ポータブルワンセグテレビ
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「VIERA」の記事における「ポータブルワンセグテレビ」の解説
パナソニック製ポータブルテレビに関しては「ビエラ・ワンセグ」のほうが発売が早く、MEシリーズ全機種はキッチンやバスルームでも使える防水仕様となっている。発売当初は普及モデルを除く殆どのモデルが「SDオーディオ再生」機能を搭載していたが、SV-ME970/870を最後に2011年限りでポータブルビエラのSDオーディオ再生機能は廃止されている(SD搭載「D-dock」は「SC-HC40」を最後に2011年限りで生産を終え、「ディーガ」へのSDオーディオ録再機能搭載はトリプルチューナーの2014年春夏モデル「DMR-BXT970/870/BZT9600」を最後に廃止)。また、前述のとおり、SV-ME580は「プライベート・ビエラ」へブランド移行したものの、このモデルがパナソニック製ポータブルワンセグテレビの最終モデルとなった。 以下に記述する機種はすべて生産を終了している。 SV-ME75 SV-ME70 2008年6月発売。IPX7等級相当の防水性能があり、キッチンやバスルームでもワンセグ放送等を楽しめる。また、使用する場所に応じて聴きとりやすくクリアな音を楽しめる音場設定機能も搭載している。ME75は高機能モデルで、ワンセグ放送の録画が可能。また、付属品もME70との共通付属品(ACアダプター、USB接続ケーブル、CD-ROM(SD-Jukebox Ver.6.95))に加え、1GB SDメモリーカード、屋内アンテナ変換ケーブル、外付けスタンドが追加される。本体カラーはピンクとホワイトの2色だが、ME75ではブラックを追加した3色展開となっている。なおME70はSDオーディオ再生非対応。 ディスプレイは5v型WQVGA液晶を搭載。ワンセグ放送なら最長約3時間視聴できる。 なお品番の頭にあるSVは元々D-snapに割り当てられたもので、D-snapが2008年秋に終息したことから、VIERAワンセグは事実上D-snapの後継シリーズとなっている。本モデルではバッテリー交換ができるようになっており、交換用バッテリーパックはLUMIXに用いられているDMW-BCE10を使用(ME700/ME750以降のモデルはバッテリー交換が不可となる)。 SV-ME750 SV-ME700 2009年2月発売。視聴している映像の明るさに応じてバックライトの明るさを自動調整することで従来比最大で約2倍の高コントラストを実現。新たに「DIGA」やビエラRシリーズで録画したワンセグ番組をSDカードで持ち出して再生できるようになった他、デジタルフォトフレーム機能を追加。防水性能もIPX7等級相当に加え、IPX6等級相当にも対応したことで防水性能もアップ。ME750に搭載されている録画機能もスポーツ中継などで予約設定後に放送時間が変わった場合でも延長時間分を自動変更する番組追従機能を搭載した。低ノイズ化技術の採用により約1.4倍の受信感度向上を実現した。ME750は付属品のセット内容が一部変わり、屋内アンテナ変換ケーブルをオプションに変更し、新たに置くだけ充電を可能にするバッテリーチャージャースタンドを同梱。SDメモリーカードの容量を2GBに倍増した。カラーラインナップは前機種と同様だが、ME70後継のME700はホワイト1色となった。なお、ME750は2009年11月にレッドを追加した。 ディスプレイはME70/75と同サイズだが、電源効率の改善によりワンセグ視聴なら最長約5時間30分の連続視聴を実現した。 SV-ME850V 2009年4月発売。既存のME750にFM/AMラジオチューナーを追加したモデル(ただしラジオ放送は液晶画面OFF時のみ聞こえ、メニュー・モードボタン操作により液晶画面がONとなった時は聞こえない。また、本体に付いているロッドアンテナはワンセグ(地デジ)専用であるため、FMを本体内蔵スピーカーで聴く場合は付属の吸盤付FMアンテナ線を外部アンテナ端子に接続(地デジとの混合入力、隣にあるイヤホン端子への水滴侵入を防ぐ防水キャップ付、この場合は端子が塞がるためイヤホン・ヘッドホン・外部アクティブスピーカーは使用不可。水場・濡れ手でのアンテナ線抜き差し厳禁。外部のFM又はVHFアンテナで受信し地デジとの混合伝送によるFM入力も可。但しワイドFMには非対応)。また、バッテリー容量のアップにより、ワンセグ放送の視聴ならME700/ME750の約2倍にあたる最長約11時間の連続視聴ができる長持ち設計となった。なお、ボディカラーはホワイトとブラックの2色のみである。また外部アンテナ端子・市販ストラップ取付穴搭載機種は本機が最後となった。 SV-MC55 2009年8月発売。既存のMEシリーズよりも一回り小さい4.3v型液晶を採用したMCシリーズとして発売するモデルで、防水仕様ではない。ME700/ME750から採用しているコントラスト自動調整機能に加え、周囲の明るさに応じて画面の明るさを自動調整する明るさ調整(オート)機能を搭載し、よりメリハリ感のある画質でワンセグ放送を楽しめるようになる。また、新たに写真保存専用に最大4万枚の写真を保存することができる4GBの大容量内蔵メモリーを搭載し、持ち運びできるデジタルフォトアルバムとして使用できるほか、簡単に写真交換ができるように標準搭載のSDメモリーカードスロットだけでなく、microSDメモリーカードスロットを搭載したダブルカードスロット仕様となる。このカードスロットを搭載したことにより携帯電話で使われることが多いmicroSDメモリーカードをアダプターなしで挿入することができる。機能面はME750/ME850Vに準じており、ワンセグ放送の録画に対応(予約設定後に放送時間が変わった場合でも延長時間分を自動で変更する番組追従機能にも対応)。2GBのSDメモリーカードも付属品として同梱している。カラーはブラック・ピンク・ホワイトの3色。ワンセグ放送視聴の場合、最長約5時間30分の連続視聴が可能である。 SV-MC75 2009年11月発売。内蔵メモリーを8GBに倍増し、これまでの写真保存に加え、ワンセグ番組の録画も本機のみでできるようになった。機能面はMC55と同等で、防水仕様ではない。また、カラーラインナップもブラックとホワイトに加え、MC75専用カラーとしてレッドを設定。本機以降のモデルより外部アンテナ端子は廃止され本体ロッドアンテナのみでしか受信できなくなっている。 SV-ME550 SV-ME650 2010年4月発売、振動板の面積と開口部の拡大してスピーカーの取付構造を改善したことで音質を改善。さらに、上位モデルのME650は高音質回路も追加したことで音圧アップを実現しつつ、音場調整機能を搭載しているためバスルームでの聞き取りやすさにも配慮している。また、外付けスタンドは吸着部の径を小さくしているため、従来モデルでは設置が難しかった浴槽の縁など、幅約5cm以上の水平面であれば狭い場所にも設置できるようになっている。また、録画機能はこれまで搭載されていなかった下位モデルのME550にも搭載されるとともに、録画予約の操作がME750の4ステップから2ステップに簡素化され、すぐに録画ができるワンボタン録画を搭載した。付属品が一部変更となり、ME550はワンセグの視聴・録画に特化したモデルとなったため、USBケーブルとCD-ROM(SD-Jukebox)は付属しなくなったが、替わりに外付けスタンドを付属。ME650は付属のCD-ROMがWindows 7に対応したSD-Jukebox Ver7.0LEとなったが、前機種のME750では付属となっていたSDメモリーカードは別売りになった。なお、2機種とも、SDメモリーカードは大容量規格のSDXCメモリーカードに対応した。カラーはピンクとホワイトの2色だが、ME650はブラックを追加した3色展開となる。 SV-ME870 2011年4月発売。「ビエラ・ワンセグ」では初めて無線LANを搭載したことで、「お部屋ジャンプリンク」に対応。これにより、「お部屋ジャンプリング」対応「DIGA」と無線LANで接続することで、「DIGA」内蔵の地上・BS・110度CSデジタルチューナーを利用して本機で受信しながら番組を視聴(番組転送機能)したり、従来はSDメモリーカードへの書き出し作業が必要だった録画番組も「DIGA」から直接ワイヤレスで視聴できるようになった(アクトビラやハイビジョンムービーもSDメモリーカードへ転送・本機で視聴できる「番組持ち出し」も引き続き対応)。さらに、YouTubeやradiko.jpにも対応。音楽再生機能も備えているが、付属のUSB接続ケーブルをパソコンと接続し、エクスプローラーからドラッグ&ドロップ操作のみで4GBの内蔵メモリーやSDメモリーカードに直接転送できるため、SD-Jukeboxは別売りとなる(SDオーディオを転送するにはSD-Jukeboxが必要)。カラーはピュアホワイト、オニキスブラックに加え、「ビエラ・ワンセグ」では初めてとなるブルー系のアクアブルーの3色を用意した。 ディスプレイは従来の5v型から7v型に大画面化。さらに、リチウムイオン電池の採用により、ワンセグ放送の視聴なら最大約7時間の連続視聴を実現し、充電を通常の90%に抑えることで繰り返し充電回数を通常時の約2倍にアップする「エコ充電」も搭載した。 SV-ME970 2011年7月発売。ME870のディスプレイをタッチパネルに変更し、「ビエラ・ワンセグ」購入ユーザーからネットも楽しみたいとの要望に応えるべく、Webブラウザも追加した高機能モデル。タッチパネルは濡れた手でも操作できるように押したときの圧力を感知して動作する感圧式を採用している。また、専用ソフトも充実しており、ネット上の電子図書館「青空文庫」を視聴するためのソフト「i文庫」をプリインストールしているほか、画面縦横表示の自動切替機能も備える。これ以外の性能はME870と同等。カラーはグレイスホワイトとノーブルブラックの2色。持ちながらの視聴ができるようにグリップベルトを追加で同梱している。なお本機は「D-dock」及び「ディーガ」でSDカードに録音した音楽を再生可能なポータブルビエラとしては最終モデルとなった。 SV-ME1000 2012年6月発売。ME970に比べ約5分の1の操作力で楽に操作できるほか、マルチタッチに対応し、2本指で拡大・縮小の操作ができるようになった。また、本モデルではWebブラウザに加えAndroidを搭載し、「Google Play」に対応したため、必要に応じてアプリを追加することができる。新たに写真や動画を簡単に撮影できるカメラを両側(フロント:約30万画素・バック:約200万画素)に搭載した。コンテンツに合わせて画面の向きを変えることができるほか、付属のスタンドによる平置きだけでなく吸盤で固定することができる。カラーはME5000と同じく、グレイスホワイトとルージュレッドの2色を設定。なお前作ME970に付属されていたグリップベルトは廃止された。また本機以降モデルよりSDオーディオ録再は非対応化されている。 SV-ME580 2013年4月発売。災害や停電時といった非常時でも役立つように、従来からの内蔵バッテリーに加えて乾電池にも対応(単3形アルカリ乾電池や単3形ニッケル水素充電式電池で使用できる。電池蓋は水が浸入しないよう二重構造となっており、電池交換は外蓋をスライドさせて開けたのち内蓋を手前に開けて行う)。内蔵バッテリーとの併用も可能で、ワンセグ放送なら最大約12時間視聴できる。乾電池併用時は内蔵バッテリーから優先的に使用するよう設計されている。また、画面を消して音声だけで楽しめる画面オフ機能も搭載された。防水性能や機能は前機種のME550と同等であるが、ボディカラーはホワイトのみとなった。外部アンテナ端子・市販ストラップ取付穴・持ち運び用グリップは非搭載で、SDオーディオ録再も非対応。浴室など湿気の多い場所で使う場合はヘッドホン・外部アクティブスピーカー使用不可。
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