その他の登場車両・船舶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 23:53 UTC 版)
本稿では大門軍団が所有するスーパーマシンやパトカーなどと一戦を交えた車両などの乗り物で特筆すべきものを挙げる。主に民間車や何らかの改造を施した武装車両および高性能な特殊車両などが多い。 地方ロケでは自動車に限らず船舶・鉄道車両なども使用されることもあり、これらは犯人一味が逃亡目的等でジャックすることもある。これら犯人の車両などは大抵、話の終盤で爆破もしくは大破する。 TU-89 355 LADYBIRD PART-Iの第1話と第2話(「無防備都市」前後篇)に登場した装甲車。日米合同の軍事演習が行われていた防衛隊(現実で言う自衛隊)の南富士演習場から強奪されたアメリカ軍の最新鋭兵器。国家転覆を計画する思想家大河内に雇われたもと外人部隊戦闘員の日下ら一団が使用した。全電気コンピューター制御の150mm戦車砲(劇中では125mm戦車砲と呼ばれた)や重機関銃を車体と砲塔上に搭載し、側面にはスモークディスチャージャーを装備しており大門軍団と死闘を演じた。また、中折れ式で車高も高く取っ手がないと上れないぐらいである。劇中ではテレビ朝日本社を奇襲したり行幸通りや国会議事堂前、銀座四丁目などを蹂躙した(但し、警察関係者以外の被害者は出していない)。その後、死闘は続いたが大門自らが囮になり廃工場に追い詰めて、高圧電流でコンピューターを破壊、その後廃油プールで身動きが取れなくなった所に火炎瓶を投げ込んで爆発炎上させた。撮影後は後部に籠を設けて遊園地を2カ所ほど経由したのち、その後静岡県内の建機販売会社にて展示品として展示された後個人に引き取られたが、利用されることはなく私有地内に放置され、近年になって解体処分された。 マーキュリー・クーガー PART-Iの第45話(「大激走!スーパーマシン」)に登場した、住山率いる強盗団が駆使するアメリカ車。違法なチューンアップが施されており、国内A級ライセンスを持つ強盗団メンバーの運転も相まって、通常の覆面パトカーでは追いつけない程の性能を持つ。このクーガーに対処するため、かねてより製作されていた大門軍団の特殊車両第一号であるマシンXの納車が前倒しにされる。深夜に一般道路上や松田刑事を拉致して高速道路上でマシンXと追跡戦を繰り広げた後、御殿場の崖に追い詰められ、松田を救出した大門らと強盗団との間で繰り広げられた銃撃戦の末、最後は大門が撃ったショットガンによって爆破炎上した。なお、写真集のオンエアリストやDVDパッケージ裏のストーリー解説では、「白いムスタング」と誤表記になっていた(マシンセレクション版ではクーガーと表記されている)。 フォード・トリノGT PART-Iの第47話(「笛吹川有情」)に登場したハネムーンカーだが、強盗殺人犯の野崎らが逃走用に強奪した。中古車販売会場でマシンXとの死闘を繰り広げ、最後は運転する野崎が大門に射殺されたためコントロールを失い、廃車体が積まれているエリアに突っ込み爆破炎上した。「亭主に飽きたら高価買入」などの落書きが特徴。 浜名湖遊覧船「リステル」 PART-IIの第11話・静岡編に登場した遊覧船。金塊強奪犯の杉森らが強奪した金塊を山積みし、高飛びのために沖合に停泊している貨物船への交通手段として、無断使用され事実上ジャックされ(リステルサイドの人的被害はなし)、内部に迫撃砲やバズーカ砲・ライフルなどが持ち込まれた。その後、静岡県警察やモーターボートおよび哨戒艇などを借用した大門軍団と外洋などで激戦を繰り広げた後、杉森が大門のヘリに向けてバズーカを撃とうとした瞬間に大門に銃撃され、その反動による誤射で金塊諸共自爆した。 広島電鉄750形電車766号車(劇中では755号車) PART-IIの第18話・広島編に登場した路面電車。市内線を走行中に現金輸送車襲撃犯・土倉の仲間、田山にジャックされた。市内各線を迷走した後宮島線広電宮島駅(現在の広電宮島口駅)構内へ誘導され、サファリの放水にて田山を逮捕、人質を救出したが、土倉が仕掛けたリモコン爆弾で爆破(ただし土倉は爆破スイッチを押す前に大門に射殺されているが、なぜかその直後にスイッチを押す手のアップ映像が流れる)、炎上している。この電車はにしき堂の広告電車に塗装されて、「にしき堂」号として走った。 いすゞ・エルフパネルバントラック PART-IIの第26話・北海道編に登場した宝酒造のトラック、覚醒剤密造グループの中山と浅見が水質研究所の林所長を脅迫し、逃走用に強奪した。豊平川河川敷で大門軍団や北海道警察に対し、手榴弾攻撃をしながら逃げ回る死闘の末、運転中に大門に狙撃され、横転していたパトカーに衝突し乗り上げ爆発炎上した。 日産・セドリックバン(330型) PART-IIの第37話・名古屋編に登場したナガシマスパーランドのカーニバルカーだが、実態は宝石ブローカーの戸倉が偽装して使用した逃走車。その後、大門軍団のスーパーマシンや警察隊の車両とナガシマスパーランドで逃げ回る死闘の末、後部が突然炎上し園内の池に転落した。 偽スーパーZ PART-IIIの第14話(「マシンZ・白昼の対決」)に登場したスーパーZの偽物。大門に恨みを持つ元レーサーの深町(演:長塚京三)が、拉致したコンピュータ技師に警視庁のコンピュータから設計図データを盗ませて、麻薬中毒にしたエンジニアにそのデータを元にして製作・調整させたという設定である。本物との相違点は、ボンネット上の2連装の催涙弾発射銃が機関銃に変更された点。また、本物が2800ccのAT車なのに対して偽物は2000ccのMT車であること。それ以外はカラーリングや格納式のパトライトおよび「NISSAN」のロゴに至るまでほぼ同じで、ナンバーまで同じ「品川33 た 35-27」を付けている。深町は偽スーパーZを現金輸送車の襲撃などに使用し、更に鳩村刑事を追い回した上に機関銃で撃墜、最後は大門に挑戦状をたたきつけ本物のスーパーZと共に富士スピードウェイにてレースを繰り広げた。その後、深町は自ら負けを認め拳銃自殺を図るも、大門に銃撃され失敗し逮捕されたが、車両そのものを爆破もしくは炎上させた描写はない(製作時には別のラストシーンがあり、レースに負けた深町が手榴弾で大門もろとも本物のスーパーZを爆破しようとしたが、大門に銃撃され失敗、深町が持っていた手榴弾が偽スーパーZの室内に落ち爆破炎上、という結末が用意されていた)。なお、前述のレースシーンでは大門・深町ともにクラッチを踏みヒール・アンド・トゥをしているシーンがあり、大門もシフトレバーを操作している描写が見られる。また、劇中ではタコメーター・スピードメーターやシフトチェンジのシーンが映し出されているが、これはベースのS130型ではなく、旧型にあたるS30型のメーター・シフトノブを撮影用に使っている。 スーパーZはAT車とMT車の2台が製作されており、パート2での登場にあたり試乗した大門役の渡哲也がAT車を選んだため、MT車を偽スーパーZとして登場させた。 福岡漁協所有の99t漁船「第十七海漁丸」 PART-IIIの第19話・福岡編に登場した漁船。五代を拉致して武器・密輸品を強奪した組織のボス・岩城らにジャックされたが、博多湾で福岡漁協の漁船100隻にも及ぶ船団に包囲され、哨戒艇で駆けつけた大門軍団と玄界灘で激戦を繰り広げた後、岩城が手榴弾を投げようとした瞬間に大門に銃撃され、落とした手榴弾が爆発。五代が脱出した後、燃料(もしくは弾薬)に引火し、爆破炎上した。 MX-83近距離攻撃用ミサイル搭載列車 PART-IIIの第23話・山形編に登場したミサイル搭載型装甲列車。貨車には実行犯であるヘンリー野口らが強奪したMX-83型近距離ミサイルを搭載しており、中央アフリカの独裁政権国家から亡命した反政府軍のリーダー総計10名が乗船し酒田沖を航行していたヨーロッパ船籍の「ユーラシア号」撃沈作戦に使用された。しかし、その後の大門軍団の反攻により、軍団の一員が列車に乗り込み犯人側の抵抗を受けながらも発射寸前にミサイルに仕掛けたプラスチック爆弾で発射を阻止し、ヘンリー野口らが立てこもる管制室兼アジト諸共爆破された。また、ミサイルを爆破することもあってか、このときばかりは警察だけでなく消防隊も多く登場した。 日野自動車製馬運車 日野自動車製大型タンクローリー PART-IIIの第30話に登場した民間用のタンクローリー。妹が拳銃密売組織の襲撃の際に死んだ事を東部署にただの交通事故として処理されたことに憤慨し、再捜査を西部署に要求する武藤により強奪され改造された。ガソリンのほか風圧爆弾を搭載しており、停車して内蔵されたファンが止まると大爆発するようになっている。終盤で組織の黒幕の野村が逮捕された後、誰もいない埋め立て地に誘導され、山県が武藤を脱出させた後、爆破炎上した。 日産ディーゼル製観光バス PART-IIIの第39話・岡山編に登場した下津井電鉄の観光バス(日産ディーゼルK-RA51T)。脱獄犯の阿久根らが追跡から逃れるために運転手ごとジャックし、新岡山港でのカーチェイスの後に大門軍団がショベルカーで包囲。バスが砂山に突っ込み人質の運転手が脱出した後、阿久根が暴走させようとしたが大門に銃撃され、爆破した後に船舶用燃料貯蔵庫に衝突し貯蔵庫ごと炎上した。
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