IPX7
IPX7とは、日本工業規格の規定する電子機器の防水性能に関する等級のうち、特定条件下で一時的に水没しても浸水せず機器に悪影響の出ない「防浸形」を示す等級である。
日本工業規格では、防塵性能・防水性能の等級は「IPコード」として示されることが多い。IPコードでは防塵性と防水性を併記して「IP65」のように記される。この際、「6」が防塵性の等級を示し、「5」が防水性の等級を示している。特に防水性の等級だけに言及する場合には、防塵性の箇所を「X」として「IPX5」や「IPX7」のように表記することが多い。
防水性に関する保護等級は、0~8の9段階が設定されている。「0」(IPX0)は特別な保護がされていない状態、「IPX1」は、真下に落下する水滴からは耐える性能があることを示す。IPX5は「防噴流形」で、「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」と定義されている。IPX8は「水中形」と呼ばれ、ある程度は継続して水没・水中使用しても問題なく使用できる性能があることを示す。
防塵・防水を長所とする携帯電話やスマートフォンは、一般的に、IPX5、IPX7といった保護性能が確保されている。IPX5とIPX7は対応する環境が異なり、試験方法も異なるため、「IPX5 / IPX7」のように併記されることも多い。
参照リンク
IP試験(電気機械器具の外郭による保護等級試験) - (沖エンジ二アリング株式会社)
電気機械器具の外郭による保護等級
(IPX7 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 06:02 UTC 版)
電気機械器具の外郭による保護等級(JIS C 0920)とは、日本工業規格で規定された防水や防塵の程度についての等級。家電品のカタログや説明書などに「JIS保護等級」と記載される場合、この内の防水に関する等級を指す場合が多い。この等級を製品等に表記するには、規定に従った試験を通過しなければならない。
- ^ 「キーワード IPX(防水規格)」『日経エレクトロニクス』第1009号、日経マグロウヒル社、2009年7月27日、 130頁、 ISSN 03851680、 NCID AN0018467X。
- 1 電気機械器具の外郭による保護等級とは
- 2 電気機械器具の外郭による保護等級の概要
- 3 外部リンク
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