クロニクル
「クロニクル」とは・「クロニクル」の意味
「クロニクル」とは、「年代記」や「編年史」を意味する英語だ。スペルは「Chronicle」となっている。年代記および編年史とは歴史書の一種で、主な出来事を時系列に沿って一年ごとに記載しているのが特徴だ。場合によっては、伝説のような真実か分からない内容を含む。クロニクルの類語として「ヒストリー」がしばしば挙げられるが、こちらは特定の人物の経歴などをまとめたものも含まれ、その点がクロニクルとの大きな違いと言える。「~Chronicle」と表記すると「〇〇新聞」という意味になるため、新聞のタイトルとして使われる場合もある。例えば『デイリー・クロニクル(Daily Chronicle)』というイギリスの新聞が、1872年から1930年にかけて発行されていた。他にも、『サンフランシスコ・クロニクル(San Francisco Chronicle)』という日刊新聞がアメリカで発行されている。『クロニクル』というタイトルの、アメリカのSF映画もある。
監督はジョシュ・トランク、脚本はマックス・ランディスだ。主な出演者はデイン・デハーンや、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダンなどである。アメリカのシアトルを舞台とした作品で、ごく普通の高校生がある日超能力に目覚め、その力を使いながら破滅していく様を描いている。主人公が手にしているビデオカメラの映像やドライブレコーダー、監視カメラの映像などで構成されたファウンド・フッテージと呼ばれる映像技法を用いているのが特徴だ。
「クロニクル」の語源・由来
英語「Chronicle」の語源は、「時間」という意味のギリシャ語「chrono」であると言われている。「chrono」は「クロノ」と読む。また、クロニクルには出来事が発生した順番に記述されているという特徴があるが、「出来事が発生した順番」を英語では「chronological order」と表記する。これがクロニクルの由来であるとも言われている。「クロニクル」の熟語・言い回し
ねじまき鳥クロニクルとは
『ねじまき鳥クロニクル』は、村上春樹の長編小説だ。第1部および第2部が1994年4月12日に発行され、その後1995年8月25日に第3部が発行されている。1996年2月に第47回読売文学賞を受賞。家事を営む主人公「僕」が、雑誌編集者である妻「クミコ」の失踪の謎に迫るストーリーである。俳優の成河と渡辺大知主演で、2020年に舞台化もされた。
少年クロニクルとは
『少年クロニクル』は、ダンスボーカルグループ「GENERATIONS」が2019年に開催したライブツアーのタイトルである。初の5大ドームツアーであり、全12公演を8月15日から12月31日までかけて行った。2020年には同タイトルで、ライブの模様とドキュメンタリーを収めた3枚組DVDおよびBlu-rayが発売されている。
チェインクロニクルとは
『チェインクロニクル』は、セガが2013年から配信しているスマートフォン向けゲームアプリだ。ゲームジャンルはカードバトルRPGで、ファンタジー要素を含んでいる。軸となるメインストーリーに、800人以上にも及ぶキャラクター達それぞれのストーリーも絡みながらゲームが進行していく。2020年までに第4部まで配信されており、漫画やアニメ、小説など多数のメディア展開もしている。
ドットクロニクルとは
ドットクロニクルは、アプリゲーム「パズル&ドラゴンズ」にて使われる言い回しだ。特定のドットモンスターを獲得できるダンジョンにて、遭遇するドットモンスターを時系列順に並べている表を攻略サイトなどでドットクロニクルと呼んでいる。
悪のクロニクルとは
『悪のクロニクル』は、2015年に公開された韓国映画だ。監督はペク・ウナク、主演はソン・ヒョンジュである。主人公が犯した殺人事件を隠蔽したことをきっかけに、追い詰められていく様を描いたサスペンス的な内容となっている。
クロニクルズとは
クロニクルズは、名詞クロニクルの複数形および動詞クロニクルの三人称単数現在を意味する。英語表記は「chronicles」となる。『バイオハザードアンブレラ・クロニクルズ』や『ミュータント・クロニクルズ』のように、ゲームや映画などのタイトルに含まれることがよくある。
年代記
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年代記(ねんだいき)または編年史(へんねんし)は、出来事や事件を年ごとに記述した歴史書のこと。
- ヨーロッパでは重要な出来事や事件に関して詳細に記す(英語)Chronicle(クロニクル)と記述が簡単でより年表に近い形式の(英語)Annals(アナリス/アナール/アナル)に分かれる。なお、ロシア語等においては、ルーシ(中世ユーロロシア・ウクライナ・ベラルーシ)の年代記を指してレートピシという名称を用い、クロニクル、アナリスと区別している。
- 古代から中世にかけて、天地創造から筆を起こし、人類の歴史を年を追って記述したものがあり、特に世界年代記という(12世紀、オットーの『二国年代記』など)。
- 同時代の具体的な事件を連ねていく年代記が13世紀頃から盛んになった(イングランドの修道院で書き継がれていった『大年代記』や、フロワサールの年代記など)。宗教者だけでなく、一般人も書くようになった。
- 日本においても同様の書物が作られたが、歴代の天皇名を見出しとして年号の下に出来事や事件を簡略的に記すなど、日本独特の記述方法が用いられている。日本現存最古のものは11世紀のもの(春日若宮社社家千鳥家所蔵『皇代記』)であるが、『続日本紀』には「年代暦」という書物が存在していたことに触れられており(大宝元年3月甲午(21日)条・同8月丁未(7日)条)、8世紀には年代記が存在していたと考えられている。なお、『宋史』日本伝には984年に宋に留学した東大寺の奝然が太宗に職員令と「王年代紀」と呼ばれた年代記を献上したと記されている[1]。
おもな年代記
世界
- 『年代記』(タキトゥス)
- ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの死(紀元14年)からネロの死(紀元68年)までを描く
- 『春秋』
- 春秋時代の魯(前8世紀-前5世紀)の歴史を年代順に記したもの(孟子によって孔子が作者とされた)
- 『ニキウのヨハネス年代記』(7世紀)
- エジプトの僧侶が書いたもので、天地創造から7世紀までを対象とする
- 『アングロサクソン年代記』(9世紀)
- ウェセックス(イギリス)のアルフレッド大王が編纂させたもの
- 『テオファネス年代記』(9世紀)
- 東ローマ帝国の修道士テオファネスが綴った年代記。3世紀のディオクレティアヌスから9世紀までのローマ帝国史。7世紀後半の混乱期の東ローマの記録としては唯一現存するもの
- 『続テオファネス年代記』[2](『テオファネス・コンチヌアツス』、Theophanes Continuatus(英語版)(フランス語版)、10世紀)
- 東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の年代記。813年から963年までを扱う。皇帝コンスタンティノス7世が編纂させ、10世紀ごろ成立した。全6巻。[3]
- 『諸使徒と諸王の書』(10世紀)
- コーラン学者のタバリー(839-923年)による年代記。天地創造に始まり、古代イスラエル、ユダヤとその預言者たちの歴史や、サーサーン朝、イエメンの諸王の歴史、ジャーヒリーヤ時代のアラブの歴史に続いて、預言者ムハンマド、正統カリフ時代、ウマイヤ朝、アッバース朝、10世紀初めまでのイスラーム史を記す
- 『ミカエル・プセルロスの年代記』(11世紀)
- 東ローマ帝国の宮廷で実権を握った官僚が遺した年代記。バシレイオス2世時代の繁栄から没落に向う時期の帝国史
- 『ルーシ原初年代記』(11-12世紀)
- 年代記者ネストルが編纂した。『過ぎし年月の物語』『ネストルの年代記』とも。スラヴ民族の起源、ルーシ建国、伝説などを含む。
- 『完史』(13世紀、シリア)
- イブン・アル=アスィール(1160-1233年)による年代記。天地創造に始まり1231年までに至るイスラム世界史。「年代記の完成型」と称される。シリアにおける十字軍との戦争について詳しい
- 『フィレンツェ年代記』(14世紀、ヴィッラーニ)
- 人口の推計など統計的な手法も用いてフィレンツェの歴史を綴ったもの
- 『年代記』(14世紀、フロワサール)
- 作者はフランス・エノー伯領の生まれ、百年戦争(1337年 - 1453年)と重なる1325年から1400年までの歴史を記す
日本
- 『鎌倉年代記』(14世紀)
- 1183年から1331年までに至る鎌倉幕府の歴史を記す。原本は折り本形式の携帯用年表。
- 『皇代暦』(14-15世紀)
- 神代から1477年までに至る歴史を記す。作者は南北朝時代の公家洞院公賢(1291年-1360年)。現存本は甘露寺親長によって補筆されたもの。
- 『武家年代記』(14-15世紀)
- 1180年から1499年に至る歴史を記す。天皇・摂関とともに将軍や執権を始めとする武家政権の要職に関する在任表が付けられている。
脚注
- ^ 益田宗「年代記」(『国史大辞典 11』(吉川弘文館、1990年) ISBN 978-4-642-00511-1)
- ^ 「コンスタンティノス(7世)」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館、コトバンク。2021年5月17日閲覧。
- ^ 「テオファネス・コンチヌアツス」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』コトバンク。2021年5月17日閲覧。
関連項目
クロニクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 00:41 UTC 版)
「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム」の記事における「クロニクル」の解説
本作では主人公の日記。エンディング以降に冒険記として図書館の片隅に忘れ去られた形で置かれていたと記されている。
※この「クロニクル」の解説は、「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム」の解説の一部です。
「クロニクル」を含む「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム」の記事については、「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム」の概要を参照ください。
「クロニクル」の例文・使い方・用例・文例
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