊長だったが帝国軍の攻撃から同族を守りきることができず、それを悔やんでいる。そのため帝国には人一倍強い憎しみを持つ。 英語版では「カラバスト(Karabast)」というラサットのスラングを頻繁に用いる。これは危機的状況に発される言葉であり、日本語では「なんてこった」や「まずい」などと翻訳されている。ゼブに影響されたのか、エズラもこの言葉を使ったことがある。 シーズン2の第16話ではエージェント・カラスと共に脱出ポッドで、惑星ジオノーシスの衛星であるバーリンという月に不時着し、生還するために協力関係になる。 キャラクターデザインは、チューバッカの初期デザインを元に制作された。シーズン1の第1話で「毛の生えてないウーキー」と言われたのはこのため。 サビーヌ・レン(Sabine Wren) 声 - ティヤ・シルカー(米)、田野アサミ(日) ゴーストで主に武器や爆薬に長けた若いマンダロリアンの女性戦士。コードネームは「スペクター5」。 デス・ウォッチを率いていたヴィズラ家のレン一族の出身。惑星マンダロアの帝国アカデミー出身で、その当時は帝国側の正義を信じて疑っていなかった。帝国アカデミー時代に彼女が作り出した武器を帝国が使用し、マンダロリアンに甚大な被害をもたらしたことから一族から恨まれている。 スプレーアートを趣味としており、「ゴースト」内は(彼女の部屋だけでなくあちこち)数多くの彼女のアートで埋め尽くされている。カラフルに塗装したマンダロア装甲服を着用している。 シーズン3ではコンコード・ドーンのプロテクターからジェットパックを手に入れ、更にダソミアのナイトシスターの砦からダークセーバーを手に入れた。その後、ダークセーバーによってマンダロリアンの支持を得るため、ケイナンとエズラからダークセーバーの訓練を受けた。また、この訓練中にフェン・ラウからマンダロリアン・ヴァンブレイスを渡された。 マンダロアに帰還したサビーヌは母であるウルサ・レンの助けを得てマンダロアの総督であるガル・サクソンを打ち倒した。その後、サビーヌはダークセーバーとマンダロアを率いるにふさわしい人物を探すためマンダロアに残り、フェニックス反乱分子と別れた。 シーズン4ではスローンの攻撃からマンダロアを守る為に再び反乱分子と合流する。最終話では、ロザル解放戦で行方不明となったエズラを捜す為にアソーカと旅立つ。 デザインはシーズンを経るにつれて変更されている。髪型はシーズン1では青髪にオレンジのメッシュ、シーズン2の第2話からは青髪にグリーンのメッシュ、シーズン3より白髪にパープルのメッシュと変化した。鎧の肩当てはシーズン1では右にはビッグス・ダークライターのヘルメットと同じ模様が、左にはオレンジの背景にアヌーバが描かれていたが、シーズン2で右にオレンジの円とオーラベッシュの5が、シーズン3では左にコンヴォアが描き込まれ、最終話では右に反乱同盟軍のマークが、左にパーギルが描かれている。
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